後頭部の薄毛が気になる時に疑うべき3つの症状と症状別の対処法

後頭部の薄毛が気になる時に疑うべき3つの症状と症状別の対処法

後頭部付近が薄くなってきたら「もっとハゲてきたらどうしよう」と不安になってしまいますよね。

実は、後頭部付近の薄毛は髪がなくなっていくだけではなく、健康にも影響が出るほどの重大な病気である可能性もあります。

そのため、病気の可能性が高い場合はすぐに病院に行くことをおすすめします。

本ページでは育毛アドバイザーとして過去に300人以上の育毛のお手伝いをしてきた筆者が、後頭部の薄毛の原因として考えられる症状や対処法について以下の流れで紹介していきます。

  1. 後頭部が薄毛になる可能性がある3つの症状
  2. 「甲状腺機能低下症」が原因で起こる後頭部の薄毛と対処法
  3. 「円形脱毛症(蛇行性脱毛症)」が原因で起こる後頭部の薄毛と対処法
  4. 「AGA(FAGA)」が原因で起こる後頭部の薄毛と対処法

このページを最後まで読めば、後頭部付近の薄毛の原因や対処がわかり、あなたの悩みが解決へ一歩近づくことができるでしょう。

1. 後頭部が薄毛になる可能性がある3つの症状

後頭部が薄くなると「一体何が起こっているのか?」と困惑する方も多いです。

実は、後頭部の薄毛というのは非常に珍しい症状で、もし後頭部だけが薄くなっているなら、一般的な「ハゲ」とは原因が異なる可能性もあるため注意が必要です。

本ページでは、あなたの後頭部の薄毛の原因に目星をつけ、適切な対処ができるように必要な情報をお伝えしていきます。

後頭部付近が薄毛を引き起こす原因として考えられるのは下記の3つです。

症状こんな人は要注意
甲状腺機能低下症倦怠感、疲労感、むくみなどの症状がある人
円形脱毛症(蛇行性脱毛症)10円玉サイズの脱毛班がある人
AGA(FAGA)抜け毛が細い、短い、毛根の形が異常

次章以降で、それぞれの症状の原因と対処法について詳しく解説していきます。

2. 「甲状腺機能低下症」が原因で起こる後頭部の薄毛と対処法

甲状腺のイメージ

出典:http://www.minamiakatsuka.com/thyroid

急に抜け毛が増えたという人は、甲状腺機能低下症という甲状腺ホルモンが少なくなる病気である可能性があります。

甲状腺はのどぼとけの下辺りにあり、血液中にホルモンを分泌して、代謝を正常に保つ大切な役割を持っています。

それでは、甲状腺機能低下症が薄毛を引き起こす理由と対処法について見ていきましょう

2-1. 甲状腺機能低下症で側頭部が薄毛になる理由

甲状腺で分泌される甲状腺ホルモンは、代謝を整えるだけではなく、髪の元となる毛母細胞を活性化させる働きがあるとされており、甲状腺ホルモンの量が低下することで、脱毛を引き起こしたり、発毛しなくなるなどの症状が出ることがあります。

そして、その症状が後頭部に出ることで、現在の薄毛の症状となっている可能性があります。

下記のような症状がある人はすぐに内科の病院にいきましょう。

甲状腺機能低下症の疑いがある人

  • 抜け毛が多い
  • 疲労感、倦怠感が続く
  • 目や口まわりがむくむ
  • 顔が腫れぼったくなった
  • 乾燥や寒さに敏感になる

2-2. 「甲状腺機能低下症」の対処法

後頭部の薄毛の原因が甲状腺機能低下症なのかどうかは、内科などの医療機関で血液検査を受ければすぐに診断が可能です。

主に、薬の投与や服用で治療をすることで、症状は改善が可能です。

そもそも、甲状腺機能低下症の場合は、脱毛だけでなく健康にも影響が出ている可能性が高いので、もし先ほどお伝えした症状に当てはまる方は、すぐに内科を受診し検査をしましょう。

3. 「円形脱毛症(蛇行性脱毛症)」が原因で起こる後頭部の薄毛と対処法

円形脱毛症という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?

