プロが教える!大きいフケの原因と根本から解決する5つの対策

プロが教える!大きいフケの原因と根本から解決する5つの対策

「大きいフケが出るのはなんで?」「目立つからなんとか大きいフケをなくしたい」など大きなフケが気になっていませんか?

大きいフケの原因は、皮脂量が多く、頭皮の常在菌が繁殖することが原因で引き起こされます。間違った対策をしているために、症状が一向に改善しないこともよくありますので、正しい知識を身につけ、正しく対処をすることが重要です。

このページでは自身もフケに悩み、頭皮ケアアドバイザーとして500人を超える髪に悩む方にアドバイスを送ってきた筆者が、大きなフケについて、下記の流れで紹介していきます。

  1. 図解でわかる大きいフケの正体
  2. 大きいフケが出る5つの原因と対策
  3. 大きいフケを出さないために!シャンプー選びの3つのポイント
  4. 大きいフケは最終的に皮膚科で薬を処方してもらおう

このページを読んでいただければ、大きいフケの正体がわかり正しい対策ができるようになるでしょう。

1. 図解でわかる大きいフケの正体

「頭をかくと爪にフケがたまる」「かさぶたのような大きいフケが取れる」など、大きいフケが出たら少しビックリしますよね。

大きいふけはなかなか治りにくく、困っている人も多いのです。

実がフケは下記のように2種類あり、原因は違います。

脂性フケ(大きいフケ)乾性フケ(細かいフケ)
脂性フケのイメージ乾性フケのイメージ
  • 頭皮を掻くと大きいフケがとれる
    (爪の中にフケがたまる)
  • 頭皮がベタつく
  • 頭皮にかゆみや赤みがある
  • パラパラと肩に落ちる細かいフケ
  • 頭皮がカサカサと乾燥している
  • 乾燥肌である
  • 頭皮にかゆみがある

画像引用:https://www.youtube.com…https://www.aderans.co.jp/…

大きいフケは左側の「脂性フケ」といって、皮脂や頭皮の菌が繁殖することで引き起こされます。

反対にパラパラと肩に落ちるような細かいフケは、乾性フケと言い、頭皮の乾燥で発生します。

あなたの体質や日々の生活習慣によってフケの状態がつくられているため、体質や問題がある習慣に対しての対策が必要になってきます。

間違った対策をしないためにも、まずはフケの正体を知り、フケが出る原因を理解しましょう。

1-1. 図解でわかるフケの正体

フケが出る仕組み

フケとは、頭皮や皮膚表面の古くなり、剥がれ落ちた角質(肌の破片)のことです。

通常、皮膚や頭皮の奥底では新しい細胞がどんどん作られ、古くなった細胞は少しずつ剥がれていき、新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しています。

通常目に見えないほどの大きさですが、何かがきっかけでこのターンオーバーが乱れてしまうと、まだ未熟な角質がごっそりと剥がれてしまい、目に見える大きなフケとなっています。

大きいフケの場合は、皮脂や頭皮の菌が増殖することで、ターンオーバーが乱れている可能性が高いです。

1-2. 大きいフケは剥がしてはいけない!

大きいフケは、爪などで掴んで剥がしたくなってしまう人も多いです。

しかし、先ほどお伝えした通り、フケは未熟な角質がごっそりと剥がれたものです。

フケがごっそり剥がれるのがよくわかる下記のような動画がyoutube上にもあります。

上記の動画のように大きいフケを剥がす快感を感じる気持ちもよくわかりますが、フケが大きければ大きいほど、剥がすときに頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。

