頭皮の乾燥ケアの完全ガイド|原因から対策までプロが解説

頭皮の乾燥ケアの完全ガイド|原因から対策までプロが解説

「頭皮の乾燥が気になる…」「頭皮の乾燥はどうやって対策すべき?」など、頭皮の乾燥が気になっていませんか?

頭皮の乾燥をほったらかしにしておくと、フケや炎症、薄毛などに繋がり、改善が難しくなってしまうため、なるべく早く対策をすることが必要です。

このページでは、頭皮ケアアドバイザーとして1000人を超える髪に悩む方にアドバイスを送ってきた筆者が、頭皮の乾燥について下記の流れで紹介していきます。

  1. 頭皮の乾燥によって引き起こされる頭皮トラブル
  2. 頭皮が乾燥する10の原因
  3. 頭皮の乾燥ケアにおすすめの対策9選
  4. 頭皮の乾燥を防ぐためにはシャンプーでの対策がおすすめ!
  5. 頭皮の乾燥ケアに[ローション・オイル・薬用シャンプー ]は要注意!
  6. 最終的には皮膚科で薬をもらおう!

このページを読んで頂くことで、頭皮の乾燥の原因から対策までがわかり、改善に役立つ知識が身につくでしょう。

1. 頭皮の乾燥によって引き起こされる頭皮トラブル

頭皮の乾燥は、あらゆる頭皮トラブルの前兆です。

頭皮の乾燥状態が続き、症状が悪化しているうちに、下記のような頭皮トラブルに繋がってしまいます。

  • 湿疹
  • かゆみ
  • フケ
  • ニキビ
  • 薄毛

最初は頭皮の乾燥によって炎症が起こり、湿疹やかゆみなどの症状が出てきます。

かゆいと思ってかいていると、乾燥に加えて物理的な刺激も加わり、フケが出てきたりします。

実は乾燥はニキビなどの原因にもなりますし、薄毛などは頭皮環境もとても大きく関わっているとも言われており、抜け毛が増え、将来の薄毛に繋がってしまうのです。

そうならないために、しっかりと対策をしましょうね。

乾燥した状態って?

正常な皮膚と乾燥した皮膚

頭皮は通常、皮脂膜によって外部の刺激をバリアし、皮膚表面の保湿を担う機能を守っています。

しかし、外部からの刺激が強すぎる場合、頭皮の皮脂膜のバリア機能が弱まり、外部からの刺激に敏感になります。

それによって、保湿を担うセラミドの保湿機能などが弱まり、水分が蒸発して失われ乾燥していきます。

皮膚は常に生まれ変わっていて、これを新陳代謝(ターンオーバー)などと呼びますが、刺激や乾燥などによって、ターンオーバーが乱れることで、フケやかゆみ、炎症などに繋がっていきます。

2. 頭皮が乾燥する10の原因

頭皮が乾燥してカサカサと突っ張っていたり、パラパラとフケが落ちたりすると、すぐに何とかしたいですよね。

頭皮の乾燥は悪化すると悪循環に陥り、改善が難しくなってしまうため、一刻も早く対策をすることをおすすめします。

頭皮の乾燥は原因を理解していないばかりに、状態を悪化させてしまっている人も多いため、注意が必要です。

それでは頭皮の乾燥の原因を紹介していきます。

  1. 空気の乾燥
  2. シャンプーの強い洗浄力
  3. ストレス
  4. 栄養不足
  5. パーマやカラー
  6. 紫外線(日焼け)
  7. 加齢
  8. アレルギー・アトピー
  9. シャワーの温度が高い
  10. ドライヤー

① 空気の乾燥

湿度が低いことで頭皮の乾燥を招く要因になります。

日本では特に冬は他の季節に比べて湿度が低くなりがちです。さらに暖房やストーブなどで空気の乾燥により、頭皮の表面から水分が奪われやすくなります。

② シャンプーの強い洗浄力

頭皮の皮脂を洗い流しすぎると、頭皮が刺激を受けやすくなり乾燥に繋がります。

現代のシャンプーは洗浄力が非常に強く、特に1000円以下のシャンプーなどは、食器用洗剤などと同じくらいの洗浄力があるとも言われています。

頭皮の乾燥の原因としては非常に多いです。

後ほど4章で刺激の少ないシャンプーを紹介しますので、参考にしてみてください

③ ストレス

実はストレスも頭皮の乾燥に影響があります。

ストレスによって、肌荒れなどを起こす人もおられると思いますが、ストレスによってホルモンバランスが乱れることで、血行不良になり、皮膚をつくるのに必要な栄養素が不足するためです。