この円形脱毛症が原因で後頭部の薄毛になっている場合がありますので、その理由と対処法について紹介していきます。

3-1. 「円形脱毛症(蛇行性脱毛症)」で後頭部が薄毛になる理由

円形脱毛症(蛇行性脱毛症)のイメージ

出典:http://blog.livedoor.jp/enkeidatumou_chiryou/

円形脱毛症とは10円玉サイズの円形に髪が綺麗さっぱり抜け落ちる症状のことをいいますが、この症状が複数箇所もしくは、連結していくつもの箇所に症状が出る場合があります。

その中でも、髪の生え際にそって帯状に症状が進行していく症状を蛇行性脱毛症と呼び、後頭部に及ぶ場合があります。症状が進むとさらに広範囲にまで及び、髪が全て抜け落ちる可能性のある重い病気です。

主に下記の2つが原因と考えられています。

  • 精神的ストレス
  • 自己免疫疾患

3-2. 「円形脱毛症(蛇行性脱毛症)」の対処法

円形の脱毛箇所が狭く1箇所など数が少ない場合は自然治癒することも多いですが、後頭部の髪がなくなるほど髪が抜けている場合は、症状がかなり重い状態です。

ここまでの症状になる原因はほとんどが自己免疫疾患が原因だと考えられ、自然治癒は難しいでしょう。

また、円形脱毛症はアトピーをもっている人は発症しやすいとも言われています。これらに心当たりがある方は自宅での対処が難しいのですぐに皮膚科に行きましょう

4. 「AGA(FAGA)」が原因で起こる後頭部の薄毛と対処法

一般的に言われる「ハゲ」が原因で後頭部が薄毛になっている場合もあります。

一般的なハゲは、男性型脱毛症(AGA)という症状で、女性の場合、女性男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれ、男性の薄毛と区別されています。

本章ではAGA(FAGA)が原因で後頭部が薄くなる理由と対処法について解説していきます。

4-1. 「AGA(FAGA)」が原因で後頭部が薄毛になる理由

通常、AGAはつむじやおでこの生え際などから徐々に薄くなっていきます。

本来、後頭部は薄毛になりにくい部分であるので、後頭部だけが薄くなるということは考えにくいです。

しかし、つむじがやや後向きについている方やつむじ周辺の薄毛が広がってきた方は、後頭部の薄毛と認識している方もいらっしゃいます。

男性の脱毛症状のほとんどはこのAGAなので、これまで紹介した症状に当てはまらなかった人はAGAと判断してもよいかもしれません。

女性の場合
女性のFAGAの症状は、男性のように部分的に薄くなることはなく、頭全体の髪が薄くなっていきます。これまで紹介した症状に心当たりがなければ、FAGAである確率が高いです。そのため、後頭部だけが薄くなるということは考えにくいのですが、頭全体の髪が薄くなった結果、後頭部の薄毛が気になるようになったのではないかと考えられます。

4-2. 「AGA(FAGA)」の対処法

AGA(FAGA)は生活習慣、食生活、頭皮環境、ホルモン、遺伝など、様々なことが原因で発症するため、多面的に対策をする必要があります。

具体的には以下の4つのようなの日常の行動があなたの後頭部の薄毛を改善に導いてくれるでしょう。

解決策主な行動
①生活習慣の改善
  • 睡眠の量と質の向上
  • 有酸素運動、難しければ体を定期的に動かし汗をかく
  • ストレスの発散方法を見つける
②食生活の改善
  • 「イソフラボン」「亜鉛」など髪に良い栄養素を摂る
  • 「ごま」と「納豆」を食べる
  • 「油分」「塩分」「食品添加物」を控える
  • 栄養のバランスに気をつける
③頭皮ケア
  • 頭皮に優しいシャンプーを選ぶ
  • 頭皮に優しい洗髪の方法を実践する
④育毛剤
  • 育毛・発毛効果が期待できる有効成分が配合されたものを使う

AGA(FAGA)の症状を改善したい場合は、地道にコツコツと日々の生活習慣を見直すか、育毛剤や治療薬で治療をすることになるでしょう。

ちなみに、薄毛専門のクリニックは初回のカウンセリングが無料であるところがほとんどなので、心配な人はカウンセリングを受けてみてもよいでしょう。

DMMオンラインクリニック(https://clinic.dmm.com/)など、テレビ電話で無料診察をしてくれるクリニックもあります。

男性のAGAの対策と女性のFAGAの対策は違いがあります。また、治療薬などの使える薬も異なるので、下記に男性、女性それぞれの記事で解説しているので、参考に対策をしてみてください。

5. さいごに

後頭部の薄毛の原因と対処法について、詳しくお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

後頭部の薄毛を引き起こす可能性がある症状は下記の3つです。

  • 甲状腺機能低下症
  • 円形脱毛症(蛇行性脱毛症)
  • AGA(FAGA)

薄毛の症状によっては重大な病気である可能性もあるので、すぐに病院に行くなどの対処が必要です。

あなたの頭の悩みが少しでも改善することを心から願っています。