毛髪再生医療の2024年最新情報|薄毛が治るメカニズムと治療の全知識

毛髪再生医療の最新情報|薄毛が治るメカニズムと治療の全知識

「毛髪再生治療って何?髪が復活するの?」と期待していませんか?

毛髪再生医療はどんどん進歩しおており、近い将来、髪が完全になくなっても治療によって全てを復活させることができる日がくるかもしれません。

このページでは頭皮ケアアドバイザーとして1000人を超える髪に悩む方にアドバイスを送ってきた筆者が、下記の流れで紹介していきます。

1. 最先端の毛髪再生治療とは?3つの治療法
① グロースファクター治療(グロスファクター)
② HARG治療
③ 脂肪幹細胞治療
2. 資生堂と京セラが研究を進めている新技術
① 資生堂の毛髪再生治療技術とは?
② 京セラの毛髪再生治療技術とは?
3. 他人のiPS細胞を使った新技術も!!

このページを読み進めれば、現在実用化されている毛髪再生技術から、実用化を目指している研究までの知識をつけることができるでしょう。

1. 最先端の毛髪再生治療とは?3つの治療法

毛髪を再生して髪を復活させるための研究開発が日進月歩で進化していて、近い将来ハゲという悩みはなくなってしまうかもしれません。

今現在でも毛髪を再生させる技術は実用化されており、薄毛専門のクリニックに行くと治療ができます。

下記の写真は聖心美容クリニックで毛髪再生治療を受けられた方の変化ですが、確かに毛が増えていることがわかります。

聖心美容クリニックの薄毛治療症例

出典:聖心美容クリニック

現在使える毛髪再生技術は下記の3つがあります。

  • グロースファクター治療(グロスファクター)
  • HARG治療
  • 脂肪幹細胞治療

これらを簡略化して違いを下記の図に示しました。

現在使える毛髪再生技術

上記のように、毛乳頭や毛包肝細胞の活性化が毛髪再生の主なメカニズムですが、これらの細胞を活性化させるきっかけになるものがそれぞれ違います。

それぞれが、どんな治療法なのかについてより詳しく紹介していきます。

① グロースファクター治療(グロスファクター)

グロースファクター治療(グロスファクター)の仕組み

薄毛は、成長因子の不足が原因と言われています。成長因子とは、細胞の増殖や分化を促進するタンパク質のことです。

この成長因子が不足することで、髪を成長させる信号が発信されなくなり、髪が細くなり、抜けやすくなってしまいます。

グロースファクター再生療法は、この成長因子を頭皮に補い、毛髪を成長させる信号を正常に出すように復活させることで、髪を生やすことができます。

グロースファクターは早い人だと、1〜2週間に1度の治療を約3回以上行ったあたりから発毛し始める人もいます。クリニックでは、抜け毛を防ぐ治療薬などと併用して使われることが多いです。

グロースファクター治療の施術方法

施術方法は下記の3つがあり、医療機関によって方法が異なります。

  • ダーマスタンプ
  • フラクショナルレーザー
  • エレクトロポレーション

主に、フラクショナルレーザーやエレクトロポーションの方法を採用しているクリニックが多いです。

ダーマスタンプ

ダーマスタンプとは、医療用のスタンプを使い、頭皮に無数の小さな穴が開け、そこから毛根周辺まで成長因子の入った薬剤を浸透させる方法です。

麻酔は必要で、少し痛みの伴う方法です。

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーとは、レーザーによって、表皮から真皮に極細の穴をあけ成長因子が入った薬剤を注入していく方法です。

極小の穴なので、すぐに穴はふさがり、痛みなどはほとんどありません。

エレクトロポレーション

特殊な電流を使って、成長因子を浸透させる方法です。

クレンジングなどで頭皮の皮脂や汚れを取り除き、電流を流しながら成長因子入りの薬剤を注入していきます。その後、頭部にラップをして時間を置き、吸収力を高めます。

② HARG治療

HARG治療の仕組み

HARG治療は、脂肪幹細胞から抽出される成長因子AAPEやビタミン、アミノ酸などが配合されたHARGカクテルを、直接頭皮に注入しヘアサイクルを正常化させ発毛を促進させる治療方法です。

細胞の活力が弱まり、髪が生えて来なくなった細胞は炎症シグナルという信号を出します。

この薬剤に入った細胞間の情報を伝達するサイトカインが、その炎症シグナルに反応し、細胞の機能を回復させるための信号を発します。

そうすることで、髪を生やすために、必要な細胞が活性化され、再び髪の毛が生えてくるという仕組みです。

頭皮に直接成分を注入するので、高い発毛効果が期待出来る再生医療です。

HARG治療について詳しく知りたい人は、こちら『図解でわかる「HARG治療」はあなたにベストな治療法か』により詳細なメカニズムを掲載しています。

③ 脂肪幹細胞療法

脂肪幹細胞療法の仕組み

自分自身の体から脂肪幹細胞を採取し培養して、脱毛箇所に注入する方法のことです。

HARG治療でもお伝えしましたが、髪が生えなくなるというのは、細胞の活力が弱まり、髪が生えて来なくなった状態です。

脂肪幹細胞由来のさまざまな成長因子を注入することで、髪毛乳頭や毛包幹細胞を目覚めさせ、髪を生やすことができます。

脂肪幹細胞療法の仕組み

幹細胞を頭皮に注入すると、毛根の周囲に存在する脂肪になる前の細胞、すなわち、脂肪前駆細胞が活性化します。

脂肪前駆細胞は髪に作用するだけでなく、血管の新生や、毛根周辺の炎症沈静化などの作用も持っているので、より根本的な対処になります。

1章のまとめ

これまでご紹介した方法は、薄毛専門のクリニックで治療を受けることができますが、現在は薄毛治療は国に認められた医薬品を使って治療をしていくことがまだまだ一般的です。

