フィナステリドの完全ガイド|効果・副作用から注意点まで世界一詳しく解説

世界一詳しいフィナステリドの完全ガイド|効果・副作用から注意点まで

「フィナステリドとはどういう薬なのか」「どんな効果がある薬なのか」気になっていませんか?

フィナステリドは、前立腺肥大症や男性型脱毛症の治療に用いられ、確かに効果があるとして世界中で使われています。

しかし、副作用や使用上の注意点、入手の際の注意点など、フィナステリドを使う前に知っておくべきことがいくつもあります。

このページでは、過去に育毛アドバイザーとして1000人を超える方々の育毛のお手伝いをしてきた経験を持つ筆者が、フィナステリドの効果や注意すべきポイントについて詳しく解説します。

  1. フィナステリドの作用と効果
  2. フィナステリドの副作用
  3. フィナステリドの効果が出るまでの期間
  4. フィナステリドの効果が出ない人の3つのパターン
  5. フィナステリドの効果を高める2つの方法
  6. フィナステリドを安く買えるクリニック
  7. フィナステリドを含む治療薬まとめ
  8. 海外製をネット通販で購入する3つのリスク
  9. フィナステリドを使う際の注意点

このページを読んでいただければ、フィナステリドをより効果的にそして、安全に活用することができるようになるでしょう。

フィナステリドとは?

フィナステリドとは、アメリカのMSD社が開発した「プロペシア」というAGA治療薬に含まれる、男性型脱毛症(AGA)に効果があるとされる有効成分です。フィナステリドは薄毛に繋がるジヒドロテストステロンの生成を抑制し、薄毛を予防、改善します。

1. フィナステリドの作用と効果

プロペシアのイメージ

出典:http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=49119

元々、フィナステリドは前立腺肥大症の治療薬「ブロスカー」として使われていましたが、薄毛を改善する効果があることが明らかになり、AGAの治療薬「プロペシア」として使われるようになったという背景があります。

このページではフィナステリドが男性型脱毛症(AGA)にどのような効果や副作用があるのか、さらに使用上の注意点などについて詳しく解説していきます。

まずは、フィナステリドにどのような作用があるのかについて解説していきます。

1-1. フィナステリドの作用

ヒトの体内では男性ホルモン(テストステロン)が5α-リダクターゼと結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)を生成します。このDHTが男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大症の原因となります。

下記はフィナステリドの作用を表した図です。

フィナステリドの作用機序

上記の図のようにフィナステリドは、5α-リダクターゼの働きを阻害し、男性ホルモンからDHTが生成されるのを抑制します。

2つの症状の原因物質であるDHTの生成が抑制されるということで、男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大症に効果があるとされています。

1-2. フィナステリドの効果

フィナステリドはAGAの原因となるDHTの生成を抑制することがわかりましたが、その作用の結果、実際にどのような成果があったのか実験データを紹介します。

フィナステリドを含む「プロペシア」の育毛を促進する効果については、アメリカの実験で以下のようなデータが出ています。

髪が薄い部分に刺青で1インチ四方の四角形を描き、その中の毛髪を数える実験を行った。

  • 1mgフィナステリド服用者は平均で86本増加
  • 効果がない薬では平均で21本減少

また、日本で行われた臨床データでも、1年後に改善した人は58%、これが3年後になると、改善した人の割合は70%を超えています。

プロペシアの臨床データ

出典:https://www.hama1-cl.jp/propecia/clinical_efficacy03.html

さらに、MSD社のHPでは、「プロペシア1mgの1日1回1錠継続投与により、服用患者の98%で3年間AGAの進行が認められませんでした」とありました。

以上のように、AGAの進行を止めながら、育毛をする効果が期待できるため、多くの人が「AGAの改善ができるなら」とプロペシアを使っています。

2. フィナステリドの副作用

フィナステリドは確かな効果が証明されている反面、副作用があるため使用を敬遠される方もいます。

フィナステリドの副作用の発症数は長期の臨床試験において、276例中11例(4.0%)14件の副作用が認められました。

プロペシアの使用で起こり得る副作用は主に下記の通りです。

  1.  リビドー減退(3例1.1%)
  2.  勃起機能不全(2例0.7%)
  3. その他の副作用(頻度不明)

