円型脱毛症を発症してから、かゆみを感じて原因が気になっていませんか?
円型脱毛症の症状としては部分的に髪が抜け落ちることですが、円形脱毛症と同時にかゆみを感じることはよくあります。しかしながら実は、円型脱毛症とは関係ない理由で「かゆみ」を感じる人もいらっしゃいますので注意しましょう。
本ページでは育毛アドバイザーとして過去に1000人以上の育毛のお手伝いをしてきた筆者が、円型脱毛症とかゆみの関係について以下の流れで紹介していきます。
このページを最後まで読めば、円形脱毛症のかゆみについての悩みが解決するでしょう。
1. 円形脱毛症に伴うかゆみの3つの原因
円形脱毛症は髪の毛が抜け落ちる症状以外に、かゆみという症状は基本的にはありません。しかし、円形脱毛症の患者の方の中にかゆみの症状を訴える人も確かにいらっしゃいます。
ただ、「かゆみ」は円形脱毛症の症状とは一旦切り離して考えた方がいいかもしれません。
そこで、円形脱毛症に伴うかゆみの原因として考えられる3つの原因について解説していきます。
- ストレス
- 白癬菌
- 改善の兆候
1-1. ストレス
ストレスは円形脱毛症の原因の1つですが、ストレスが原因でかゆみを感じている可能性があります。
ストレスは免疫系統をおかしくしてたり、皮膚表面のバリア機能が弱くする可能性があります。
そのせいで、ホコリやダニなど外部からの刺激に過敏に反応し、かゆみを感じている可能性があります。
1-2. 白癬菌
「白癬菌」という真菌、つまりカビ菌が皮膚に付くことでかゆみを引き起こす原因となっている可能性があります。
本来であれば髪が頭皮を守ってくれていますが、髪がないことで白癬菌に感染しやすくなってしまいます。
1-3. 回復の兆候
円形脱毛症の回復の兆候として、かゆみを感じるということを述べる人もいます。
あくまでも、「かゆみを感じたと思ったら、しばらくして髪が生えてきた」という報告なので噂の域を脱しません。
他の回復の兆候としては産毛が生えてきたり、白髪が生えてくると言われています。
2. 円形脱毛症と「かゆみ」は皮膚科で治療できる
円形脱毛症やかゆみに悩んでいる方は「皮膚科」で相談をしましょう。
円形脱毛症は症状が軽い場合は主に薬で治療をしていきます。「かゆみ」があることを医師に伝えれば、かゆみを抑える薬も処方してもらえるので、早く両方治すために病院で相談しましょう。
本章では病院で行われる円形脱毛症の治療について紹介していきます。
ちなみに、円形脱毛症は男性型脱毛症(AGA)と違って保険の適応になるので安心です。
主に行われる治療は下表のように症状の重さによって異なっています。
軽い症状 | 重い症状 | ||
抗アレルギー薬 | ◯ | ◯ | |
ステロイド薬 | 外用薬 | ◯ | ◯ |
局所注射 | 使う場合あり | × | |
経口薬 | × | ◯ | |
パルス療法 | × | 使う場合あり | |
局所免疫療法 | × | ◯ |
2-1. 軽度(脱毛面積が25%未満)
軽度の症状(①単発型②多発型)で発症してから半年未満の場合は、ステロイド剤などの外用薬を使ったり、抗アレルギー薬などの内服薬で治療します。
軽度の症状で発症から半年以上経っている場合は、下記の5つのような治療を行っていきます。
- ステロイド局所注射 ・・・ステロイド剤を注射する治療法
- 局所免疫療法 ・・・薬剤を局部に塗りかぶれさせることで毛根を攻撃しているリンパ球を薬剤の方に集中させる治療法です。
- 冷却療法 ・・・ドライアイスを定期的に患部にあてる治療法
- PUVA療法 ・・・紫外線をあて毛根を攻撃しているリンパ球の働きを抑える治療法
- スーパーライザー療法 ・・・特殊な紫外線をあてて自律神経を刺戟する治療法
2-2. 重度(脱毛面積が25%以上)
