M字・前頭部には植毛が効果的?10クリニックの費用の目安と治療の注意点

M字・前頭部には植毛が効果的!費用の目安と治療の注意点

「M字部分にも植毛って効果がある方法なの?」「M字を植毛で治したい!」など、M字部分を植毛で解決できないか気になっていませんか?

実は、M字部分の薄毛の改善には植毛がぴったりの方法です。さらにいうと、M字部分が後退してしまった人は植毛意外では治せないと言っても過言ではありません。

そこでこのページでは、過去に育毛アドバイザーとして1000人を超える方々の育毛のお手伝いをしてきた経験を持つ筆者が、M字部分の植毛について詳しく解説していきます。

  1. M字ハゲは植毛治療が効果的な4つの理由
  2. 自毛植毛の手順
  3. 植毛法の3つの種類
  4. M字ハゲの植毛にかかる費用目安
  5. 比較でわかる!クリニックの相場と費用まとめ
  6. 植毛の費用を爆発的に安くするたった1つの方法【独自調査】
  7. 植毛の4つのリスク
  8. 植毛の6つのデメリット

このページを読んでいただければ、M字部分の植毛のメリットやデメリット、費用までわかるので、改善に向けて大きく近づくことができるでしょう。

1. M字ハゲは植毛治療が効果的な4つの理由

自毛植毛のイメージそもそも植毛とは、側頭部や後頭部の髪を、髪を増やしたい部分(薄毛の部分)に移植する技術のことで外科手術に該当します。なお、およその価格は30万円〜数百万円程度必要です。

実は、M字の薄毛の方には植毛は効果的で、多くの人がM字の薄毛を改善しています。

まずこの章では、植毛が効果的な治療であり、中でもM字部分に植毛が効果的な4つの理由から解説していきます。

  1. 他に治す手段がない
  2. 移植する髪の数が多くなくて済む
  3. 男性ホルモンの影響を受けにくい
  4. 半永久的に生え続ける

① 他に治す手段がない

M字の薄毛の場合は、徐々に生え際から薄くなり薄毛の箇所がせり上がっていきます。

そのため、気になりだした時にはすでにおでこの上あたりがツルツルになっており、治療薬や育毛剤では対処ができない状態になっていることが多いです。

そのため、M字の薄毛は気づいた時に食い止めることが最も重要なのです。なぜなら完全に抜けてしまった部分の髪は死んでしまっているため何をしても二度と生えてくることはないためです。

下記のような状態の方も植毛により改善しています。

植毛の効果

出典:アイランドタワークリニック

治療薬を使った治療や育毛剤での治療は、生え際や頭頂部がツルツルになっている場合などは、頭皮の細胞が死滅しているため改善がほぼ不可能です。

しかし、植毛であれば生きた髪の細胞を移植することができるので、他の治療で改善が見られなかった人も髪がフサフサの状態に復活できる可能があります。

② 移植する髪の数が多くなくて済む

M字の薄毛は、つむじなどの頭頂部の薄毛の人に比べ移植する本数が少なくて済み、費用も抑えられます。

頭頂部は髪を垂らしたり、髪を流すことで髪の重なりを作ることが難しく、薄く見えやすい場所のため、多くの髪を移植する必要があります。

それに比べてM字部分は髪が抜けてせり上がった部分のボリュームを増やすだけでよいので、比較的本数も少なくすみます。

③ 男性ホルモンの影響を受けにくい

植毛に使うドナーは、主に自身の側頭部や後頭部の髪を使います。

実は、側頭部や後頭部の髪はAGAの影響を受けにくい部分で、前頭部や頭頂部の髪がなくなっても最後まで粘るのが側頭部と後頭部です。

そんな側頭部や後頭部の髪を移植するために、移植をした後もしっかりと定着してくれます。

※AGAとは男性型脱毛症のこと。M字ハゲの大半がこのAGAの症状であると言われています。

④ 半永久的に生え続ける

移植した髪が定着さえ成功すれば、しっかりと髪が成長し太く、長く伸びて、自然な仕上がりになります。

そして、植毛した髪はAGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の髪なので、半永久的に生え、抜けても生え変わることができます。

植毛をしたことはバレないの?
植毛をしたあと1~2週間の間は、傷が残るためバレる可能性がありますが、きちんと髪が定着し伸びてくると、普通の髪ですので自然な仕上がりになります。

植毛治療は皮膚科学会でも推奨されている治療!