プロペシア(フィナステリド)の副作用

※この章での内容は(MSD社のプロペシア臨床効果)を引用しています。

主な副作用について紹介していきます。

① リビドー減退(1.1%)

リビドー減退とは主に性欲や性機能、性衝動が低下することです。

なお、性機能に影響が出る理由は解明されていません。使用前にはきちんと医師とパートナーに相談した方がよいでしょう。

② 勃起機能不全(0.7%)

リビドー減退と似ているのですが、射精障害、精液量減少などの勃起機能不全症状が276例中2例(0.7%)の人に起こったというデータがあります。

こちらも詳しい原因についてはわかっていません

③ その他の副作用(頻度不明)

その他下記のような副作用があるという報告がありますが、頻度は不明です。

海外において症状が発生したという報告があるというものです。

  • 過敏症・・・瘙痒症、口唇腫脹、顔面腫脹、蕁麻疹、発疹
  • 生殖器・・・睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)
  • 肝臓・・・AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
  • その他・・・乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

今の所、日本国内では多くの報告があるなどの情報は出ていないため気にしすぎる必要はないでしょう。

注意!乳房障害・精神障害・肝機能障害などは滅多に起こらない

ネットのサイトでは、女性の様な乳房ができる乳房障害や精神障害、肝機能障害などがおこるなどと記載してある場合がありますが、症例数としては何千人、何万人に1人などという確率です。

副作用として紹介されていると怖くなる気持ちはわかりますが、気にしすぎることもよくありませんので、もしどうしても心配な場合は医師に質問してみましょう。

プラシーボ効果というのをご存知でしょうか?本来、薬理的な効果が一切ないものを、効果があるものとして患者に服用させた場合、実際の薬剤を投与した時と同じ結果が得られる人が一定数いるというものです。その効果は30%にものぼるとも言われています。

あくまでも筆者個人の見解ですが、特に性欲や勃起力などは心因性による部分も大きいため、プラシーボ効果によってこれらの副作用が現れている可能性も十分にあります。

3. フィナステリドの効果が出るまでの期間

実際に効果があることはご理解いただけたかと思いますが、フィナステリドは髪が増えたと実感できるようになるまでには、最低でも6ヶ月くらいはかかるので使い続ける必要があります。

頭髪は下記の図のような「髪が生え、成長し、抜ける」という一定の成長サイクルを繰り返していますが、AGAの人は、この「成長期」が短くなっています。

髪のサイクルと寿命のイメージ

成長期が短くなると、髪が成長する前に抜けてしまうため、細い髪や短い髪が多くなってきます。

フィナステリドを使うと、すぐに5αリダクターゼを抑制し、ジヒドロテストステロンを抑制するため、抜け毛を防ぐことができます。

しかし、髪が薄い部分は上記の図の休止期の状態にあり、休止期を経て産毛が生え始めるまでには最短でも3ヶ月はかかります。

さらに、生えた産毛が成長し、髪が増えたと実感できる程度まで伸びるまでにはさらに時間がかかるため、6ヶ月もの期間がかかるというわけです。

飲み続ければずっとフサフサの状態が保てるかも!