剥がし続けているとくせになり、どんどん改善の妨げになるため、剥がすことはなるべく避けましょう。

2. 大きいフケが出る5つの原因と対策

大きいフケが出る原因はターンオーバーの乱れで、主に下記の5つの原因で生じます。

下記の中のどれか1つ、あるいは複数が絡み合っている可能性があるため、できることから改善していきましょう。

  • シャンプーの洗浄力が強い
  • 乾かし方が甘い
  • 偏った食生活や食べ過ぎ
  • 血行不良
  • ストレス

2-1. シャンプーの洗浄力が強い

シャンプーの洗浄力が強すぎることがフケの原因になることがあります。

シャンプーの洗浄力が強いと、必要以上に皮脂を洗い流しすぎます。

洗い流した皮脂を補うために、カラダが反応して余計に皮脂を分泌するようになるとも言われています。

対策

薬局などで売っている2000円以内のシャンプーは、洗浄力が強いシャンプーがほとんどで、強い洗浄力によって皮脂が洗い流されすぎている可能性があります。

そのため、洗浄力が強すぎず、刺激の少ないシャンプーに変えることでフケが改善する可能性があります。

シャンプーの選び方については次の章で詳しく解説します。

2-2. 乾かし方が甘い

お風呂上がりに髪を乾かさなかったり、乾かさずに長時間放置しておくと、湿気と体温により頭皮の常在菌が繁殖して、頭皮への刺激となり大きいフケの原因となっている可能性があります。

ドライヤーの熱も刺激となるので、熱を加えすぎることもいけません。

下記の対策を参考にしっかりと適度に乾かしましょう。

対策

お風呂から上がったら、なるべくはやく頭を乾かすことが重要です。

下記のドライヤーの4つのポイントを参考にしっかりと乾かしましょう。

ドライヤーの4つのポイント

ちなみに、過度に水分を失わせないように8割くらいまで乾かした後は冷風にして乾かすか、自然に乾燥させることをおすすめします。

普段乾かし方が甘いと感じる人はしっかりと乾燥させるようにしましょう。

2-3. 偏った食生活や食べ過ぎ

バランスの悪い食生活や欧米型の食生活が原因で、肥満の人が増えていると言われています。

外食や、コンビニの食べものばかり食べていませんか?

脂っぽい食事が多いことが原因で、皮脂線が発達し皮脂量が多くなり、大きいフケに繋がっている可能性があります。

対策

揚げ物や肉の脂など、脂っぽいものを控えたヘルシーな食事に少しずつ改善しましょう。

お米やパンなどの炭水化物も肥満の元です。余分に食べた炭水化物は脂肪として蓄えられるため、基本的に食べ過ぎないように気をつけ、タンパク質や野菜などのバランスの良い食事を心がけることが重要です。

年齢や筋肉量にもよりますが、下記の男女別の1日に必要なカロリー目安を参考に食べ過ぎないように心がけましょう。

  • 成人男性 1,800〜2,300kcal
  • 成人女性 1,500〜1,800kcal

2-4. 血行不良

血行不良が原因で、頭皮の健康に必要な栄養素が十分に頭皮に行き届かないと、ターンオーバーが正常にできなくなっていることが大きいフケの原因になっている可能性があります。

血液は健康に生きていくためにとても重要な役割を担うものです。

対策

運動をして筋肉を使うことで、ポンプのように血を循環させることができるので、血行が良くなります。

運動不足を感じる人はウォーキングやジョギングなどの軽い運動からでいいので、体を動かすように心がけましょう。

体を動かすことでストレスの解消にも繋がるので一石二鳥です。

2-5. ストレス

ストレスや睡眠不足により、ホルモンバランスが崩れフケに繋がっている可能性もあります。

ストレスが原因でホルモンバランスが崩れると、皮脂が過剰に分泌されてしまったり、ターンオーバーを乱す原因になっている可能性もあります。

対策① ストレスを和らげる

ストレスの緩和には睡眠が最も簡単で効果的ですが、あなたなりのストレスの発散方法を見つけ、定期的にストレスを発散してあげましょう。

下記の6つはストレスを和らげる効果があると言われているので試してみるといいかもしれません。

  • 太陽の光を浴びる
  • 森林浴をする
  • 散歩
  • 入浴
  • 瞑想
  • ハーブティーを飲む

② 睡眠の質を高める

睡眠はストレスを溜め込まないための最も効果的な対策です。

特に22時〜2時は成長ホルモンが活発に分泌され、頭皮の合成や新陳代謝も活発になる時間帯であるため、なるべくこの時間帯に睡眠をとることを心がけましょう。

1日6時間以上寝ることがベストですが、1時間半サイクルで睡眠をとると睡眠の質を高めることができると言われており、4時間半、6時間、7時間半などのサイクルを意識しながら睡眠の質を高めてみましょう。