日本皮膚科学会という専門の医師が集まる学会でも推奨されていることも、植毛をおすすめできる1つの理由になります。

下記の表は、日本皮膚科学会が出している男性脱毛症診療ガイドラインです。

日本皮膚科学会のガイドライン

出典:日本皮膚科学会男性脱毛症診療ガイドライン

「プロペシア(フィナステリド )」「ミノキシジル」等の臨床試験などを行ったAGA治療薬はAランクとして推奨されており、自毛植毛はその次に推奨できる方法として、唯一推奨度をBランクに指定されており、下記のように推奨されています。

男性型脱毛症には自毛植毛術を行うよう勧める。

このように、皮膚科の学会でも高い評価があり、AGAの治療として推奨できるとされている方法です。

2. 自毛植毛の手順

実は植毛は外科手術で、とても高額な費用のかかるものであるため、必ず無料カウンセリングを行うことになります。

実際にどのような手順で植毛を行うのか流れを知っておきましょう。

植毛の治療終了までの流れ

2-1. 手術までの流れ

カウンセリングでは、薄毛の状態を見ながら問診を行い、男性型脱毛症(AGA)なのかどうかの判断をします。

ドナーとなる部分の範囲を測り、移植する範囲の広さや何本移植が必要なのか全体のバランスを考えます。

生え際の位置やデザインを相談し、治療計画を立てていきます。何本必要なのか、どれくらいの値段になるのか、わからないことはしっかりと質問をして、納得がいくまで話を詰めましょう。

ほとんどのクリニックでは、このカウンセリングは無料でおこなっていますので、治療に進まなければ費用は発生しません。

2-2. 手術開始から終了までの流れ

手術は医師と看護師数名で行われます。植える本数や、植毛の手法にもよりますが、手術開始から終了までにはおよそ3〜6時間ほどかかります。

まず感覚がなくなるまで麻酔をします。この麻酔は少し痛いかもしれませんが、手術中は麻酔のおかげで痛みはありません。

それから、後頭部や側頭部からドナーとなる毛包を取り出します。あるいは毛根ごと皮膚を切り出します。そこから株をわけます。

生え際の密度や流れを見ながら、数ミリのスリット(植え込む穴)を開け、植えていきます。あとは、デザインや密度のチェックをして、洗浄をして包帯を巻いて終了です。

3. 植毛法の3つの種類

植毛の方法にはメスを使って頭皮を切り取るものや、パンチという機械を使って髪を毛根からくり抜く方法など色々な方法があります。

現在、主に行われている植毛は下記の表にある3つです。

推奨度概要やデメリット
自毛植毛FUE法・パンチで細かく毛根をくり抜き移植する
・傷が残りにくく、痛みも少ない傾向
・2025年現在、最もスタンダードな手法
FUT法・帯状に後頭部の皮膚を切り取る
・FUE法より傷が残りやすく、目立ちやすい
人工植毛×・人工の髪を植える
・異物なので定着せず、メンテナンスが必要
・拒絶反応を起こすこともある

それぞれの方法について解説します。

3-1. FUE法

最もおすすめなのが、このFUE法で、欠点も少ないのでこのFUE法を実施しているクリニックを選びましょう。

FUE法(ダイレクト法) のイメージ

FUE法では、後頭部や側頭部から髪をパンチという機械を使って毛根ごとくり抜き、あらかじめ空けておいた箇所に髪を植えていくメスを使わない方法です。

そのため、患部を縫い合わせる必要もなく、大きな傷が残りにくいのがメリットで、回復も早いです。

あやまって毛根を切断してしまう可能性もあり、一般的に定着率は低かったものの、FUE法はどんどん技術が発展していき、クリニックによっては95%近くまで定着率が上がってきています。

さまざまな名前でFUE法が行われている

クリニックによって、下記のようにFUE法に独自の名前をつけたり、専用の機材を使っています。

クリニック独自の名前・方法
カミノクリニックカミクリ式自毛植毛
アイランドタワークリニックiDirect
親和クリニックMIRAI

3-2. FUT法(ストリップ法)

FUT法(ストリップ法)のイメージ

FUT法ではメスで頭皮を帯状に切り取り、植える株の採取から、株をわけ、植毛をするところまで全て手作業で行う方法です。

そのために、毛根の切断率が低く、定着率は85%〜95%とも言われています。

ただ、皮膚を切り取った部分を縫合する必要があるため、傷跡が残りやすいです。

1回に切り取る毛髪の量が多いので、広い面積に移植出来るのが特徴です。

3-3.  人工植毛

人工植毛とは、人工的に作った髪を植毛する方法で、髪が全くなくても無限に髪を植えることができます。一度に大量の髪を植えることができるので、見た目上フサフサになり、一回あたりの費用でいうと比較的安価なのが特徴です。