フィナステリドは、抜け毛を防ぐことができるため、一生飲み続ければ、何も使用しない場合よりも髪をフサフサの状態で保てる可能性は高くなります。

もし、フィナステリドで薄毛が改善した人は、使い続けることで髪の状態を維持できる確率が高まるでしょう。

4. フィナステリドの効果が出ない人の3つのパターン

私が調べた中ではフィナステリドを使った治療で効果を得られなかった人には下記のような3つのパターンがありました。

何年も莫大な時間とお金をかけて治療をして、「治らなかった」とならないために、あらかじめ頭に入れておきましょう。

  • 治療期間が短い
  • すでに髪が抜けきっていた
  • 遺伝的要因が強すぎた

4-1. 治療期間が短い

効果が実感できるまでには最短でも6ヶ月は必要であることはお伝えしましたが、それよりも早い段階で服用を止めてしまった場合は効果がありません。

そもそも、治療薬は効果を維持するためには飲み続けないといけません。

4-2. すでに髪が抜けきっていた

実は、髪には寿命があります。前章で、髪のサイクルについて紹介しましたが、「髪が生えて、成長し、抜ける」というこのサイクルの回数は決まっています。

AGAを発症している人は、このサイクルが早まってしまっているため、通常の人より早くサイクルが回ってしまいます。

髪が抜けて、頭がツルツルの状態に近い人は、髪の寿命が終わってしまっている可能性があります。このような場合は治療薬での効果は期待できません。

すでに髪が抜けきっている人については植毛をおすすめします。

4-3. 遺伝的要因が強すぎた

遺伝により、生まれつきハゲやすい遺伝子を持って生まれてくる人がいます。

「5αリダクターゼの活性」「アンドロゲン受容体」この2つの要素は、ジヒドロテストステロンの影響力を高める要因となりますが、この2つの要素は遺伝します。

このような、AGAを発症しやすい遺伝子を持っている人は、治療薬でもAGAの改善ができない場合があります。

5. フィナステリドの効果を高める2つの方法

実は、フィナステリドの効果を高める方法が2つありますので紹介します。

  • 毎日決まった時間に飲む
  • ミノキシジルと併用する

5-1. 毎日決まった時間に飲む

プロペシアは、1日1錠と決められていますが、朝に飲んだり夜に飲んだりと、飲む時間が毎回違うと血中濃度が一定になりません。

プロペシアの効果を一定に保つためにもなるべく決まった時間に飲むようにしましょう。

ちなみに、薬はアルコールによって効果が低下したり、肝臓への負担も大きくなるため、なるべく時間をずらした方が良いです。

アルコールは夜に飲む方も多いと思うので、朝食後に飲むのがおすすめです。

5-2. ミノキシジルと併用する

クリニックに行くと、フィナステリドとミノキシジルを併用する治療法がよく使われます。

フィナステリド以外にもAGAの治療薬として、ミノキシジルという治療薬がありますが、フィナステリドとミノキシジルを併用することで、AGAの治療の効果を高めることができます。

ミノキシジルは血管を広げ血流を増加させ、髪の元となる毛母細胞に髪の発育に必要な栄養素を行き渡らせやすくするため、発毛効果や育毛効果が期待できます。

ミノキシジルの作用イメージ

フィナステリドの効果で抜け毛を防ぎつつ、ミノキシジルによって増大された血流によってプロペシアの有効成分フィナステリドが頭部へより行き渡りやすくなります。そしてさらに、ミノキシジルの力で発毛を促します。

このように、それぞれの効果が補助的に作用しあうので、ミノキシジルだけを使用する場合よりも高い効果が期待できるのです。

ただし、併用するタイミングや、併用する必要があるかどうかは症状にもよりますので、AGAクリニックの医師に相談して判断を仰ぎましょう。

ミノキシジルについて、詳しく知りたい場合はこちらの記事で、ミノキシジルの効果と副作用について、解説していますので、併用する場合はこちら「世界一詳しいミノキシジル完全ガイド|特徴から上手な活用法まで」の記事をしっかりと理解してから服用するようにしましょう。

参考:デュタステリドを使ってみては?