睡眠の質を高めるために、就寝前はスマホの画面を見ない、ホットミルクを飲む、ストレッチをするなども効果的と言われています。

頭皮のリセットにおすすめ!育毛サロンの無料体験

育毛サロンと呼ばれる頭皮のエステのようなサロンがあり、頭皮の汚れやフケをスッキリ洗浄したり、眠ってしまうような気持ち良い頭皮マッサージを受けられます。

中には無料体験を行なっているものもあり、コスパよく、プロに頭皮を洗浄してもらえます。

バイオテックの公式画像

例えば「バイオテック」は全国各地にある育毛サロンで、無料なのに90分間プロの施術を受けられる無料体験コースが存在します。

通常有料でおこなっているコースなので、体験と言いながらも満足できる内容です。無料体験コースがあるうちに1度は行ってみることをおすすめします。

私も行ったことがありますが、頭皮がスッキリして大満足でした。

バイオテック公式ページ:https://www.biotech.ne.jp/

こういった無料体験のようなものは、「営業が強くないか?」と心配でしたが、そんなことは全くなく、美容室に行って髪を切った後のように、特に営業はなく、和やかな雰囲気のまま帰れました。

3. 大きいフケを出さないために!シャンプーの選び方とおすすめ

実は、シャンプーもフケには密接に関わっている可能性があります。

特に、ドラッグストアなどで1000円以下で販売されているシャンプーは洗浄力が強すぎて、皮脂が落とされすぎます。

そして失った皮脂を補うために皮脂が過剰になっているとも言われており、洗浄力が強すぎないシャンプーに変えてみましょう。

3-1. 大きいフケが出る人のシャンプーの選び方

シャンプーには必ず界面活性剤と呼ばれる洗浄成分が入っていますが、この洗浄成分が強すぎないものを選ぶことです。

洗浄成分下記のように分類されます。

本当に良いシャンプーは、ベタイン系、アミノ酸系、グルコシド系の界面活性剤で、添加物が入っていないものです。

界面活性剤
種類
洗浄力
強さ
頭皮
安全性
具体的な成分
硫酸系★★★★★×ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム
ラウレス硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
スルホン酸系★★★★☆×オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、オレフィンスルホン酸na 
石鹸系★★★★☆カリ石けん素地、脂肪酸Na、脂肪酸K 
スルホコハク酸系★★★☆☆スルホコハク酸(C12-C14)パレスー2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na
ベタイン系★☆☆☆☆コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン 
アミノ酸系★☆☆☆☆ココイルグルタミン酸na、ココイルメチルタウリンNa
ラウロイルメチルアラニンNa 
グルコシド系★☆☆☆☆ デシルグルコシド 

そして、皮脂が多い人は雑菌が繁殖しやすく炎症なども起こりやすい頭皮環境にあるため、有効成分として抗菌作用や抗炎症作用のあるシャンプーを選ぶと良いでしょう。

3-2. 大きいフケが出る人におすすめのシャンプー

先ほどご紹介したシャンプーを使っても良いのですが、今回は薬用シャンプーと呼ばれるシャンプーや皮脂の多い人向けとして販売されているシャンプーをまとめ、下記のように比較をおこないました。

