「フケはどうすれば改善できる?」「何をやっても改善しない」など、フケを改善したいと考えていませんか?
フケは間違った頭皮ケアをしてしまうと悪化しますが、正しく対処をすれば改善できるものなので、正しい方法で根気強く対策をしていく必要があります。
このページでは自身もフケに悩み、頭皮ケアアドバイザーとして500人の方にアドバイスを送ってきた筆者が、フケの改善対策について下記の流れで紹介していきます。
- フケの原因とフケの2つの種類
- 乾性フケの人におすすめのシャンプーと改善対策6選
- 脂性フケの人におすすめのシャンプーと改善対策5選
- フケは市販の薬で治せるのか?
- フケが悪化する?オイルや化粧水がダメな理由とおすすめ
このページを読んで頂くことで、あなたのフケに合わせた対策ができるようになり、効果的に改善していくことができるでしょう。
1. フケの原因とフケの2つの種類
残念ながら、フケについて、間違ったケアをしている人がとても多いのが現実です。
フケを確実に改善するために、対策をはじめる前にまずはフケの正体を知り、フケが出る原因を知りましょう。
1-1. フケとは?
フケとは、頭皮や皮膚表面の古くなり、剥がれ落ちた角質(肌の破片)のことです。
通常、皮膚や頭皮の奥底では新しい細胞がどんどん作られ、古くなった細胞は少しずつ剥がれていき、新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しています。
通常目に見えないほどの大きさですが、何かがきっかけでこのターンオーバーが乱れてしまうと、まだ未熟な角質がごっそりと剥がれてしまい、目に見えるフケとなっています。
1-2. フケの種類
ターンオーバーが乱れることによってフケは生じますが、実は、フケには下記の2種類があり、フケの状態が少し異なります。
それぞれのフケには特徴がありますので、あなたのフケや体質と比べながらどちらのフケなのか検討をつけましょう。
乾性フケ | 脂性フケ |
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画像引用:左https://www.aderans.co.jp/…
右https://www.youtube.com…
いかがでしたでしょうか?
あなたの体質や日々の習慣によって、フケの状態がつくられているため、フケの状態に合わせた対策が必要になってきます。
このページでは乾性フケの人(2章)と、脂性フケの人(3章)に分けて紹介していきます。
1-3. フケの根本原因はターンオーバーの乱れ
通常頭皮からは皮脂が分泌されていますが、頭皮に住む常在菌(マラセチア菌)が皮脂を分解し膜のように皮膚を覆うことで、頭皮を守るバリア機能のような役割を担っています。
皮脂の量とマラセチア菌などのバランスが取れている状態が理想ですが、皮脂の量が多くなったり皮脂が少なくなると、頭皮のバリア機能が弱まり、頭皮の新陳代謝が乱れることでフケの原因となってしまいます。
下記の図は、皮脂が菌に分解されバリア機能をもった膜ができるまでを表したものです。
参考 :育毛サロンの90分の本格体験が無料
育毛サロンと呼ばれる、頭皮のエステサロンのようなサロンがあり、そこでは、頭皮の汚れやフケをスッキリ洗浄したり、頭皮マッサージを受けられます。
無料体験を行なっているサロンものもあり、コスパよく、プロに頭皮を洗浄してもらえます。
例えば「バイオテック」は全国各地にある育毛サロンで、無料なのに90分間プロの施術を受けられる無料体験コースが存在します。
通常は有料でおこなっているコースですが、体験と言いながらも満足できる内容です。無料体験コースがあるうちに1度は行ってみることをおすすめします。
私も行ったことがありますが、頭皮がスッキリしてフケがしばらく出なくなったので大満足でした。
バイオテック公式ページ:https://www.biotech.ne.jp/
こういった無料体験のようなものは、「営業が強くないか?」と心配でしたが、そんなことは全くなく、美容室に行って髪を切った後のように、特に営業はなく、和やかな雰囲気のまま帰れました。
2. 乾性フケの人におすすめのシャンプーと改善対策6選
細かくパラパラとした乾性フケの改善対策として効果的なものを紹介していきます。
まず手っ取り早く重要なのが、シャンプーを変えることです。
まずシャンプーの選び方からおすすめまで紹介した上で、日頃から取り組むべき対策について紹介していきます。