また、ストレスによって栄養素を多く消費するため、皮膚の再生に必要なビタミンなどが不足し、頭皮の新地代謝の悪化に繋がります。

その結果として乾燥に繋がるのです。

④ 栄養不足

頭皮では常に新しい皮膚が作られ、生まれ変わっていますが、タンパク質やビタミン、ミネラルなど皮膚の形成に必要な成分が足りていないことで、乾燥に繋がります。

栄養不足によって、皮膚の新陳代謝が正常に行われず、バリア機能や保湿機能が弱まるためです。

⑤ パーマやカラー

パーマやカラーリングはとても刺激の強い液体を使っているため、頭皮にとっては強い刺激となり、バリア機能が弱り、頭皮の乾燥に繋がります。

⑥ 紫外線(日焼け)

頭皮が紫外線を浴びることによって皮脂が酸化し、酸化した皮脂が頭皮を刺激します。

酸化された皮脂や、紫外線の刺激によって頭皮のバリア機能が弱くなり、乾燥の原因になってしまいます。

また、夏などは頭皮が日焼けして、皮が向けることでフケのように見えていることがありますが、日焼けが原因の場合は時間が経つと治る場合も多いです。

⑦ 加齢(特に女性)

特に女性は、年齢と共に女性ホルモンの分泌量が減少することで皮脂の分泌量も減っていきます。

皮脂の量が少なくなることで、保湿機能やバリア機能が弱まり、乾燥しやすくなってしまいます。

⑧ アレルギー・アトピー

アレルギー皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの病気が原因で乾燥している場合があります。

子供の頃からこれらの体質がある人は皮膚科には普段から通われているかもしれませんが、アレルギーやアトピーなどは、大人になってから突然発症するケースもあります。

もし、急に症状が現れた場合や、かゆみなどがひどい場合は皮膚科に行きましょう。

⑨ シャワーの温度が高い

洗髪の際、シャワーの温度が高すぎることはありませんか?

38℃程度のお湯でも、皮脂や汚れは8割落ちると言われており、それよりも高い温度のお湯で頭を洗うことで皮脂が失われ過ぎている可能性があります。

皮脂を失うことで、バリア機能の低下や乾燥に繋がります。

⑩ドライヤーの熱

「頭皮が熱い」と感じるまでドライヤーをあててしまったり、ドライヤーを必要以上に頭皮に近づけたりしていませんか?

ドライヤーの熱はとても温度が高く、頭皮の水分を急激に奪うため、乾燥に繋がります。

3. 頭皮の乾燥ケアにおすすめの対策9選

頭皮の乾燥の原因がわかれば、あとは原因に対して対策をしていきましょう。

頭皮の乾燥ケアとして重要なものを1つずつ紹介していきますので、ぜひ実践してみてください。

  1. シャンプーの仕方を見直す
  2. ドライヤーの仕方を見直す
  3. 食生活を見直す
  4. ストレスケアをする
  5. 頭皮マッサージをする
  6. 紫外線対策をする
  7. カラーやパーマは控える
  8. アミノ酸シャンプーに変える
  9. 湯シャンを試す

① シャンプーの仕方を見直す

シャンプーはお湯の温度や、洗髪の仕方など、意外と正しいやり方ができていない人も多いです。

下記の5つのポイントに注意しながら丁寧に洗髪をしましょう。

頭を洗う時の5つのポイント

また、お湯の温度に気をつけながら、頭の汚れを洗い流すよりも、シャンプーやリンスを頭に残らないようにすすぎに気をつけることが重要です。

② ドライヤーの仕方を見直す

できるだけ頭皮に負担がかからないために、ドライヤーをする際のポイントをご紹介します。

ドライヤーの4つのポイント

過度に水分を失わせないように8割くらいまで乾かした後は、冷風にして乾かすか、自然に乾燥させることをおすすめします。

頭を乾かさずに長い時間放置してしまったり、乾かし方が不十分だと、雑菌が繁殖してターンオーバーが乱れる原因になります。普段、乾かし方が甘いと感じる人はしっかりと乾燥させましょう。

③ 食生活を見直す

外食などが多くなり、食は偏っていませんか?また、過度なダイエットにより栄養は不足していませんか?