実はフィナステリドよりもAGAの改善効果が強いとされる「ザガーロ」という薬があります。ザガーロにはデュタステリドという成分が使われており、フィナステリドと同様に5α-リダクターゼの働きを阻害する作用がありますが、より強力な作用を持っています。

フィナステリドで効果を実感できなかった場合、フィナステリドよりも効果が高いデュタステリドを使うという方法があります。

フィナステリドとデュタステリドがどのように異なるのか、どのように作用が強いのか、2つの違いについて紹介します。

  • 5αリダクターゼの阻害効果
  • 半減期

5αリダクターゼの阻害効果

5α-リダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類が存在します。フィナステリドはDHTを生み出す5α-リダクターゼⅡ型の働きだけしか阻害しませんが、デュタステリドは、5α-リダクターゼⅠ型・Ⅱ型両方の働きを阻害することができます。

そのため、フィナステリドよりもデュタステリドの方がAGAの改善効果が高いとされています。

半減期

薬を使用すると、成分がしばらく血液中に存在していることになりますが、薬の濃度が半分になるまでの時間を「半減期」と呼びます。

プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)の半減期は下記の通りです。

  • プロペシア・・・およそ3〜4時間
  • ザガーロ・・・およそ41時間

ザガーロはプロペシアに比べ、血中の薬の濃度が薄くなるまでに時間があるため、薬の効果の持続時間も長くなります。

ちなみにザガーロは薬の効果時間が長いため、フィナステリドよりも成分の含有量を抑えられています。その結果、副作用のリスクも少ないのではないかという声もあります。

もし、デュタステリドに興味がある人は、クリニックに行った際に聞いてみましょう。

6. フィナステリドを安く買えるクリニックランキング

AGA治療薬は医師の診断がないと処方ができないため、診断料がかかってしまうクリニックもあります。また、AGA治療は、自由診療であるため、クリニックによって薬の価格には大きく差があります。

全国に30以上あるクリニックを調べた結果、拠点数が多く、実績も豊富なクリニックの中から最も安いクリニックをランキングで紹介します。

上位のクリニックを上位から下記のように並べました。

おすすめ順位クリニック名拠点数プロペシア価格 フィナステリド錠価格
(ジェネリック)
治療の豊富さ
1AGAスキンクリニック60以上¥4,600~ファイザー初回¥3,700~
2回目以降¥5,300
2湘南美容クリニック80以上¥5,500~社名明記なし:初回¥1,800
2回目以降¥3,000
3駅前AGAクリニック4拠点¥7,700社名明記なし:初回¥1,980
2回目以降¥4,620
4ガーデンクリニック6拠点¥7,150~
5Dクリニック4拠点¥7,700ファイザー:¥6,600
6銀座総合美容クリニック1拠点¥7,700
7イースト駅前クリニック22拠点¥8,200前後
(地域による)
トーワ:¥3,800前後
(地域による)
8ゴリラクリニック19拠点トーワ:¥2,980~
9アゲインメディカルクリニック1拠点
10TOMクリニック2拠点