2-1. 乾性フケ対策で重要なシャンプーの選び方とおすすめ
まず、乾性フケの対策として有効なのが、シャンプーです。
乾性フケの人は、洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶことで、頭皮への刺激を和らげ、皮脂の洗い流しすぎを避け、フケが改善できる可能性があります。そして、できるだけ添加物なども少ないものが好ましいです。
主に、洗浄力が強いシャンプーは、ドラッグストアーなどで販売されている1本1000円以下の安価なシャンプーに多いのです。
厳密にはさらに細かく分類できるのですが、シャンプーは界面活性剤(汚れを落とす成分)によって大きく下記の3種類に分類することができます。
界面活性剤の種類 | 刺激の強さ | 価格 | 備考 |
硫酸系 | × 強い | 1000円以下 | 1000円以下のシャンプーはだいたいこれ |
石鹸系 | △ 中位 | 1000円以下 | 石鹸カスが頭皮に残りやすい |
アミノ酸系 | ◯ 弱い | 2000円以上 | 洗浄力が適度で頭皮に優しい |
主にドラッグストアなどで販売されている「1000円以下のシャンプー」や「せっけんシャンプー」と記載されているシャンプーの界面活性剤は硫酸系や石鹸系で、洗浄力が強いです。
できれば2000円以上であることが1つの目安にはなります(高ければいいというわけではないのでご注意を!)
このあたりのグレードのシャンプーであればアミノ酸系の界面活性剤を使っており、添加物もほとんど入っていないのでおすすめです。
参考:界面活性剤の種類と本当に良いシャンプーとは?
界面活性剤は厳密には下記のように分類されます。
本当に良いシャンプーは、ベタイン系、アミノ酸系、グルコシド系の界面活性剤で、添加物が入っていないものです。
界面活性剤 種類 | 洗浄力 強さ | 頭皮 安全性 | 具体的な成分 |
硫酸系 | ★★★★★ | × | ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム ラウレス硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム |
スルホン酸系 | ★★★★☆ | × | オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、オレフィンスルホン酸na |
石鹸系 | ★★★★☆ | △ | カリ石けん素地、脂肪酸Na、脂肪酸K |
スルホコハク酸系 | ★★★☆☆ | △ | スルホコハク酸(C12-C14)パレスー2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na |
ベタイン系 | ★☆☆☆☆ | ◯ | コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン |
アミノ酸系 | ★☆☆☆☆ | ◯ | ココイルグルタミン酸na、ココイルメチルタウリンNa ラウロイルメチルアラニンNa |
グルコシド系 | ★☆☆☆☆ | ◯ | デシルグルコシド |
界面活性剤は複数入っていることも多いので、見極めるのが難しいと思います。
そこで次におすすめを紹介していますので参考にしてみてください。
シャンプーの中でも洗浄力が強すぎないもので、添加物が入っていないものを見つけるのは本当に大変だと思います。
おすすめのシャンプー『haru ”kurokamiスカルプ”』
こちら「市販の人気アミノ酸シャンプーおすすめ20選![2024年ランキング]」で比較をしていますが、人気のシャンプーの中から、洗浄成分や添加物について比較を行い最も良いシャンプーを導き出しました。
その結果わかったのが、こちらのシャンプーです。
『haru ”kurokamiスカルプ”』は、天然成分100%にこだわって作られた無添加のシャンプーで、今女性にも男性にもとても人気のアミノ酸シャンプーです。
頭皮環境を整える天然成分を多数配合しており、頭皮に優しくフケのケアにも最適です。髪の仕上がりもスルスルとなめらかな仕上がりになります。
ユーザーへのアンケートの結果、93%が効果を実感するなど、頭皮にお悩みの方が大絶賛するシャンプーです。
- 定期購入(2ヶ月毎): ¥3,256/400ml ←1ヶ月あたり1,628円!