下記の表は皮膚の再生などに重要な栄養素と食べ物の表です。

栄養素効果食べ物
ビタミンA 皮膚を維持する、新陳代謝を活発化する いわし、さば、あなご、うなぎ、卵、牛乳、ピーマン、にんじん
ビタミンB 新陳代謝を活発化乾燥による炎症を抑える 豚肉、レバー、卵、豆類
ビタミンC コラーゲンの合成、抗酸化作用 レモン、いちご、柿、しいたけ、ピーマン
ビタミンE 血行促進、新陳代謝の活発化 油、ゴマ、アーモンド、豆類、たらこ
セラミド 皮膚を保湿する成分 豆類、こんにゃく、ほうれん草、ヨーグルト、ひじき、わかめ
リノレン酸 細胞分裂の補助 えごま、大豆、小麦、柿
亜鉛 細胞分裂に必要、新陳代謝の活性化 牡蠣、牛肉、たらこ、卵

基本的に、肉や野菜などのバランスの良い食事を心がけることが重要です。

上記の表を参考にしながら、普段の食生活に積極的に取り入れるようにしましょう。

④ ストレスケアをする

ストレスは簡単に取り除けるわけではありませんし、ストレスが全て悪いわけではありませんが、これから紹介するストレス対策を参考に、ケアをするようにしましょう。

対策1) ストレスを和らげる

あなたなりのストレスの発散方法を見つけ、定期的にストレスを発散してあげましょう。

下記の7つはストレスを和らげる効果があると言われているので試してみるといいかもしれません。

  • 太陽の光を浴びる
  • 森林浴をする
  • 散歩
  • 入浴
  • 瞑想
  • ハーブティーを飲む
  • 人に相談する

対策2) 睡眠の質を高める

睡眠はストレスを溜め込まないための最も効果的な対策です。

特に22時〜2時は成長ホルモンが活発に分泌され、頭皮の合成や新陳代謝も活発になる時間帯であるため、なるべくこの時間帯に睡眠をとることを心がけましょう。

1日6時間以上寝ることがベストですが、1時間半サイクルで睡眠をとると睡眠の質を高めることができると言われており、4時間半、6時間、7時間半などのサイクルを意識しながら睡眠の質を高めてみましょう。

睡眠の質を高めるために、就寝前はスマホの画面を見ない、ホットミルクを飲む、ストレッチをするなども効果的と言われています。

⑤ 頭皮マッサージをする

頭皮マッサージは、頭皮を柔らかくして血行を良くすることができます。

頭皮マッサージをすることで、頭皮の血行がよくなり、頭皮の新陳代謝を活発にすることができると言われています。

この基本的な動作と、このページで紹介するポイントを意識しながら、あなたの気持ち良いと感じる部分をマッサージしてみましょう。

この動画では指を丸く円を書くように動かしたり、包み込むように引っ張ったりする方法を紹介しています。

これまでの頭皮マッサージで指を動かすバリエーションをまとめると下記の4つです。

  • 指でグーっと押す
  • シワを押上げる
  • シワを押し上げるようにしつつ、円をかきながら動かす
  • 頭全体を包むようにし、引っ張り上げる

これらの動きを参考にしながら頭のシワを動かしましょう。

こちらの記事「5分でできる!世界一簡単な頭皮マッサージの方法と全注意点」で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

⑥ 紫外線対策をする

特に夏場は帽子などで紫外線対策をして、頭皮を守りましょう。

なお、帽子をかぶる際は、蒸れて頭皮に悪い影響を及ぼさないように、通気性のいいものを選びましょう

⑦ カラーやパーマは控える

乾燥しやすい人は、パーマやカラーの頻度を抑えるか、行わないようにしてみましょう。

パーマやカラーをする際は美容師さんにあらかじめ乾燥体質であることを伝えることで、頭皮を保護するクリームなどを塗ってからパーマやカラーをしてもらえる場合があります。

⑧ アミノ酸シャンプーに変える

シャンプーには界面活性剤(水では落とせない汚れをとる成分)の種類によって下記のように、硫酸系、石鹸系、アミノ酸系と種類があります。

ドラッグストアで1000円以下、あるいは1000円前後で販売されているシャンプーのほとんどは硫酸系、石鹸系のシャンプーで洗浄力が強いです。

界面活性剤の種類刺激の強さ価格備考
硫酸系×
強い
1000円以下1000円以下のシャンプーはだいたいこれ
石鹸系
中位
1000円以下石鹸カスが頭皮に残りやすい
アミノ酸系
弱い
2000円以上洗浄力が適度で頭皮に優しい

あくまでも目安ですが、2000円以上のシャンプーは、アミノ酸系の界面活性剤を使っており、洗浄力が優しいです。(高ければいいというわけではないのでご注意を!)

