「脂漏性脱毛症の原因は?」「脂漏性脱毛症はどうやって治せばいいの?」と脂漏性脱毛症が気になっていませんか?
どんどん髪が抜けてしまうと、手遅れになってしまうので、もし抜け毛が気になるのであれば、早めに対処をすることをおすすめします。
また、原因をしっかりと理解しなければ、間違った対策を取り続け、時間とお金の無駄になってしまうかもしれません。
本ページでは育毛アドバイザーとして300人を超える髪に悩む方にアドバイスを送ってきた筆者が、あなたの頭皮のお悩みを解決するために知っておくべきことを下記の流れで紹介していきます。
本ページを読んで頂くことで、脂漏性脱毛症の原因や対策が分かり、悩みの解決に近づくでしょう。
1. 脂漏性脱毛症の原因
薄毛で悩む方は非常に多いですが、髪が抜ける脱毛症はただのハゲだけではなく、脂漏性脱毛症が原因であることも考えられます。
1-1. 脂漏性脱毛症とは
脂漏性脱毛症とは脂漏性皮膚炎が原因で起こる脱毛症のことで、過剰に分泌された皮脂が毛穴につまり、炎症を引き起こします。そしてその激しい炎症によって髪が抜けてしまう症状です。
脂漏性皮膚炎は主に皮脂が原因なので、皮脂を取り除いたり、炎症を抑えることで症状は改善していきます。
1-2. 脂漏性脱毛症の原因は脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎の症状としては、赤い湿疹やかゆみ、フケなどの症状が出ます。
頭皮は皮脂を分泌し、皮膚表面に存在するマラセチア菌に分解されることで酸化脂肪酸となり、さらに他の菌に分解されることで、さまざまな刺激から皮膚を守るバリアの役割を果たす物質を作っています。
下記の図は皮脂と菌による皮脂の分解のバランスが取れた状態です。
脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌によりマラセチア菌が増殖しすぎることによって頭皮に刺激となり炎症を引き起こします。
また、その脂分や皮脂が毛穴につまることでも炎症につながります。
1-3. 脂漏性皮膚炎の主な2つの原因
脂漏性皮膚炎の主な原因は皮脂分泌量とマラセチア菌の増殖にあります。
皮脂の分泌量を増やしたり、マラセチア菌の増殖を引き起こす要因となるものは以下の2つです。
- 皮脂の洗い残し
- 生活習慣
洗髪の際、皮脂の洗い残しがあることによって、マラセチア菌が増殖してしまいます。
油っぽいものばかり食べたり、普段から食べる量が多く肥満気味の人は皮脂量がどうしても多くなってしまいます。また、睡眠不足や、ストレスなどもホルモンバランスを崩す原因となり皮脂の分泌量に影響を及ぼします。
これらの脂漏性皮膚炎を引き起こす2つのことを改善することで、症状の改善も見込めますので、次章を参考にしてみましょう。
2. 脂漏性脱毛症の2つの対策
脂漏性脱毛症は脂漏性皮膚炎によって引き起こされる脱毛のため、炎症を抑えることで、改善することが多いです。
脂漏性皮膚炎は軽度のものから重度のものまであり、重篤な状態になることは極めてまれですが、しっかりと対策をしなければ、頭皮に影響を与え髪の寿命をどんどん短くしていく可能性もあります。
一度死んでしまった毛根は生きかえることはないので、甘く見ずしっかりと対策をとりましょう。
皮脂が原因になっている炎症を改善するための方法は主に下記の2つです。
- 頭皮の皮脂をしっかりと洗い流す
- 生活習慣を整える
それぞれの対策方法について見ていきましょう。
2-1. 頭皮の皮脂をしっかりと洗い流す
頭皮の皮脂の洗い残しなどが原因の場合、以下のポイントでシャンプーでしっかりと皮脂を落とし、すすぐことが重要です。頭皮に優しいシャンプーの7つのステップを参考にしっかりと、かつ優しく頭皮を洗いましょう。
① 洗う前にとかす
髪が長い場合は、風や静電気によって髪が絡まりやすくなっています。
絡まったままシャワーを浴びると抜けやすくなってしまうので、毛先の方から手ぐしやブラシでとかしましょう。
ヘアスプレーや整髪料で固めている場合は、髪が引っ張られて余計に抜けやすくなるので注意が必要です。
② お湯で汚れを落とす
整髪料や汚れを指の腹で、優しくとかすようなイメージで落としましょう。
お湯の温度は38度程度で、汚れの8割程度を落とすつもりでシャワーをしましょう。
この時にしっかりと汚れを落としていると、シャンプーの量が少なく済むので、頭皮に余計な負担をかけないで済みます。
③ よく泡立ててからシャンプーをつける