- 通常:¥4,070
- 特徴: アミノ酸シャンプー、100%天然由来、無添加、ノンシリコン
haru「kurokami スカルプ」公式ページ
2-2. その他の乾性フケ改善対策6選
乾性のフケが出る原因は、普段の簡単な頭皮ケアから日々の生活まで色んなところにあるため、この章では日頃から取り組める乾性フケの改善対策について紹介していきます。
- 頭皮に優しく洗う
- パーマやカラーをやめる
- 紫外線に気をつける
- 睡眠の質を高める
- ストレスを溜め込まない対策をする
- カラダを動かす
① 頭皮に優しく洗う
頭皮の脂や汚れはお湯ですすぐだけでも7割〜8割は落ちると言われています。
そして、ほとんどの人は洗浄力の強いシャンプーを使っているため、強く洗い過ぎるなど言語道断です。
また、頭の汚れを洗い流すよりも、シャンプーやリンスを頭に残らないようにすすぎに気をつけることが重要です。
下記の5つのポイントに注意しながら丁寧に洗髪をしましょう。
② パーマやカラーをやめる
パーマやカラーリングはとても刺激の強い液体を使っているため、頭皮にとっては強い刺激となり、バリア機能も弱ってしまいます。
そのため、パーマやカラーをしてすぐは頭皮が刺激を受けやすい状態で、フケなどの症状が出やすくなります。
パーマやカラーをおこなって、フケがではじめてもすぐに治るならいいですが、しばらく治らないことがある場合はパーマやカラーの頻度を抑えるか、行わないようにしてみましょう。
もし、パーマやカラーをする際は美容師さんにあらかじめフケが出ることを伝えることで、頭皮を保護するクリームなどを塗ってから、パーマやカラーをしてもらえる場合があります。
③ 紫外線に気をつける
夏場は強い紫外線によって皮膚を守るバリア機能が低下し、頭皮が乾燥し、乾性フケの原因になっている場合があります。
特に夏場は帽子などで紫外線対策をして、頭皮を守りましょう。
なお、帽子をかぶる際は蒸れて頭皮に悪い影響を及ぼさないように、通気性のいいものを選びましょう。
④ 睡眠の質を高める
睡眠不足によって免疫機能の低下、血行不良、ホルモンバランスの低下など、頭皮や皮膚にとって悪影響を与えるものばかりです。
特に22時〜2時は成長ホルモンが活発に分泌され、頭皮の合成や新陳代謝も活発になる時間帯であるため、なるべくこの時間帯に睡眠をとることを心がけましょう。
1日6時間以上寝ることがベストですが、1時間半サイクルで睡眠をとると睡眠の質を高めることができると言われており、4時間半、6時間、7時間半などのサイクルを意識しながら睡眠の質を高めると、予防に効果的です。
睡眠の質を高めるために、就寝前はスマホの画面を見ない、ホットミルクを飲む、ストレッチをするなども効果的と言われています。
⑤ ストレスを溜め込まない対策をする
ストレスは睡眠不足と同様に免疫機能の低下、血行不良、ホルモンバランスの低下、皮脂の過剰分泌など、頭皮のターンオーバーを乱す原因になります。
ストレスの緩和には睡眠が最も簡単で効果的ですが、あなたなりのストレスの発散方法を見つけ、定期的にストレスを発散することが大事です。
下記はストレスを和らげる効果があると言われているので試してみるといいかもしれません。
- 太陽の光を浴びる
- 森林浴をする
- 散歩
- 入浴
- 瞑想
- ハーブティーを飲む
⑥ カラダを動かす
血は頭皮を含め皮膚を作るために必要な栄養素を運ぶ重要な役割を担っていますが、血行が悪いと皮膚のターンオーバーが乱れ、乾性フケの原因になります。
運動をして筋肉を使うことで、ポンプのように血を循環させることできるので、血行が良くなります。
運動不足を感じる人はウォーキングやジョギングなどの軽い運動からでいいので、体を動かすように心がけましょう。体を動かすことでストレスの解消にも繋がるので一石二鳥ですね。
参考. 乾性フケに薬用シャンプーは使わない方がいいかも…
フケやかゆみに効く薬用シャンプーとして「メディクイックH」「オクト」などが薬局などで販売されています。これらのシャンプーには、主に抗菌作用がある成分が入っています。