※「-」はHPに記載がない、もしくはおこなっていないことを示しています。

比較の結果、圧倒的におすすめだったのが「AGAスキンクリニック」です。

業界最大手であり、治療費が安くおすすめです。全国に拠点があり、ほとんどの主要都市に拠点があります。

最もおすすめの「AGAスキンクリニック」

AGAスキンクリニックの公式ページ

AGAスキンクリニック』は、全国で提携院を合わせて60院以上あるクリニックで99.4%の方が半年以内で発毛効果を実感するなど、圧倒的な実績があります。

治療の第一歩目のプロペシアをはじめとし、豊富な治療法があるので、的確なアドバイスと共にあなたに合った治療法を提案してもらえるでしょう。

やはり一番のおすすめポイントは治療薬の値段の安さです。それでいて業界最大手であることも安心して通えるポイントです。

⑴立地

以下のように、全国にバランス良く展開されています。また大都市には「女性専用のクリニック」も展開されているため、通いやすくなっています。

AGAスキンクリニックの拠点

【関東】東京 (秋葉原・池袋・上野・品川・渋谷・新宿・町田・立川)、神奈川(横浜・川崎・藤沢)、埼玉(大宮・川口)、千葉(千葉・柏・船橋)、栃木(宇都宮)、群馬(高崎)
【北海道・東北】北海道(札幌)、青森、宮城(仙台)、秋田
【中部・北陸】富山、愛知(名駅錦通・名古屋栄・名古屋・金山)、静岡(静岡・浜松)、三重(四日市)、岐阜
【近畿】京都(河原町・駅前)、大阪(梅田2・京橋・難波・天王寺・堺東)、兵庫(神戸・姫路)、奈良(西王寺)、滋賀(草津)
【中国・四国】岡山、広島(広島・福山)、愛媛(松山)、高知
【九州・沖縄】福岡(福岡・小倉・博多)、熊本、鹿児島、沖縄(那覇)
【女性専用クリニック】東京 (新宿・銀座・恵比寿)、愛知(名古屋)、大阪(梅田)、京都(京都)

⑵主な治療内容及び費用
  • カウンセリング・・・・・無料
  • 初診料・・・・・・・無料.
  • プロペシア、ファイザー等・・・・4,600円/月〜
  • オリジナル発毛薬Rebirth・・・・15,400円/月〜
  • AGAメソセラピー・・・・・・・・55,000円/回〜

AGAスキンクリニック公式ページ

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似たような名前のクリニックがいくつもあるので間違えないようにしましょう。

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7. フィナステリドを含む治療薬まとめ

これまで、フィナステリドを含む薬の効果や副作用について解説してきましたが、実はフィナステリドを含む薬は国内外にたくさんあります。

厚生労働省が認可を出した、病院やクリニックでしか手に入れることができませんが、その他の海外製の薬については注意をしなければなりません。

そのために、フィナステリドを含む日本製品と海外製品について把握しておきましょう。

7-1. フィナステリドを含む日本製品

日本ではアメリカで最初にフィナステリドを開発したメルク社の日本法人MSD社が「プロペシア」を販売しています。

2016年になって、フィナステリドを含むジェネリック医薬品が日本でも販売され始めました。

※ジェネリック医薬品とは先発医薬品と有効成分が同じものが含まれた薬のことです。

製品会社区分
プロペシアMSD株式会社先発品
フィナステリド錠 0.2mg、1mg「ファイザー」ファイザー株式会社ジェネリック
フィナステリド錠 0.2mg、1mg「サワイ」沢井製薬株式会社ジェネリック
フィナステリド錠 0.2mg、1mg「トーワ」東和薬品株式会社ジェネリック
フィナステリド錠 0.2mg、1mg「クラシエ」発売:クラシエ製薬株式会社
製造販売:大興製薬株式会社
ジェネリック
フィナステリド錠 0.2mg、1mg「SN」製造販売元:シオノケミカル株式会社
発売元:あすか製薬株式会社
販売:武田薬品工業株式会社
ジェネリック

厚生労働省で認可がある薬は、きちんと医師の診断を受け、病院かAGAクリニックで処方をしてもらうことしか購入できません。

AGAクリニックでは主に「プロペシア」か、「フィナステリド錠 ファイザー」の2択である場合が多いです。徐々に、2つのジェネリック以外も広まり始めています。

7-2. フィナステリドを含む海外製品一覧

フィナステリドは世界中で使われており、下記の表にあるように様々な国でジェネリック品が販売されています。

製品メーカー区分備考
プロペシア1mg28錠メルク社(アメリカ製)先発品フィナステリド内服の元祖。日本国内でも製造されている。含有量5mgのバリエーションもある。
プロペシア5mg100錠ファイザー社(アメリカ製)ジェネリック日本国内でも製造されている。
フィンペシア1mg100錠シブラ社(インド製)ジェネリック発がん性のあるキリンイエローというタール系色素をコーティング剤に使用していた。
フィナロ1mg100錠インタス社(インド製) ジェネリックイギリス大手製薬会社アストラゼネカと一般薬の供給を契約した会社。新進気鋭の会社で口コミが少なく判断しづらい。
フィンカー5mg100錠シブラ社(インド製) ジェネリックピルカッターなどで4分の1にカットしての服用が推奨されている。