しかし、人体に異物を埋め込むわけなので、必ず抜けてしまいます。定期的なメンテナンスも必要なため、最終的に高額な費用がかかります。

拒絶反応によるリスクや、メンテナンスの点によりほとんど行われなくなりました。

4. M字ハゲの植毛にかかる費用目安

M字の範囲にもよりますが、あなたの頭はどの状態に近いでしょうか?

目安として下記の表にある程度の値段になるでしょう。

薄毛のタイプ前頭部初期前頭部後期前頭部と頭頂部前頭部と頭頂部の全域
薄毛のタイプ薄毛のタイプ「前頭部初期」薄毛のタイプ「前頭部後期」薄毛のタイプ「前頭部と頭頂部」薄毛のタイプ「前頭部と頭頂部の全域」
必要なグラフト数目安200〜500500〜15001000〜20002000〜3000
金額目安35万〜80万35万〜200万60万〜250万120万〜400万

※グラフトとは、1つの束のことです。実はヒトの髪は1本だけ生えている訳ではなく、2本〜4本が同じ毛穴から生えており、植毛では1束を1グラフトとされています。

前頭部などM字の生え際は植毛がしやすく、頭頂部の植毛に比べ、本数も少なくて済むため比較的安価です。そして範囲が広ければ広いほど多くの髪を移植する必要があるため、高額になっていきます。

治療費はとても安いとは言える値段ではないと思いますが、クリニックによっては、遠方からのお客さんには交通費や宿泊費などをサービスしてくれたり、モニターとして治療を受けることで割引なども受けられる場合があり、ガクッと費用を落とすことも可能です。

また、分割払いも可能ですので、負担を減らしたい人は月々2万円程度の負担で治療を行えます。

あくまでも目安ですが、クリニックによって差が大きいので次の章で比較をしながら、紹介します。

5. 比較でわかる!クリニックの相場と費用まとめ

クリニックによって値段には2倍近くの差があります。

そのため、比較しながら予算に合わせてクリニックを選びましょう。

ここでは、全国にある植毛治療ができる20のクリニックの価格を調べた結果、費用が安く、おすすめできるクリニックを5つ紹介します。

5-1. クリニック10院の値段比較

植毛ができるクリニックで、おすすめできる大手で信頼でき、値段も安いクリニック10社の料金を比較しました。

M字ハゲであれば500グラフトの価格を目安に選ぶといいでしょう。

1グラフト
あたり
総額
500
グラフト
1,000
グラフト
カミノクリニック660円55万円~88万円~
アイランドタワークリニック990円71.5万円121万円
親和クリニック990円71.5万円~121万円~
アスク井上クリニック880円66万円~110万円~
紀尾井町クリニック990円71.5万円~121万円~
AGAスキンクリニック1,067円75.3万円128.7万円
東京植毛クリニック900円67万円~112万円~
ニューエースクリニック990円71.5万円~121万円~
More & More Clinic990円71.5万円~121万円~
アーツ銀座クリニック990円71.5万円121万円~
  • 総額は基本料金・消費税込みの値段
  • 全て、現在主流のメスを使わない手法(FUE法)の場合

1~4本の毛を生やす毛包をグラフトと呼び、それ一つにつき価格が設定されていることが多いです。

最も安かったので、価格重視の方は、「カミノクリニック」を選びましょう。

500グラフトでどれくらい植毛できるの?

500グラフトのイメージおよそ、1㎠あたり50~60グラフトと言われており、およそ100〜120本程度です。
すなわち500グラフトでおよそ10㎠なので、およそA11サイズの切手2枚分程度です。

5-2. 植毛ができるクリニックを選ぶ3つのポイントと10院の全比較

植毛ができるクリニックを選ぶポイントは3つです。

  • 実績
  • 技法・設備
  • 価格

植毛をより自然に仕上げ、高い定着率で成功させるには、高い技術力が必要です。

植毛治療を専門で行い、数千〜数万の治療実績があり、植毛方法も優れているクリニックがおすすめです。

ここまで紹介した、10のクリニックは高度な植毛をする技術を持っていますが、中でも植毛に特化したクリニックである「カミノクリニック」「アイランドタワークリニック」が優れています。