皮脂が多い人はその皮脂の多さがフケにつながるため、薬用シャンプーで皮脂を落とし菌の繁殖を抑える作用によって、改善できる可能性があります。
しかし、乾燥肌の人の乾性フケは乾燥が原因であるため、薬用シャンプーを使ってもあまり効果は期待できないでしょう。
3. 脂性フケの人におすすめのシャンプーと改善対策5選
脂性フケは主に、皮脂の過剰分泌や菌の繁殖が原因で発症します。
この章では、脂性フケの改善対策として簡単で手っ取り早いシャンプーでの対策を紹介し、その他、下記の日頃の行動の中でできる対策について紹介していきます。
- 食べ過ぎに気をつける
- 栄養不足に気をつける
- 過度なアルコールを摂取しない
- ドライヤーの仕方に気をつける
- ストレスを溜め込まない対策をする
3-1. 脂性フケ対策で重要なシャンプーの選び方とおすすめ
脂性フケの人はシャンプーを変えることで、改善できる可能性があります。
脂性フケの人は、とにかく皮脂を洗えばよいと考えている人が多いのですが、残念ながら皮脂は落としすぎると皮脂を補うためにさらに悪循環に入っていくため、皮脂を落としすぎるのはよくありません。
そのため、洗浄力は優しく、抗菌作用や頭皮環境を整える成分の入ったシャンプーを選びましょう。
脂性フケの人におすすめのシャンプー!『KADASON』
『KADASON』は皮膚科医が監修し、すこやかな頭皮環境のために開発されたこだわりのシャンプーです。
頭皮ケアができる成分が配合されており、頭皮のベタつきやフケ、かゆみに悩む人など、脂漏性皮膚炎でしっかりと頭皮の洗浄が必要な人におすすめです。
頭皮への刺激は優しく、それでいてしっかりと洗えます。筆者もフケに悩んだ時に使っていましたが、1回2回使っただけで頭皮の調子がよくなり、フケが治るまで愛用しました。
- 価格:¥2,622
- 特徴:抗炎症成分・抗菌成分配合、ベタイン系
KADASON 公式ページ
3-2.その他の 脂性フケの改善対策5選
脂性フケは主に過剰に分泌された皮脂や、菌の繁殖などが原因です。
そこで気をつけたいのが下記の5つです。
- 食べ過ぎに気をつける
- 栄養不足に気をつける
- 過度なアルコールを摂取しない
- ドライヤーの仕方に気をつける
- ストレスを溜め込まない対策をする
① 食べ過ぎに気をつける
脂性フケは主に食べ過ぎが原因になっています。
食べ過ぎると皮脂が過剰に分泌される原因になるため、ターンオーバーを乱し脂性フケに繋がります。
食事として取り入れた栄養分は常にエネルギーとして使われ、使われなかった分は脂肪として蓄えられます。
現代では食生活の乱れや欧米型の食生活により肥満体型の人も増えていますが、糖分、塩分、脂分の多い食事ばかりだと、皮脂が過剰に分泌されやすくなってしまいます。
揚げ物や肉の脂など脂っぽい食事だけではなく、白米やお菓子などの炭水化物や糖分の取りすぎも同様に皮脂の分泌に影響します。
まずは、食べ過ぎないようにこころがけましょう。
② 栄養不足に気をつける
食生活が偏り、皮膚の合成に必要な栄養が不足していると、ターンオーバーが乱れフケに繋がります。
皮膚を作るのに必要な栄養素が足りていなかったり、高カロリーなものばかりな食事により、血行不良をおこす可能性がありますので、食生活から改善していくことは予防になります。
下記の表は皮膚の乾燥に効果が期待できる栄養素と食べ物の表です。
栄養素 | 効果 | 食べ物 |
ビタミンA | 皮膚を維持する、新陳代謝を活発化する | いわし、さば、あなご、うなぎ、卵、牛乳、ピーマン、にんじん |
ビタミンB | 新陳代謝を活発化乾燥による炎症を抑える | 豚肉、レバー、卵、豆類 |
ビタミンC | コラーゲンの合成、抗酸化作用 | レモン、いちご、柿、しいたけ、ピーマン |
ビタミンE | 血行促進、新陳代謝の活発化 | 油、ゴマ、アーモンド、豆類、たらこ |
セラミド | 皮膚を保湿する成分 | 豆類、こんにゃく、ほうれん草、ヨーグルト、ひじき、わかめ |
リノレン酸 | 細胞分裂の補助 | えごま、大豆、小麦、柿 |