海外製の薬は日本で買える薬に比べ半額程度で買えるものも多いです。

そして、実は日本でも個人輸入されたものをネット通販などのサイトを介して、これらの海外製の薬を手に入れることができます。

海外製の製品は厚生労働省の認可が下りていない薬であり、厚生労働省のHPでも個人輸入された薬を購入をしないため下記のように注意を喚起しています。

『最近、個人輸入代行と称して、外国製の医薬品や医療機器を広告して、それらの購入を誘引する仲介業者がいます。 しかし、日本の医薬品医療機器等法に基づく承認や認証を受けていない医薬品や医療機器の広告、発送などを行うことは、違法な行為です。また、何かトラブルが生じても一切責任を負おうとせずに、全て購入者の責任とされます。 こうした悪質な業者には、くれぐれもご注意ください。』

引用:厚生労働省HP

この、海外製の薬については注意が必要ですので、次の章で紹介します。

8. 海外製をネット通販で購入する3つのリスク

前の章でお伝えした通り、海外製の薬をネット通販で購入することは絶対におすすめしません。

まず、違法であることもありますが、それ以外にも3つの理由がありますのでお伝えしておきます。

  • 偽物や粗悪品が混ざる可能性
  • 海外製の安全基準
  • 公的な救済措置を受けられない

8-1. 偽物や粗悪品が混ざる可能性

海外製の薬は、流通の過程で偽物や粗悪品が混じる可能性があります。

もし偽物や粗悪品だった場合、効果が得られずその間、AGAの症状が進行してしまうだけではなく、思いもしない副作用のリスクが現れる可能性さえあります。

そもそも、個人で薬を使っている人は、検査や医師の診療を受けてない人が多いと考えられ、偽物の効果がないもの使っていても気がつかない可能性もあります。

8-2. 海外製の安全基準への不安

一般的に、ジェネリック医薬品は市場に出る前に薬が先発医薬品と同等性があることを示したデータの提出が義務づけられています。

しかし、安全性を調べる試験がなく、先発医薬品に比べ圧倒的にデータが少ない状態で販売されます。

これが、試験データも基準もわからない海外製のジェネリック品は特に、安全性に関してどうしても不安が残ってしまいます。

8-3. 公的な救済措置を受けられない

日本では、副作用により入院や治療が必要になるような事態が起こった場合には、公的機関から補助や救済措置を受ける制度があります。

しかし、医薬品を正規販売者以外から購入・使用し副作用が起きた際には、公的機関からの救済措置を受けられません。

医師の指導の元、使用すること!!

症状に合った容量を使う必要がありますし、使ってはいけない人もいます。個人の判断で薬を使うのは危険なので絶対にやめましょう。

ちなみに、皮膚科でも、薬は処方できますが、AGAについての知識を持っている先生である確率が低く、薬を処方してもらうだけになってしまい、詳しい説明やAGAの改善についてのアドバイスを受けることが困難です。

AGAクリニックであれば、実績がある専門家から適切なアドバイスをもらえて、さらに治療が必要な場合は高度な治療を追加ことも可能です。

そして、AGA治療薬はAGAクリニックで処方してもらう方が安いです。どうしても費用を抑えたい人は、クリニックで買えるジェネリック医薬品を買いましょう。

9. フィナステリドを使用する際の注意点

ここまで、フィナステリドに興味をもっている人に向けて、あらゆる情報を紹介してきましたが、最後に、フィナステリドを使用する際の注意点を紹介していきます。

  1. 耐性が発生する可能性があること
  2. ポストフィナステリド症候群のリスク
  3. 初期脱毛のリスク
  4. 飲み合わせに注意
  5. 献血できないこと
  6. 子供に触れたり飲ませないこと
  7. 女性に触れたり飲ませないこと