乾燥体質の人はアミノ酸系のシャンプーを使うことで皮脂を落とし過ぎないようにすることができます。おすすめは『haru ”kurokamiスカルプ”』というシャンプーですが、詳しくは4章を参考に選び方から身につけましょう。

⑨ 湯シャンを試す

シャンプーを使わず、お湯だけで洗う「湯シャン」をすることで、皮脂を洗い流さず、皮脂の頭皮を守る力を生かして、乾燥を防ぐことができます。

個人の体質によりますが、乾燥は湯シャンで改善する人もいます。

なお、頭皮がベタつく脂性体質の人は湯シャンで症状が悪化する可能性があるので、注意が必要です。

参考:頭皮のリセットにおすすめ!育毛サロンの無料体験

育毛サロンと呼ばれる、頭皮のエステサロンのようなサロンがあり、そこでは、頭皮の汚れやフケをスッキリ洗浄したり、頭皮マッサージを受けられます。

無料体験を行なっているサロンもあり、コスパよく、プロに頭皮を洗浄してもらえます。

バイオテックのイメージ画像

例えば「バイオテック」は全国各地にある育毛サロンで、無料なのに90分間プロの施術を受けられる無料体験コースが存在します。

通常は有料でおこなっているコースですが、体験と言いながらも満足できる内容です。無料体験コースがあるうちに1度は行ってみることをおすすめします。

私も行ったことがありますが、頭皮がスッキリしてフケがしばらく出なくなったので大満足でした。

バイオテック公式ページ:https://www.biotech.ne.jp/

こういった無料体験のようなものは、「営業が強くないか?」と心配でしたが、そんなことは全くなく、美容室に行って髪を切った後のように、特に営業はなく、和やかな雰囲気のまま帰れました。

4. 頭皮の乾燥を防ぐためにはシャンプーでの対策がおすすめ!

頭皮の乾燥ケアとしては、2章にあげたものがありますが、実際には継続をするのが難しいのです。

シャンプーは毎日行うケアで、違うものに変えるだけで、頭皮の乾燥を防げる可能性が高いので、とても手軽です。

しかし、ちまたのシャンプーの中には洗浄力が強いものが非常に多く、選ぶのも難しいです。

そこで、この章ではシャンプーを選ぶ上でのポイントや、おすすめのシャンプーについて紹介していきます。

  • シャンプー選びの3つのポイント
  • 乾燥が気になる人におすすめのシャンプー3選

4-1. シャンプー選びの3つのポイント

シャンプーを選ぶ際のポイントは3つです。

  1. 洗浄力が強すぎないこと←乾燥に最も重要!
  2. 添加物が少ないこと
  3. オイルが入っていること←(コンディショナーやリンスを使わない人)

① 洗浄力が強すぎない

先ほどアミノ酸系の界面活性剤を使いましょうとお伝えしましたが、さらに具体的に選び方をご紹介します。

本当に良いシャンプーは、ベタイン系、アミノ酸系、グルコシド系の界面活性剤で、添加物が入っていないものです。

ベタイン系、アミノ酸系、グルコシド系の界面活性剤は一緒に入っていることもあり、おおよそこれらのシャンプーを総称してアミノ酸シャンプーなどと呼ばれていることが多いです。

界面活性剤
種類
洗浄力
強さ
頭皮
安全性
具体的な成分
硫酸系★★★★★×ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム
ラウレス硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
スルホン酸系★★★★☆×オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、オレフィンスルホン酸na 
石鹸系★★★★☆カリ石けん素地、脂肪酸Na、脂肪酸K 
スルホコハク酸系★★★☆☆スルホコハク酸(C12-C14)パレスー2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na
ベタイン系★☆☆☆☆コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン 
アミノ酸系★☆☆☆☆ココイルグルタミン酸na、ココイルメチルタウリンNa
ラウロイルメチルアラニンNa 
グルコシド系★☆☆☆☆ デシルグルコシド 