重度の症状(③全頭型④汎発型⑤蛇行型)で発症してから半年未満の場合は、外用薬、内服薬、処置療法とあわせて、下記のようなステロイドパルス療法やステロイド内服が行われます。
発症してから半年以上経っている場合は、局所免疫療法を中心とし、外用薬や内服薬、処置療法を併用しながら治療していきます。
- ステロイドパルス療法 ・・・入院し点滴でステロイド剤を体内に注入する治療法
- ステロイド内服 ・・・ステロイド剤を服用する治療法
重度の場合、何年間も治療をしたにもかかわらず、髪が生えては抜けを繰り返すような人も中にはいらっしゃいます。
しかし、根気強く治療を続けることで多くの人は症状の改善や完治している病気なので、諦めずに一緒に努力していきましょう。
参考:病院の選び方の3つのポイント
円形脱毛症は皮膚科のある診療所や病院に行くことをおすすめします。
- 皮膚科に行くこと
- 電話かHPで円形脱毛症に対応しているかをチェック
- 近くの病院に行くこと
まれに円形脱毛症の知識が薄い皮膚科の医師もいるようですが、手に負えないと判断された場合は紹介状を書いてもらって詳しい先生がいる病院に行きましょう。
あらかじめ電話して確認をするか、HPなどで円形脱毛症についての記載があるかを調べてからいくといいでしょう。
また、長期間の治療のことを考えるとなると定期的に薬を処方してもらうことになるので、なるべく近くの病院の方がいいと思います。
3. 円形脱毛症を早く治すためにすべき3つのこと
円形脱毛症は簡単に治るものから治らないものもありますが、円形脱毛症を確実に治すためにできる3つのことを紹介します。
- 病院に行く
- 継続して治療を続ける
- 生活習慣を改善する
3-1. 病院に行く
円形脱毛症は一般的なハゲとは原因が全く異なります。中には病院に行かずに間違った対策をし続け、長年治らないと困っている方もいます。
軽い症状の人の80%は1年以内に回復すると言われていますので、間違った対策や効果がない対策をしないためにも、まずは皮膚科を受診することをおすすめします。
特にかゆみも一緒に相談できるいいチャンスなので、自宅で治そうとせずに病院で治療を受けましょう。
ちなみに、円形脱毛症やかゆみは男性型脱毛症(AGA)と違って保険の適応になるので安心です。
3-2. 継続して治療を続ける
髪は生えて、太く成長し、抜けるというサイクルを繰り返しており、正常な髪のサイクルは2年〜6年と言われております。
そのため、治療を始めてから最短でも3ヶ月〜半年以上は治療に時間がかかるので、治るまで継続して治療を続けることがとても大事です。
3-3. 生活習慣を改善する
実はストレスが原因の軽度の症状は自然治癒する可能性もあります。
円形脱毛症はストレスと密に関わりがあるため、食事、睡眠、運動などの生活習慣を整え、ストレスが少ない環境を作りましょう。
参考:実は円形脱毛症ではないってこともよくある…
はっきりと円形に髪が抜けてしまっているものは円形脱毛症とみてまず間違いないのですが、「円形脱毛症ではなく、加齢や遺伝による男性型脱毛症(AGA)あるいはFAGA、すなわち一般的なハゲだった。」というケースもよくあります。
もしまだ「円形脱毛症かどうかわからない」という場合は、下記のような専門家による無料診断サービスもあるので、相談してみても良いでしょう。
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4. さいごに
円形脱毛症に伴う「かゆみ」の原因や治療法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
円形脱毛症に伴うかゆみの原因として考えられるのは下記の3つです。
- ストレス
- 白癬菌
- 改善の兆候
円形脱毛症のかゆみは治療とともに改善される可能性も高いので、かゆみが気になる人は早めに病院で治療を行いましょう。
あなたの頭の悩みが少しでも改善することを心から願っています。