実績技法・設備価格
カミノクリニック
安く、技術力も高い
(東京)
★★★★☆
3,000件以上
★★★★★
植毛専門
★★★★★
かなり安い
アイランドタワークリニック
実績No.1の最大手
(東京・大阪・名古屋・福岡)
★★★★★
国内シェア50%
症例3.5万以上
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
親和クリニック
(東京・大阪・名古屋・福岡)
★★★★☆
年間2,400件以上
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
アスク井上クリニック
(東京)
★★★★☆
1.5万件以上
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
紀尾井町クリニック
(東京・大阪)
★★★★☆
2万件以上
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
AGAスキンクリニック
(東京・大阪)
★★★★☆
薄毛治療No.1
植毛治療の実績は非公開
★★★★☆
薄毛特化
★★★☆☆
標準的
東京植毛クリニック
(東京)
★★★★☆
国内の実績は非公開
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
ニューエースクリニック
(東京・福岡)
★★★☆☆
症例実績数は非公開
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
More & More Clinic
(東京)
★★★★☆
1,000件以上
★★★☆☆
薄毛専門ではない
★★★☆☆
標準的
アーツ銀座クリニック
(東京)
★★★☆☆
症例実績数は非公開
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的

以上を総合的に比較して、下記2つのクリニックが特におすすめです。

いずれも都市部にありますが、カウンセリングはオンラインでできて、施術時の交通費やホテル代も出してもらえるので、全国の方におすすめです。

カミノクリニック|技術力のある医師の施術が安く受けられる

caminoclinic

カミノクリニック』は、精度の高い植毛を、他社より2割近い安さでできる、2025年現在最もおすすめの植毛専門クリニックです。

独自に開発した国産の植毛機器を使うことで、手術効率を1.5倍に引き上げ、他社に負けない安さを実現しています。

安いものの、施術をするのは大手で20年以上植毛手術を行なってきたベテラン医師で、技術面も申し分ありません。

植毛はしたいけれど、少しでも費用は抑えたい方は、まずこちらに相談しましょう。

全国の提携院で対面カウンセリングを行なっていて、遠方から東京に来る方には交通費・宿泊費の補助があるので、全国の方におすすめです。

カミノクリニックの公式ページ

https://camino-clinic.jp

(2025年7月までの施術で50%割引キャンペーン実施中!)

アイランドタワークリニック|実績No.1の最大手

アイランドタワークリニック』は35,000以上の圧倒的な症例数を誇り、植毛のシェア50%をとっている、最大手の植毛クリニックです。

実績に裏付けられた技術力があり、デザイン性、定着率、サービスなどあらゆる点でトップクラスのクリニックです。

少し高いのがデメリットですが、せっかくだから実績豊富な大手で安心して治療したいという人にはこちらがおすすめです。

アイランドタワークリニックの公式ページ

https://www.ilandtower-cl.com/

似た名前のクリニックがたくさんあるので間違えないように注意しましょう。

6. 植毛の費用を爆発的に安くするたった1つの方法【独自調査】

植毛の費用はクリニックの選び方で大幅に安くすることが可能であることをお伝えしてきました。

安いクリニックを選んでも「まだ少しお金に余裕がないな」と感じた方に朗報です。

安いクリニックでも、比較的高めのクリニックでも、今からお伝えする方法を使えば、半額近くまで費用を安くできる可能性があります。

その方法は「モニター割引」です。この章では、爆発的に費用を抑えられる「モニター割引」について紹介します。

6-1. モニター割引とは?

モニター割引とは、あなたの症例部位の写真や体験談をクリニック側が自由に使っていいことを認めると、植毛の費用が割引されるシステムです。

クリニックによっても異なりますし、顔出しをするのか?HPへの掲載を許可するのかなどの条件によっても割引率は異なってきます。

次に、どれくらい割引があるのか、先ほど紹介したクリニックを例にあげて紹介していきます。

6-2. モニター割引でいくら安くなるのか?