界面活性剤は複数入っていることも多いので見極めるのが難しいと思いますが、成分一覧を見て、ラウリル硫酸、スルホン酸、脂肪酸、スルホコハク酸が入っていないかどうかをチェックしましょう。

② 添加物が少ないこと

シャンプーには、アルコール、パラベンなどの添加物が必ずといっていいほど入っています。

シャンプーを腐らせないためには必要な成分なのですが、肌が敏感になってしまっている乾燥肌の人はこれらの成分も刺激になっている可能性があります。

そのため、なるべく無添加なものを選ぶようにしましょう。

参考:添加物の種類

添加物とはどんな成分を指すのか下記の表にまとめました。

添加物成分概要
防腐剤パラベン
メチルパラベン
シャンプーの腐敗を防ぐ
合成ポリマージメチコン
メチコン
トリシロキサン
主に髪の滑りを良くしたり、コーティングする成分
鉱物油パラフィン乳化させるため(性質が違うものを混ぜ合わせる)
人工香料安息香酸Na
香料
香りづけ

これらの添加物は、髪や頭皮への影響については専門家の間でも賛否両論あります。

皮膚が弱い人やなるべくカラダには良いものをと考えている人は、なるべくこれらの添加物が入っていないものを選ぶと良いでしょう。

③ オイルが入っていること

一般的なシャンプーにはシリコンなどが入っており、髪をコーティングしてスルスルと通りをよくしてくれます。

しかし、無添加で低刺激のものは、シリコンも入っていないため、ギシギシした質感になりやすく、髪の仕上がりには不満を持ってしまう人もいます。

オイルが入ったシャンプーであれば、シリコンが入っていなくとも、自然のオイルの力で頭皮に優しく、髪をスルスルと通りをよくしてくれます。

リンスやコンディショナーを使わない人はオイルが入っているものがおすすめです。

4-2. 乾燥が気になる人におすすめのシャンプー2選

シャンプーはとても種類が多く、選ぶのが非常に大変です。

この章の最下部でも比較をしていますが、今人気の低刺激シャンプーの中から20種類を選抜し比較をしました。

その結果、シャンプーの中でも添加物や、刺激が少なく、コスパも良いシャンプーを2つ紹介します。

『haru ”kurokamiスカルプ”』

haru ”kurokamiスカルプ”のイメージ

haru ”kurokamiスカルプ”』は、天然成分100%にこだわって作られた無添加シャンプーで、今、女性に大人気のアミノ酸シャンプーです。

頭皮環境を整える天然成分を多数配合しており、頭皮に優しくフケのケアにも最適です。髪の仕上がりもスルスルとなめらかな仕上がりになります。

ユーザーへのアンケートの結果、93%が効果を実感するなど、頭皮環境にお悩みの方が大絶賛するシャンプーです。

  • 定期購入(2ヶ月毎): ¥3,256/400ml ←1ヶ月あたり1,628円!
  • 通常:¥4,070
  • 特徴: アミノ酸シャンプー、100%天然由来、無添加、ノンシリコン

口コミ・評判

Tさん
評価:★★★★★5
リンスなしでさっぱりツルツルかなりいい感じ、説明どおりで金額も安心価格
しばらく楽しんで使えます。

出典:Amazon

haru「kurokami スカルプ」公式ページ

https://www.haru-shop.jp/

『ハーブガーデン』

ハーブガーデンのイメージ

ハーブガーデン』は、天然由来成分無添加100%のシャンプーで、あらゆるメディアや雑誌で紹介され、SNSでも大人気のアミノ酸シャンプーです。

植物由来のオイルや、美容成分がたっぷり入っているので、頭皮を優しくケアしながら、美しい艶のある髪に仕上げてくれます。

ハーバニエンスシャンプーは定期で購入すると¥2,200、コンディショナーとセットで購入しても¥4,400なので、とてもコスパの良いシャンプーです。15日間の返金保証もついているので安心できますね。

  • 定期購入(2ヶ月毎): ¥2,200/300ml  ←1ヶ月あたり1,100円!
    (コンディショナーセット¥4,400)
  • 特徴: アミノ酸シャンプー、無添加、オイル入り