亜鉛 | 細胞分裂に必要、新陳代謝の活性化 | 牡蠣、牛肉、たらこ、卵 |
上記の表を参考にしながら、普段の食生活に積極的に取り入れるようにしましょう。
③ 過度なアルコールに注意する
アルコールは少量であればリラックス効果や血行促進効果がありますが、過度に飲みすぎると下記のように様々な部分に影響を及ぼすため、フケに繋がります。
- 睡眠の質を下げる
- DHTを抑制するはずの栄養素が減少し皮脂を多く分泌する
- 髪に必要な栄養素が破壊される
そのため、アルコールはほどほどにすることも予防になります。
④ ドライヤーの仕方に気をつける
髪が短めの人に多いのですが、お風呂に入った後、ドライヤーをせずに乾かさないということはありませんか?
頭皮や髪が湿った状態になっていることで、菌が増殖しやすくなり、頭皮環境が乱れる原因になります。
下記のドライヤーのポイントを参考にしながら正しくドライヤーをしましょう。
ちなみに、過度に水分を失わせないように8割くらいまで乾かした後は、冷風にして乾かすか、自然に乾燥させることをおすすめします。
⑤ ストレスを溜め込まない対策をする
ストレスは食欲を増加させたり、ホルモンバランスを乱すなど、皮脂の過剰分泌に繋がります。
ストレスの緩和には睡眠が最も簡単で効果的ですが、あなたなりのストレスの発散方法を見つけ、定期的にストレスを発散することが大事です。
下記はストレスを和らげる効果があると言われているので試してみましょう。
- 太陽の光を浴びる
- 森林浴をする
- 散歩
- 入浴
- 瞑想
- ハーブティーを飲む
4. フケは市販の薬で治せるのか?
フケがしばらく治らないと、「薬を使おうかな?」と考えはじめるかもしれませんね。
フケは薬で治る場合もありますが、日常生活の中に原因がある場合、市販の薬だけでは改善しなかったり、一度治っても、すぐに再発してしまう可能性があるので、薬と合わせてこれまでお伝えしたような日々の習慣を改善していくことが重要です。
しかし、あまりにフケがひどい場合や、治らない場合は一度皮膚科に行くようにしましょう。
4-1. 市販の薬はどうなの?
薬局などで販売されている薬で有名なのは上記の写真の「メディクイックH」「ムヒHD」などがあります。
これらの薬には下記の3つの効果が期待できます。
- 菌の増殖を抑える
- かゆみを抑える
- 湿疹や炎症を沈める
これらの効果は主に脂性のフケの原因である菌の増殖を抑え、炎症を抑えたり、かゆみを抑え、かきむしることで加わる物理的な刺激を抑えることができる可能性があります。
上記で紹介した効果効能が期待でき、脂性フケは改善する可能性はありますが、フケは体質や原因も個人差があるため、使ってみなければわかりません。
市販の薬は自己判断で薬を選ぶことになるため、原因や症状に合った薬を選べない可能性があります。そのため、フケの原因を診断し確実な薬を使う為になるべく皮膚科に行くことをおすすめします。
4-2. 確実に改善したいなら皮膚科
このページでは、自宅でできるフケの対策を紹介しましたが、一番確実な対策は皮膚科の病院に行くことです。
「フケに悩んでいる」と病院に行く人は多く、以下のような治療薬も処方してもらえます。
- ステロイド:炎症を抑える薬
- ケトコナゾール:頭皮の菌を取り除く
なかなか治らない、早く治したいという方は、「お住まいの地域+皮膚科」で検索し、地元の皮膚科に相談しましょう。
5. フケが悪化する?オイルや化粧水がダメな理由とおすすめ
フケが出ると色々な対策をはじめる方が多いのですが、乾燥体質の方がやりがちなのが、保湿をしようとすることです。
保湿と聞くと、オイルや化粧水を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?しかし、オイルや化粧水の中には、保湿対策として全く機能を果たさないものが多くあります。
頭皮の保湿ケアについて下記の流れで紹介していきます。この章は主に、乾性フケの人が参考にしてください。
- 一部のの化粧水には要注意!