なお、大手10社のモニター割引を徹底的に調査した結果、下記の通りモニター割引を実施しています。

モニター割実施状況その他割引サービス
カミノクリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
アイランドタワークリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
親和クリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
アスク井上クリニック
紀尾井町クリニック宿泊費サポート
AGAスキンクリニックモニター割りで最大50%引き
東京植毛クリニックモニターは募集中だが、詳細非公開宿泊費・交通費サポート
ニューエースクリニックモニター割りで20~50%引き宿泊費・交通費サポート
More & More Clinic
アーツ銀座クリニック1本の価格が40%引(基本料金はそのまま)

主にモニターとして割引を受けた場合には、HPに症例部位や顔、体験談が掲載されることになります。

顔出しをしたり、HPだけではなくテレビなどのメディアでも使われることを許可するなどの条件によって割引率は変わってきます。

通常利用時も安い「カミノクリニック」が最大半額とさらに安くなるのは大変魅力的です。

モニター割引は一定数モニターが集まれば募集を終了されてしまうので、興味がある方はなるべく早くこのシステムを利用することをおすすめします。

モニター割引は適応の条件があるので、詳しいことは症状を見てもらわなければ始まりません。電話で問い合わせても、「詳細はカウンセリングで」となることも多く時間の無駄なので、ネットからサクッと無料カウンセリングを申し込み、詳細について確認してみましょう。

7. 植毛の4つのリスク

植毛はツルツルの状態の人でも、フサフサに戻れるチャンスがある治療法でとても魅力的ですが、外科手術であるためリスクもあります。

この章では、自毛植毛で起こりうる4つのリスクについて紹介していきます。

  • 傷跡が残るリスク
  • 仕上がりが不自然になるリスク
  • 植毛後のショックロス
  • 定着しないリスク

① 傷跡が残るリスク

植毛は外科手術であるため、頭皮に傷跡や凹みの後が残ってしまう可能性がゼロではありません。

植毛では、皮膚を切り取ったり毛根ごとくり抜いて髪を取り出すなど、大小あれど頭皮に傷がつくことは避けられないからです。

しかし、最近では非常に技術が高まっており、傷といっても手術後しばらくしてかさぶたができ、剥がれる頃にはほとんど跡は残りません。

自毛植毛をする方法にはいくつか種類があり、傷が全く残らない方法もありますので、気になる人は医師に相談しましょう。

② 仕上がりが不自然になるリスク

髪を移植する以上仕方ないことではありますが、仕上がりが不自然になってしまうことがあります。

頭皮の毛穴は色々な方向に向いており、必ずしも均一ではありません。頭の部位によっても髪の流れや髪質は異なります。

質感が違う髪を移植することで、見た目が自然にならなかったり、生え際やつむじの髪の流れが自然にならずに、仕上がりに違和感があることがあります。

「とにかく髪を増やしたい」という方や、「髪が生えただけで不自然な仕上がりでは無意味だ」など、その方の価値観によって評価は大きく変わりますので、髪の量を増やすだけではなく、仕上がりにもこだわりたい人は、それなりのクリニックを選ぶ必要があります。

③ 植毛後のショックロス

植毛をした際の刺激や麻酔などの影響によって、植毛した箇所の周辺の既存の髪が一時的に抜ける現象を、ショックロスといいます。

自毛植毛した人のおよそ20%にこの症状が起こると言われています。

ショックレスの影響を受ける髪の数にも個人差があるので一概には言えませんが、植毛が終わってから数週間〜数ヶ月後に抜け毛が増えることがありますが、抜けてもまた生えてくるので安心してください。

※ただし、AGAの症状が強い方は生えてきたとしても、またすぐに抜ける可能性があるので、治療薬などでしっかりと対策をしましょう。

④ 定着しないリスク

生きた細胞を取り出して別の個所に植えるという処置は、細胞にダメージが加わるリスクを常に抱えています。

髪を移植し定着させるためには、ドナー(移植する髪)を取り出し、植えるまでの間に細胞にダメージを与えないように注意を払わなければなりません。

例えば、移植時に密度を無理に高くしてしまうと、ドナーに物理的なダメージが加わりやすくなり、植えた際の定着率が低下してしまう恐れがあります。

側頭部や後頭部の植えた髪は、比較的AGAの影響を受けにくい髪と言われていますが、あまりに髪が抜ける場合は、AGAによる脱毛である可能性があります。

移植した髪は正常な髪のサイクルに入っていたとしても、移植した箇所以外の部分の髪がAGAによって症状が悪化していった場合は、せっかく植毛をしても意味をなさない可能性があります。