髪が短い場合は10円玉程度、ロングヘアの場合は500円玉程度の量をつけよく泡立ててから髪につけてください。
手のひらを丸め指先で円を描くようにすると泡立ち易いですが、うまく泡立てられない場合は洗顔用のネットを使うのもいいですね。
シャンプーの量が多すぎると、すすぎ残しの元になり頭皮に良くありません。
④ 爪を立てずに優しく洗う
襟足→耳の後ろ→後頭部→頭頂部→生え際の順に指の腹で優しくマッサージをするように洗ってください。
汚れは爪を立てなくても、泡に汚れを溶かすようにすると十分に落ちます。
⑤ しっかりすすぐ
すすぎ残しは頭皮トラブルの元ですので、しっかりとすすいでください。
目安は洗う時間の倍ぐらいです。
泡をすすぎ終わったら、シャワーヘッドで頭皮のマッサージをするように押し当てると毛穴もしっかりとすすぐ事ができます。
⑥ バスタオルで水気を取る
シャワーが終わったら、乾いたバスタオルを髪の根元から押し当てるようにして水気を取ってください。
髪が濡れている時は、静電気や衝撃に弱くなっていますのでゴシゴシと拭くのはNGです。
⑦ ドライヤーで根元を乾かす
ドライヤーをせずに髪の毛を濡れたままで放置すると、細菌などが発生する原因になるので、必ずドライヤーをしましょう。
ドライヤーのコツは「熱量ではなく風量で乾かす」ことと「根元から乾かす」ことです。
また、髪の8割程が乾かす目安です。それ以上ドライヤーを当て続けると髪に必要な水分まで失われてしまいます。
そうすることで、髪に余計なダメージを与えなくてすみます。
しっかりと皮脂を落としたり、頭皮環境を整えるためには、シャンプーの選び方なども重要になります。シャンプーについてさらに詳しく知りたい人はこちら「抜け毛予防に効果が期待できるシャンプーの選び方から洗い方まで」を参考にしてみてください。
2-2. 生活習慣を整える
生活習慣が原因の場合、頭皮の洗浄に気をつけても再発したり、症状が改善しない可能性があります。
- 高カロリーな食事を避ける(コンビニ飯、ラーメン、アルコールなど)
- 睡眠不足を解消する(6時間は寝る、寝る前にスマホなどの画面を見ないなど)
- ストレス解消(趣味に打ち込む、睡眠をとる、日光浴をするなど)
高カロリーな食事を控えたり、睡眠不足を解消、休息を取ることで改善する可能性もあります。もし、生活習慣に気になるポイントがある方は、少しでもいいので改善してみると変化が現れるでしょう。
要注意. 脂漏性脱毛症に育毛剤はもったいない!
脂漏性脱毛症になった場合、すぐに育毛剤で治療を試みてはいませんか?
脂漏性脱毛症は男性型脱毛症(AGA)とは根本的に原因が異なるので、育毛剤や治療薬などを使っても効果は見込めないでしょう。
また、育毛シャンプーも同様です。血管を拡張したり、有効成分が含まれていても、脂漏性脱毛症の原因はあくまでも皮膚炎なので、「頭皮に優しい」というメリットしかありません。
ここまで紹介した頭皮の洗浄と、生活習慣の改善で十分です。
3. 脂漏性皮膚炎の病院での治療法
本ページで紹介した対策に取り組んでも症状が改善しなかったり、なるべくはやく治したい人は、皮膚科を受診することをおすすめします。
主に病院で処方される薬は下記の2つです。
- 抗菌剤
- 抗炎症剤
これらの薬の作用により、マラセチア菌の増殖を抑えたり、皮膚の炎症を抑えることができるので、脂漏性脱毛症を早く治すことができます。
生活習慣を変えても治療には時間がかかるため、薄毛が気になる方、進行が不安な方はなるべく皮膚科に行くことをおすすめします。
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専門家に相談すれば、手取り早く、正確にあなたのハゲの原因とどんな対策が必要なのかについて助言をもらうことができます。
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4. さいごに
脂漏性脱毛症の原因と対策について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
脂漏性脱毛症は皮脂の洗い残しや、皮脂の過剰分泌による脂漏性皮膚炎が原因です。
頭皮の炎症を抑えることで、症状は改善に向かうことでしょう。
本ページでご紹介した方法を参考にしながら、皮脂が過剰に分泌されないように根本的な対策をするようにしましょう。もしかゆみや炎症がひどい場合は早めに皮膚科に行くことをおすすめします。
あなたの頭皮の悩みが少しでも改善することを心から願っています。