注意① 耐性が発生する可能性があること

耐性とは薬を使っている間に薬品の効果が少しずつ薄れていくことです。

フィナステリドは長期間の服用によって耐性が生まれる可能性があるとされています。

発生頻度は高くないため、気にしすぎる必要はありませんが、もし薬を長期間使用していて、薄毛が進行したかな?と感じる場合は、医師に相談してみましょう。

注意② ポストフィナステリド症候群のリスク

フィナステリドの服用を止めたのにもかかわらず、精神障害や性欲減退などの症状が継続したり、服用を止めて症状が治まったあとに、再発してしまう等の症状のことをポストフィナステリド症候群と呼びます。

フィナステリドそのものの歴史もまだ10数年と浅いため、長期間試験をしたデータや、ポストフィナステリド症候群についてのデータがほとんどありません。

ちなみに詳しいことは何もわかっていませんし、発生頻度は高くないため、気にしすぎる必要はありませんが、もし薬の服用中止したあとに気になる症状があれば医師に相談してみましょう。

注意③ 初期脱毛のリスク

AGA治療薬に共通しますが、薬を使い始めてから2週間〜1ヶ月の間に一時的に抜け毛が増えることがあります。これを初期脱毛と言います。

初期脱毛の詳しい原因は明らかになっていませんが、薬の作用で、古い髪を押し出す形で新しい髪が生えてくることによるもので、効果が出始めている前兆と言われています。

初期脱毛は気にする必要がありませんが、薬を使いはじめて抜け毛が増えてびっくりしてしまう人がおられますので、初期脱毛が起こる可能性があることは頭に入れておきましょう。

注意④ 飲み合わせに注意

フィナステリドに併用が禁止されている薬はありませんが、飲み合わせに注意が必要な薬は存在します。

薬の血中濃度に大きな影響を与える可能性があるものには必要です。

下記に飲み合わせに注意が必要な薬をまとめておきますが、基本的には、自分で判断せず使用している薬がある場合は医師に相談しましょう。

<飲み合わせに注意が必要な薬>

プロテアーゼ阻害剤(リトナビル、インジナビル、サキナビル、ネルフィナビル)・クロラムフェニコール(抗生物質)・一部のマクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン)・一部のアゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、フルコナゾール、ケトコナゾール)・アプレピタント(制吐剤)・ベルガモチン(グレープフルーツジュースの成分のひとつ)・一部のカルシウム拮抗剤(ベラパミル、ジルチアゼム)・ヴァレリアン・フルオキセチン・シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)・ブプレノルフィン(鎮痛剤)・ネファゾドン(抗うつ薬)

注意⑤ 献血できないこと

フィナステリドの服用中、また服用を中止してから、1ヶ月の期間は献血をすることができません。

献血をする習慣がある人は、しっかりと頭に入れておきましょう。

注意⑥ 子供に触れたり飲ませないこと

特に小児は服用は当然のこと、薬に触れることにも注意が必要です。

フィナステリドは、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制しますが、子供から大人へと体や心に変化が起こっていく過程で、このジヒドロテストステロン(DHT)が働きます。

体や心の発達に影響がでる可能性があるため、まだ体や心が未発達な子供は使用はできません。

触れることも危険というのは、皮膚からも吸収されてしまうためです。

注意⑦ 女性に触れさせたり飲ませたりしないこと

子供と同様に、女性も服用はいけませんし、触れさせないように注意が必要です。

妊娠中の女性や妊娠の可能性がある女性は、フィナステリドの影響を受けてしまうと、胎児のジヒドロテストステロン(DHT)の生成が阻害され、胎児の時期に作られる性器が奇形の状態で生まれてきたり、5α-リダクターゼという酵素を作れない子供が生まれる可能性があります。

飲むことはもちろん、皮膚からも吸収されてしまうため、女性が触れることがないように十分に注意をしましょう。

10. さいごに

ここまで、フィナステリド効果や副作用、そして、お得に手に入れる方法などについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

フィナステリドはAGAに効果がありますが、副作用やリスクなど、様々なポイントを理解して服薬していくことが大切です。

クリニックでは薬の費用が異なりますので『AGAスキンクリニック』のような安く処方をしてくれるクリニックに行きましょう。

あなたの悩みが少しでも解決することを心から祈っています。