治療薬などを使ってAGAの症状を止めておくことで、このようなリスクを減らすことができるでしょう。

8. 植毛の6つのデメリット

先ほどは植毛のリスクについて紹介してきました。

この章では、リスクというほど大げさではありませんが、人によっては植毛を検討する上で懸念点となるであろうデメリットがありますので紹介していきます。

  1. まぶたや、顔全体が腫れる
  2. 痛み
  3. 後頭部のつっぱり感
  4. 刈り上げるので、術後に目立つ
  5. 移植できる本数に限りがある
  6. 効果が実感できるまで時間がかかる

デメリット① まぶたや、顔全体が腫れる

手術翌日から約1週間ほどは、まぶたや顔全体が腫れる可能性があります。

最も起こり得る可能性が高い症状で、手術には麻酔を使うため、麻酔がまぶた付近に付着することが原因です。

また、頭全体が腫れているように感じる可能性があります。一週間程度で自然に治ることが多いので安心してください。

デメリット② 痛み

手術で頭皮に傷がある状態なので、麻酔が切れると頭皮の痛みや頭痛を生じることがあります。

よほど痛みが強い場合は鎮痛剤を処方してもらうことができますので、飲めば一時的に痛みは治まります。

ドナーを取り出した箇所と移植した箇所には傷がある状態なので、就寝時に枕に頭を付けられないという制約が1週間ほど続きます。数日間の就寝時はしばらく辛いかもしれません。

痛みの程度は手術の方法にもよりますので、痛みがなるべくないような方法を選ぶこともできます。

デメリット③ 後頭部のつっぱり感

FUT法では皮膚を切り取って移植をしますが、皮膚を切除した部分を縫合します。

そのため、ドナーとして切り取った箇所の付近の皮膚が突っ張ったように感じる人がいます。

中には、1ヶ月以上もツッパリ感を感じる人もいますが、皮膚は自然と伸びていくため、ツッパリ感は治っていくでしょう。

デメリット④ 刈り上げるので、術後に目立つ

ドナーを正確に採取するために、ドナーとなる箇所の髪を1〜3mmほどの長さに刈り上げます。

そのため、何も対処をしなければ刈り上げた部分が目立ちます。しかし、刈り上げた部分はウィッグで簡単に隠すことができるのでそこまで心配する必要はありません。

また、「カミノクリニック」は刈り上げずに植毛ができるので、刈り上げたくない方におすすめです。

デメリット⑤ 移植できる本数に限りがある

自毛植毛では側頭部や後頭部の髪を移植するので、頭全体の髪の本数が増えるわけではありません。

髪の根元にある毛包ごと採取することになるので、ドナーとなる後頭部や側頭部は髪が生えてきません。

側頭部や後頭部を薄くしないためにも、最大でおおよそ12,000本〜15,000本程度が限界になります。

ちなみに日本人の髪の本数は平均で10万本と言われており、髪が多い人で13〜14万本、髪が少ない人で6〜7万本と言われています。

デメリット⑥ 効果が実感できるまで時間がかかる

基本的には髪を剃ってから植毛をします。また、髪が定着しても、植毛をしてしばらく(数週間〜数ヶ月)すると一度髪が抜けると言われています。

その後、髪はすぐ生えてきますが、髪が増えたと実感できるのは早くても6ヶ月程度はかかるでしょう。

頭髪は下記の図のような「髪が生え、成長し、抜ける」という一定の成長サイクルを繰り返していますが、一度抜けてしまった髪は、下記の図の休止期に入っています。

休止期を過ぎ成長期に入るまでには3ヶ月前後の期間が必要です。

薄毛の人のヘアサイクルの仕組み

産毛が生えてきたとしても、髪が太く、長く成長するには時間がかかるため、髪が増えたと実感しはじめるのは6ヶ月〜1年くらいは時間が必要です。

最後に

M字薄毛の植毛に関して、いくらかかるのか?クリニックによってどのくらい値段が変わるのかなど、植毛に関するあらゆる情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

AGA治療薬や育毛剤では改善が難しいM字の薄毛も、植毛であればフサフサの状態に戻れる可能性が高いです。

植毛は技術によっても仕上がりや定着率に大きな差が出ますので、きちんとクリニックを選びましょう。結論、おすすめは下記の2院です。

いずれも都市部にありますが、カウンセリングはオンラインでできて、施術時の交通費やホテル代も出してもらえるので、全国の方におすすめです。

実際にあなたの頭の状態を見なければ、必要な移植の本数も費用もわかりませんので、一度無料カウンセリングでしっかりと相談をしてみましょう。

あなたの髪がフサフサな状態に戻り、悩みがなくなることを心からお祈りしています。