突然、円形脱毛症を発症して、どこに行けばいいのか慌てて病院を探していませんか?
円形脱毛症は軽いものから重いものまで症状は様々です。そして病院によっては円形脱毛症に詳しくない医師もいるので、満足できない治療をされてしまい、時間とお金の無駄になってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
本ページでは育毛アドバイザーとして過去に300人以上の育毛のお手伝いをしてきた筆者が円型脱毛症の病院での治療について以下の流れで紹介していきます。
このページを最後まで読めば、円形脱毛症を治すために病院選びのポイントや治療法を把握することができ、あなたの病院選びの際の役に立つ情報が得られるでしょう。
1. 病院を選ぶ際の3つのポイント
円形脱毛症は病院に行って適切な治療をすることで非常に高い確率で治る病気です。中でも皮膚科に行くことをおすすめします。
病院を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
- 皮膚科に行くこと
- 円形脱毛症に詳しい皮膚科を探すこと
- 近くの病院に行くこと
1-1. 皮膚科に行くこと
実は、円形脱毛症はAGAクリニックなどでも治療をしている場合がありますが 、数が多くなかったり、病院と同じ薬を処方できない場合がまれにあるので、基本的には皮膚科に行くことをおすすめします。
また、鍼灸院や漢方薬なども科学的に根拠がある治療法ではないので筆者はおすすめしていません。
1-2. 円形脱毛症に詳しい皮膚科を探すこと
医師によってはまれに円形脱毛症に詳しくない場合もあります。
その場合、満足できない治療をされてしまい、不安になってしまったり、時間とお金の無駄になってしまう可能性がありますので、できるだけ円形脱毛症に詳しい皮膚科を探すことをおすすめします。
あらかじめ電話して「円形脱毛症の対応はしているか?」と確認をするか、HPなどで円形脱毛症についての記載があるかを調べてからいくといいでしょう。
1-3. 近くの病院に行くこと
円形脱毛症の治療は最短でも3ヶ月〜6ヶ月かかり、1年間ほど病院に通い続けることになるケースが多いのです、利便性を考えると近くの病院を探すことをおすすめします。
2. 病院に行く前に知っておきたい円形脱毛症の3つの原因
円形脱毛症は一般的にストレスによるものだという認識がありますが、実は、円形脱毛症の原因はストレスだけではありません。以下の3つが原因と考えられています。
- 自己免疫異常(アトピー含む)
- ストレス
- 出産によるホルモンの変化
中には円形脱毛症の知識が薄い先生もまれにいるので、よく分からないまま治療を勧められないためにも、しっかりと原因を理解し、何か違和感を感じた場合には質問をするなどの行動が取れるようにしておきましょう。
2-1. 自己免疫異常
自身の免疫機能が異常をきたし、自分自身の細胞を攻撃してしまう疾患です。通常は体に入ってきた異物を攻撃するはずの機能が、毛根の細胞を異物と認識してしまい攻撃されてしまうために発症すると考えられています。
なぜ自身の細胞を間違えて攻撃してしまうのか詳しくは原因はまだ明らかになっていませんが、免疫力の低下、ホルモンバランスの崩れ、ストレスなどが原因のひとつとして考えられています。
なお、アトピーなども自己免疫疾患が皮膚などに現れたものです。
アトピー
アトピーとは(アトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー性鼻炎のいずれか)を持っている人のことを言います。
実は、円形脱毛症患者の中で、40%以上の人がアトピー性疾患を持つとされています。また、家族や血縁関係がある人にアトピーの素因を持つ人がいると円形脱毛症になりやすいと言われています。現時点では遺伝的な要因が強いと考えられています。
2-2. ストレス
ストレスは円形脱毛症の原因の1つとして考えられています。
長期間にわたりストレスを受け続けていると、血管が収縮し頭皮への血行が悪くなります。血液によって髪に必要な栄養素が運ばれているため、血管が収縮し血行が悪くなると髪の成長が阻害されハゲに繋がると考えられています。