口コミ・評判

2017年10月17日
評価:★★★★☆4
一回3プッシュ程度、二週間で半分くらい使用。匂いはすっきりしたハーブ。シャンプーだけの使用ですが、市販のシャンプーよりまとまりやすい気がします。洗い上がりは良いですが泡立ちが少し物足りない感じはします。
全部使い切って満足だったらリンスと併用しようかな。

出典:Amazon

ハーブガーデン公式ページ

http://www.herbgarden-sf.com/

参考:シャンプー 上位10種類

洗浄成分や刺激になる成分、価格などを下記の表にまとめました。

シャンプー評価成分
1位
haru ”kurokamiスカルプ”
haru ”kurokamiスカルプ”のイメージ
2ヶ月ごと定期コース:¥4,070/400ml
通常:¥4,070
洗浄成分:
刺激成分:
@コスメ評価:5.2
育毛成分有り・オイル入り
【洗浄成分】
ココイルグルタミン酸TEA
ココイルメチルアラニンNA
ココイルグリシンKなど
【刺激成分(添加物)】
2位
ハーブガーデン
ハーブガーデンのイメージ
2ヶ月ごと定期コース:¥2,200/300ml
(セット¥4,400〜)
洗浄成分:
刺激成分:
@コスメ評価:4.8
コンディショナー別
【洗浄成分】
ラウロイルメチルアラニン
ココイルグルタミン酸Na
コミカドプロピルベタインなど
【刺激成分(添加物)】
3位
ブラックシャンプー
ブラックシャンプーのイメージ
定期コース:¥4,752/400ml
通常:¥5,280
洗浄成分:
刺激成分:
@コスメ評価:-
育毛成分有り
【洗浄成分】
コミカドプロピルベタイン
ココイルグリシンK
ココイルグルタミン酸TEA
ラウロイルメチルアラニンNa
【刺激成分(添加物)】
 モーガンズノンシリコン
アミノ酸ヘアシャンプー

モーガンズノンシリコン アミノ酸ヘアシャンプーのイメージ
¥2,090/300ml
洗浄成分:
刺激成分:
@コスメ評価:5.9
【洗浄成分】
コカミドプロピルベタイン
ココイルグルタミン酸2Na
ラウラミドプロピルベタイン
【刺激成分(添加物)】
安息香酸Na
エタノール
マイナチュレシャンプー

定期コース:¥2,979/280ml
通常:¥3,696+送料
洗浄成分:
刺激成分:
@コスメ評価:5.4
【洗浄成分】
コカミドプロピルベタイン
ラウロイルメチルアラニンNa
ラウロイル加水分解シルクNa
【刺激成分(添加物)】
安息香酸Na
フェノキシエタノール
  アスタリフトスカルプ
フォーカスシャンプー
洗浄成分:刺激成分:
@コスメ評価: 3.8
モンゴ流シャンプーEX洗浄成分:刺激成分:
@コスメ評価:4.5
ZACCパールリッチシャンプー洗浄成分:刺激成分:×
@コスメ評価: 3.8
凛恋(ローズ&ツバキ)洗浄成分:刺激成分:×
@コスメ評価:4.5
チャップアップシャンプー洗浄成分:刺激成分:×
@コスメ評価:5.2

<評価軸>
洗浄成分・・・アミノ酸系・ベタイン系・グルコシド系◎/スルホコハク酸系◯/スルホン酸系・硫酸系△/
刺激成分( 添加物)・・・0つ◎/1つ◯/2つ△/3つ以上×

5. 頭皮の乾燥ケアに[ローション・オイル・薬用シャンプー ]は要注意!

頭皮の乾燥の対策として下記のような対策が紹介されているケースがありますが、使用の際は十分に検討することをおすすめします。

  • 頭皮用の保湿ローション
  • オイル
  • 薬用シャンプー

それぞれ、なぜ注意が必要なのかについて解説していきます。

5-1. 頭皮の保湿ローションに注意が必要な理由

h&s地肌マッサージクリームとキュレル

「化粧水や保湿ローションなどを使って保湿をすると良い」という情報がありますが注意が必要です。

h&s地肌マッサージクリーム」「キュレル」などの安価な化粧水の中には、防腐剤やアルコールなどが入っており、敏感肌な人は刺激となり頭皮環境の悪化に繋がることもあるためです。

私を含め、相談に来られた人の中には化粧水やローションを頭皮に使ったことで症状が悪化したという方がおられました。

なるべくアルコール濃度が高いものは避け、添加物なども入っていないものを選ぶようにしましょう。頭皮の保湿グッズについて詳しく知りたい人はこちら「無駄使い不要。頭皮保湿グッズの真実と道具いらずの全対策」の記事を参考にしてみてください。