脂性フケの人は洗浄成分が優しく、有効成分として抗菌作用や抗炎症作用などが入ったものを選ぶことをおすすめします。

シャンプー評価成分
1位
KADASON
KADASONのイメージ¥2,622〜/250ml
洗浄成分:
刺激成分:
有効成分:
【洗浄成分】
ラウラミドプロピルベタイン
【添加物】
エタノール
フェノキシエタノール
【有効成分】
サリチル酸
グリチルリチン酸2K
メディクイックH
メディクイックHのイメージ¥1,000前後/200ml
洗浄成分:
刺激成分:
有効成分:
【洗浄成分】
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na【添加物】
エタノール
香料
フェノキシエタノール
【有効成分】
ミコナゾール硝酸塩
グリチルリチン酸2K
薬用シャンプースカルプD
アンファー (ANGFA) スカルプD シャンプー オイリー 脂性肌用のイメージ¥3,900/350ml
洗浄成分:
刺激成分:
有効成分:
【洗浄成分】
脂肪酸(12,14)アシルアスパラギン酸Na液
モノラウリン酸ポリグリセリルなど
【添加物】
無水エタノール
粘度調整剤
pH調整剤
【有効成分】
ピロクトンオラミン
グリチルリチン酸2K
サリチル酸
オクト薬用シャンプー
オクト薬用シャンプーのイメージ¥900前後/320ml
洗浄成分:
刺激成分:×
有効成分:
【洗浄成分】
ラウレス硫酸Na
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液
【添加物】
安息香酸Na
黄203、緑3、香料
【有効成分】
ピロクトンオラミン

<評価軸>
洗浄成分・・・アミノ酸系・ベタイン系・グルコシド系◎/スルホコハク酸系◯/スルホン酸系・硫酸系△/
刺激成分( 添加物)・・・0つ◎/1つ◯/2つ△/3つ以上×

この中で最もおすすめのシャンプー『KADASON』についてもう少し詳しく紹介します。

『KADASON』

KADASONのイメージ

KADASON』は皮膚科医が監修し、すこやかな頭皮環境のために開発されたこだわりのシャンプーです。

頭皮ケアができる成分が配合されており、頭皮のベタつきやフケ、かゆみに悩む人など、脂漏性皮膚炎でしっかりと頭皮の洗浄が必要な人におすすめです。

頭皮への刺激は優しく、それでいてしっかりと洗えます。筆者もフケに悩んだ時に使っていましたが、1回2回使っただけで頭皮の調子がよくなり、フケが治るまで愛用しました。

  • 定価:¥3,278+送料
  • 特徴:抗炎症成分・抗菌成分配合、ベタイン系

KADASON 公式ページ

https://ysmd-online.jp/

4. 大きいフケは最終的に皮膚科で薬を処方してもらおう

フケはこれまでお伝えしてきたような方法でも改善できる可能性がありますが、もし下記のどれかに当てはまった場合は皮膚科に行くとよいでしょう。

  • 頭皮が炎症を引き起こし赤い発心が生じている場合
  • 1ヶ月以上症状が改善しない場合
  • フケの量が増えるなど症状が悪化して行っている場合
  • 病気や感染症の疑いがある人

この中でも、大きいフケの人はある皮膚の病気である可能性もあります。

大きいフケは脂漏性皮膚炎かも!

脂性フケのイメージ

画像引用:https://www.youtube.com…

脂漏性皮膚炎とは、脂性フケと同様に皮脂が分泌され、その皮脂に菌が繁殖することで炎症を引き起こしている症状です。

特徴としては、頭皮だけではなく耳の周りや眉毛や鼻など、皮脂線が多いところにも赤みが出たり、皮膚が剥がれる症状が起こることです。

脂漏性皮膚炎は、抗菌・抗真菌薬を使って菌の増殖を抑えたり、ステロイドによってかゆみや炎症を抑えることで治療をします。

脂性フケは自分で対策をしていても、中々治らないこともよくあります。症状が出初めて1ヶ月以上改善しない人や、はやく治したい人はなるべく皮膚科に行くことをおすすめします。

お近くの皮膚科であればどこでも薬を処方してもらえるので、探して一度診察してもらいましょう。

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5. 最後に

大きいフケの原因や対策について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

大きいフケの原因は、皮脂の過剰分泌やマラセチア菌の増殖により、ターンオーバーが乱れることで起こる脂性のフケです。

そのため、皮脂の分泌が増えないように対策をしたり、菌を増殖させないための対策が必要です。

脂性フケはなかなか治らないことも多いので、1ヶ月以上症状がよくならない場合、はやめに皮膚科を受診することをおすすめします。

皮膚科と平行して、まずは洗い方、そしてシャンプーを『KADASON』のようなシャンプーに変えてみてはいかがでしょうか?

あなたのフケの悩みが軽くなることを心から祈っています。