そして、副作用などの課題はありますが、高い確率で薄毛を改善することが可能です。もし、一般的な医薬品を使った治療について詳しく知りたい人はこちら「10年悩んだ薄毛が改善!世界一わかりやすいAGA治療とは?」を参考にしてみてください。

どうしても毛髪再生治療が気になる、という方は下記のように毛髪再生治療をしている大手クリニックに話を聞きに行くことをおすすめします。

《毛髪再生治療をしたい人におすすめのクリニック》

中でもAGAスキンクリニックが、育毛に特化した、毛髪再生以外の治療も豊富なおすすめクリニックです。全国に拠点がありますので、まずはAGAスキンクリニックの無料相談に行くことをおすすめします。

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似たような名前のクリニックがいくつもあるので間違えないようにしましょう。

2. 資生堂と京セラが研究を進めている新技術

これまで紹介してきた方法は、すでに実用化している方法です。

そして、今後の実用化に向けて、資生堂と京セラが研究を進めているより高度な技術があります。

現在植毛と言って、自分の髪を取り出し、髪が薄い部分に移植する方法がありますが、下記のような課題がありました。

  • 髪が全くない人は植毛できない
  • 移植できる本数に限りがある
  • 多量の移植は時間がかかり人体にも負担がかかる

これらの新技術が実用化されることで上記のような課題が解決され、より治療を受けやすくなるかもしれません。

資生堂と京セラが研究している技術について紹介します。

① 資生堂の毛髪再生治療技術とは?

資生堂の毛髪再生治療技術のイメージ

出典:資生堂HP

資生堂は、毛球部毛根鞘細胞の毛髪再生能力に目をつけました。

資生堂の毛髪再生治療の技術では、自分自身の脱毛しにくい後頭部の頭皮組織から10本ほどの毛球部毛根鞘細胞を採取し、3ヶ月ほどの時間をかけて100万個ほどの数にまで培養します。

その後、髪を増やしたい部分に注入することで、髪を生やします。

実用化するメリット

資生堂の毛髪再生治療技術は、自分自身の細胞を使うために、アレルギー反応を起こすリスクが低いことです。

さらに、細胞だけを使うので、「傷跡が残る」「移植した細胞の毛根が再生しない」などのリスクを減らせるといったメリットがあります。

「レプリセル社で以前行われた治験では、毛髪密度が5%以上増加した被験者は16名中10名、約63%の患者で改善が認められた」という結果になっています。将来性はあるかもしれませんが、薄毛を改善するのなら、現時点ではまだまだ物足りない結果ですね。

実用化までの課題

非常に実用化が待ち遠しい技術ですが、現在下記のような課題があるされています。

  • 体の外で培養するため遺伝子が変異し、がん細胞に変化してしまう可能性
  • 培養する際に使う薬剤に対してアレルギー反応を示す人がいる可能性

あくまでも可能性ですが、真実はまだ解明されていません。

② 京セラの毛髪再生治療技術

京セラの毛髪再生治療技術のイメージ

出典:日経XTEC

次に、京セラが開発している技術です。

資生堂と大枠の技術は同じですが、採取・培養する細胞が違います。資生堂は毛球部毛根鞘細胞という細胞を、京セラは毛乳頭細胞と上皮性幹細胞の毛包と呼ばれる毛根組織の一部を採取し大量に培養します。

実用化するメリット

現在の植毛などでは、移植できる髪の数に限りがありますが、採取する細胞は少なくて済みます。さらに、傷跡も小さくて済み、手術にかかる時間を短縮し、負担も軽減されます。

参考:最新技術の費用はどのくらい必要?

現在すでに実用化されているHARG治療などでも、10万円前後、植毛治療は30〜300万円程度の費用がかかります。

最新の技術は、どうしても費用が高くなってしまいます。

実用化されるとしても、はじめは植毛治療などと同程度の費用がかかることが予想されます。

3. 他人のiPS細胞を使った新技術も!!

京都大学の山中教授が見つけた「人工多能性幹細胞」すなわち、iPS細胞を使った毛髪再生医療も研究されています。

しかし、iPS細胞は、細胞が変異しガン細胞化するリスクがあり、まだマウスなどを使った研究が主です。

そのため、実用化にはまだまだ月日が必要でしょう。

4. さいごに

これまで毛髪再生医療について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

毛髪再生医療は、どんどんと新しい研究が進められており、日進月歩で進化しています。

下記のような毛髪再生医療が行われており、高い確率で薄毛を改善することができます。

  • グロースファクター治療
  • HARG治療
  • 脂肪幹細胞療法

その他、資生堂や京セラをはじめ、あらゆるところで研究開発が進められています。

最新の毛髪再生治療は下記クリニックで受けられます。

とはいえまだメインの治療法は投薬です。そのためとりあえず、他の方法も豊富な「AGAスキンクリニック」の無料カウンセリングを受けてみることをおすすめします。

近い将来、薄毛の悩みが完全になくなる日もそう遠くないかもしれませんね。