5-2. オイルに注意が必要な理由

ホホバオイル、椿油、オリーブオイル、米ぬか油などのオイルなどが有名ですよね。オイルというと保湿をしてくれそうなイメージがありますが、実はこれらのオイルでは頭皮を保湿することはできません。

皮脂は保湿をしているのではなく、保湿力を持ったセラミドや保湿因子などの皮下組織を刺激から守るために存在しています。

そのため、皮脂の減少により、頭皮環境が乱れ、皮膚がダメージを受けることで、保湿力が弱まり乾燥に繋がっているのです。

オイルは皮脂の役割を担えるわけではなく、また皮膚に浸透して水分を保持できるわけではないためオイルで頭皮を保湿をするというのは少し違います。

5-3. 薬用シャンプーは乾燥にはNG

メディクイックHとオクト

薬用シャンプーと聞くと、フケやかゆみに効きそうなイメージがあり、もしかして頭皮の乾燥にも良いのでは?と考えていませんか?

薬用シャンプーで有名なものは「メディクイックH」「オクト」などが薬局などで販売されていますね。

これらの薬用シャンプーには、主に抗菌作用がある成分が入っており、菌の増殖を抑えることで皮脂が多い人のフケやかゆみを抑えることができます。

しかし、これらのシャンプーは皮脂をしっかりと落とすために、強力な洗浄成分が入っているため、頭皮の乾燥にはおすすめできません。

6. 最終的には皮膚科で薬をもらおう!

これまで様々な対策を紹介してきました。重要な対策ばかりです。

しかし、最終的には薬を使おうか、皮膚科に行こうかと考えておられるかもしれませんね。

色々対策を試してダメだった人や、乾燥の状態があまりにもひどい人に向けて、お伝えしていきます。

頭皮の乾燥は市販の薬で改善するの?

頭皮のかゆみ用の市販薬のイメージ

薬局などで販売されている薬で有名なのは上記のような「メディクイックH」「ムヒHD」などがありますね。

市販薬は頭皮のかゆみや湿疹に対しての薬がありますが、根本的に乾燥を改善できるわけではありません。

市販の薬は、炎症を抑える、かゆみを抑える、菌の増殖を抑える成分が入っていますが、これらは乾燥の根本原因を網羅しているわけではないためです。

そのため、市販の薬を使うくらいなら、皮膚科に行って薬をもらうか、日頃のケアをおすすめします。

はやめに皮膚科へ

2章でお伝えしたように、原因に目星がつく場合は良いですが、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの可能性もあるため、日頃のケアをしても改善しなかった場合や、症状がひどい場合は、皮膚科に行って、一度診てもらうことをおすすめします。

参考:頭皮の乾燥の治療に使われる薬

頭皮の乾燥は、頭皮の皮膚を保護したり、炎症やかゆみを抑えることで治療をしていきます。

頭皮の乾燥の治療に使われる薬には下記のようなものがあります。主に下記の中から、医師があなたの状態にあった薬を処方してくれるはずです。参考までに紹介しておきます。

イメージ有効成分用途
ワセリン
プロペト
ワセリン プロペトのイメージワセリン保湿
ウレパール
ケラチナミン
パスタロン
ケラチナミン パスタロンのイメージ尿素
ヒルドイド
ビーソフテン
ヒルドイド ビーソフテンのイメージヘパリン類似物質
レスタミンコーワ
ベナ錠
レスタミンコーワ ベナ錠のイメージジフェンヒドラミンかゆみを抑える
オイラックスクリームオイラックスクリームのイメージクロタミトン

かゆみの症状を抑える薬として、賛否両論ある「ステロイド」が使われることがありますが、乾燥が原因の場合、そこまで強い効力は必要ないため、ステロイドが使われることは少ないです。

7. さいごに

頭皮の乾燥の原因から対策について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

頭皮の乾燥はフケや炎症、薄毛などにも繋がる可能性があるため、なるべく早く対策をしましょう。

まずは、洗髪の仕方やドライヤーなど日頃の習慣を改善したり、シャンプーを優しいものに変えてみましょう。おすすめは下記の2つです。

あなたの頭皮の悩みが軽くなることを心から祈っています。