また、ストレスは免疫系統や、ホルモンバランスなど、さまざまな体のシステムに影響を与えるので、自己免疫異常の原因はストレスであるというような考え方もされています。
2-3. 出産によるホルモンの変化(女性)
出産によるホルモンの急激な変化が原因で円形脱毛症を発症するケースがあります。
妊娠中は女性ホルモンの働きが増加するため、髪の生え変わりの周期が変化します。
出産するとホルモンの働きがまた変わり、一気に多くの髪が抜ける時期に入ってしまうために、出産後に脱毛してしまいます。それによって前髪や分け目の薄毛や、全体的に薄くなるなどの症状となってしまいます。
また、出産などによる生活の変化がストレスとなり円形脱毛症となっているケースもあります。
3. 病院で受けられる円形脱毛症の治療7選
円形脱毛症は軽度の場合は自然治癒することもありますが、病院でもらう薬を服用することで確実に治療をすることができます。しかし、症状が重くなっていくと治りにくくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
病院ではどのような治療をするのか見ていきましょう。
ちなみに、円形脱毛症は男性型脱毛症(AGA)と違って保険の適応になるので安心です。
主に行われる治療は下表のように症状の重さによって異なっています。
軽い症状 | 重い症状 | ||
抗アレルギー薬 | ◯ | ◯ | |
ステロイド薬 | 外用薬 | ◯ | ◯ |
局所注射 | 使う場合あり | × | |
経口薬 | × | ◯ | |
パルス療法 | × | 使う場合あり | |
局所免疫療法 | × | ◯ |
3-1. 軽度(脱毛面積が25%未満)
軽度の症状で、発症してから半年未満の場合は、ステロイド剤などの外用薬を使ったり、抗アレルギー薬などの内服薬で治療します。
軽度の症状で、発症から半年以上経っている場合は、下記の5つのような治療を行っていきます。
- ステロイド局所注射 ・・・ステロイド剤を注射する治療法
- 局所免疫療法 ・・・薬剤を局部に塗りかぶれさせることで毛根を攻撃しているリンパ球を薬剤の方に集中させる治療法です。
- 冷却療法 ・・・ドライアイスを定期的に患部にあてる治療法
- PUVA療法 ・・・紫外線をあて毛根を攻撃しているリンパ球の働きを抑える治療法
- スーパーライザー療法 ・・・特殊な紫外線をあてて自律神経を刺戟する治療法
3-2. 重度(脱毛面積が25%以上)
重度の症状で、発症してから半年未満の場合は、外用薬、内服薬、処置療法とあわせて、下記のようなステロイドパルス療法やステロイド内服が行われます。
発症してから半年以上経っている場合は、局所免疫療法を中心とし、外用薬や内服薬、処置療法を併用しながら治療していきます。
- ステロイドパルス療法 ・・・入院し点滴でステロイド剤を体内に注入する治療法
- ステロイド内服 ・・・ステロイド剤を服用する治療法
重度の場合、何年間も治療をしたにもかかわらず、髪が生えては抜けを繰り返すような人も中にはいらっしゃいます。
しかし、根気強く治療を続けることで、多くの人は症状の改善や完治している病気なので、諦めずに治療をしましょう。
参考:実は円形脱毛症ではないってこともよくある…
はっきりと円形に髪が抜けてしまっているものは円形脱毛症とみてまず間違いないのですが、「円形脱毛症ではなく、加齢や遺伝による男性型脱毛症(AGA)あるいはFAGAすなわち一般的なハゲだった。」というケースもよくあります。
もしまだ、「円形脱毛症かどうかわからない」という場合は、下記のような専門家による無料診断サービスもあるので、相談してみても良いでしょう。
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4. さいごに
円形脱毛症の病院選びのポイントや、病院での治療法について詳しくお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
症状が軽い場合は自然治癒する可能性もありますが、症状が重くなっていくと、治療に何年もかかったり、治療が難航して最悪治らない可能性もあります。
そのため、まだ病院に行ってない人は近くの皮膚科で一度診てもらいましょう。
あなたの頭の悩みが少しでも改善することを心から願っています。