- オイルで頭皮は保湿できない理由
- 保湿効果が期待できる成分とおすすめ
5-1. おすすめしない市販の化粧水
「化粧水やオイルなどを使って保湿をすると良い」という情報がありますが、一部の化粧水の中には、防腐剤やアルコールの強いものなど、かえって頭皮に刺激を与えてしまうものが多く存在します。
私を含め、相談に来られた人の中にはこれらの化粧水やローションを使ったことで症状が悪化したという方が何人も見られました。
そのため、添加物の多い、化粧水やローションなどはおすすめしません。
5-2. オイルで頭皮は保湿できない理由
最近ではホホバオイル、椿油、オリーブオイル、米ぬか油などのオイルなどが有名ですよね。オイルというと保湿をしてくれそうなイメージがありますが、これらのオイルでは頭皮を保湿することはできません
皮脂は頭皮を守るバリアのような役割を果たしていますが、皮脂に保湿作用はありません。皮脂のバリア機能が弱まることで、皮膚表面がダメージを受けやすい状態となります。
本来、皮膚表面にあるセラミドや保湿因子の上に皮脂で蓋をするようにカバーすることによって水分の蒸発を防いでいますが、オイルを塗ることで、皮脂を溶かして剥がれやすくしてしまうため、かえって保湿機能を失いやすくなってしまう可能性さえあります。
オイルは皮脂の役割を担えるわけではなく、皮膚に浸透して水分を保持できるわけではないためオイルで頭皮を保湿をするというのは間違いになります。
5-3. 保湿効果が期待できる成分とおすすめ
皮膚表面に浸透して水分と結びつくことで、細胞の中に存在する水分を蒸発させないようにする成分があります。
下記の図は、皮膚表面と細胞間脂質(セラミド)とNMF(天然保湿因子)を表したものです。
皮膚に浸透して、細胞間脂質(セラミド)やNMF(天然保湿因子)のように水分を溜め込み、皮膚を保湿する役割を果たす「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などを含んだ保湿化粧水やローションを使いましょう。
保湿について詳しく知りたい人は「これだけやれば頭皮の保湿は完璧!プロが教える対策9選」を参考にしながら選んでみましょう。
おすすめの化粧水 キュレル
様々な化粧水を比較した結果、頭皮に使えるおすすめできる化粧水を紹介します。
『キュレル』は頭皮にフケやかゆみの悩みを抱える人のための頭皮保湿ローションです。
安いのに、アルコールや香料など、頭皮の刺激につながる成分が入っていないので、刺激をあまり与えず、保湿することができます。
潤浸保湿セラミド機能成分、ユーカリエキスなどの保湿成分がしっかり入っていて、乾性フケの人におすすめのローションです。
「Amazon」で1,500円前後で購入できます。
6. 最後に
フケの改善すべきことについて詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
フケは乾性フケなのか、脂性フケなのかで改善すべきことも異なってきます。
あなたのフケがどういう特徴をもっているのか確認し、フケの状態に合わせた改善策をとることをおすすめします。
まず手っ取り早い対策がシャンプーです。あなたのフケの特徴に合わせて正しい対策をしましょう。
- 『haru ”kurokamiスカルプ”』・・・乾性フケの人におすすめ
- 『KADASON』・・・脂性フケの人におすすめ
フケは自分で改善を試みても中々治らないことも多いので、いろいろ試してみてダメだった場合はなるべくはやく皮膚科を受診しましょう。
あなたのフケの悩みが軽くなることを心から祈っています。