部位別にわかる「植毛」の値段と相場|クリニック10院の価格表も公開!

部位とクリニックの比較でわかる「植毛」の値段と相場まとめ

「植毛はそもそもいくら?」「どのクリニックが安いの?」と値段が気になりますよね。

自毛植毛はAGA治療の中でも最も値段が高い治療法です。しかし、クリニックによっても値段に大きく差があるので、選び方次第で費用を抑えることも可能です。

そこでこのページでは、過去に育毛アドバイザーとして300人を超える方々の育毛をお手伝いをしてきた経験を持つ筆者が、全国の植毛ができる20のクリニックを調べ上げ、その結果わかった植毛の値段について詳しく解説していきます。

  1. 症状のタイプ別にわかる!植毛にかかる値段の相場
  2. 10院の比較でわかる!植毛ができるクリニックの値段一覧
  3. 自毛植毛の費用を爆発的に安くする方法【独自情報】
  4. 4つの植毛法と特徴
  5. 植毛の3つのメリット
  6. 植毛の4つのリスク
  7. 植毛の6つのデメリット
  8. 他の治療法との値段比較

このページを最後まで読めば、植毛の値段の把握ができ、あなたの予算とニーズに合わせ、費用を抑えたクリニックを選べるようになるでしょう。

1. 症状のタイプ別にわかる!植毛にかかる値段の相場

植毛は、見違えるほど効果があるとして、メディアなどでも取り上げられ、非常に注目されています。

下記の写真をごらんください。

植毛の効果

出典:アイランドタワークリニック

この方のように髪が一気にフサフサになることも十分に可能なのです。しかし、気になるのが「植毛はどれくらいの値段でできるのか?」ですよね。

実は、植毛は薄毛のタイプによって、必要な本数が大きく異なってきます。

目安として、下記の表のような値段になるでしょう。

薄毛のタイプ前頭部頭頂部前頭部と頭頂部前頭部と頭頂部の全域
薄毛のタイプ薄毛のタイプ「前頭部初期」薄毛のタイプ「前頭部と頭頂部」薄毛のタイプ「前頭部と頭頂部の全域」
必要なグラフト数目安200〜500500〜15001000〜20002000〜3000
金額目安35万〜80万35万〜200万60万〜250万120万〜400万

※グラフトとは、1つの髪の単位のことです。実はヒトの髪は1本だけ生えている訳ではなく、2本〜4本が同じ毛穴から生えています。

前頭部などの生え際は植毛がしやすく、頭頂部の植毛に比べ、本数も少なくて済むため比較的安価です。

範囲が広ければ広いほど多くの髪を移植する必要があるため、高額になっていきます。

あくまでも目安ですが、参考にならないほど値段に差がありますよね。しかし、費用が安く、技術力も高いクリニックが存在しますので、次章で紹介します。

2. 10院の比較でわかる!植毛ができるクリニックの値段一覧

クリニックによって2倍近く値段に差があります。

その中で、「少しでも安くできるなら植毛をやってみようかな」と考えられている方も多いです。

そこで、全国にある植毛治療ができるクリニックのうち、人気で信用のあるクリニックを10院選び、価格を比較していきます。

2-1. クリニック10院の価格比較

植毛治療ができるクリニックの中で、実績が豊富で、費用が安く、おすすめできるクリニックTOP10の価格を紹介します。

500グラフト1,000グラフト2,000グラフト
アイランドタワークリニック71.5万円121万円220万円
ヨコ美クリニック46,7万円~82.5万円~137.5万円~
湘南AGAクリニック36万円~72万円~144万円~
TOMクリニック42.9万円80.3万円144.1万円
親和クリニック71.5万円~121万円~220万円~
アスク井上クリニック66万円~110万円~198万円~
紀尾井町クリニック55万円~88万円~154万円~
AGAスキンクリニック75.3万円128.7万円235.4万円
ヘアー&スキンクリニック49.5万円~99万円~198万円~
東京メモリアルクリニック49.5万円~99万円~198万円~

※基本料金・消費税込みの値段

湘南AGAクリニックが最も安かったので、価格重視の方は、「湘南AGAクリニック」がいいでしょう。

しかし、安ければいいというわけではなく、植毛の実績・技法などもあわせてしっかり比較しましょう。

2-2. 植毛ができるクリニックを選ぶ3つのポイントと10院の全比較

植毛ができるクリニックを選ぶポイントは3つです。

  • 実績
  • 技法・設備
  • 価格

植毛をより自然に仕上げ、高い定着率で成功させるには、高い技術力が必要です。

植毛治療を専門で行い、数千〜数万の治療実績があり、植毛方法も優れているクリニックがおすすめです。

ここまで紹介した、10のクリニックは高度な植毛をする技術を持っていますが、中でも植毛に特化したクリニックである「アイランドタワークリニック」「ヨコ美クリニック」が優れています。

 

実績技法・設備価格
アイランドタワークリニック
実績・技術力が高い
(新宿/名古屋/大阪/福岡)
★★★★★
国内シェア50%
症例3.5万以上
★★★★★
植毛専門院
iDirect(FUE)
★★★☆☆

標準的

ヨコ美クリニック
神奈川ならここ
(横浜)
★★★★★
設立から50年以上

豊富な症例
★★★★★
植毛専門院
FUE/FUT
★★★★☆
非常に安い
湘南AGAクリニック
価格が安い
(新宿/札幌/仙台/横浜/名古屋/大阪/福岡)
★★★☆☆
植毛の症例実績数
非公開
★★★★☆
薄毛特化
FUE
★★★★★
かなり安い
TOMクリニック
(東京新橋のみ)
★★★☆☆
植毛の症例実績数
非公開
★★★★☆
薄毛特化
ARTAS(FUE)
★★★★☆
非常に安い
親和クリニック
(新宿/銀座/名古屋/大阪/福岡)
★★★★☆
年間1500件以上
★★★★★
植毛専門院
MIRAI(FUE)
★★★☆☆
標準的
アスク井上クリニック
(東京新宿のみ)
★★★★☆
症例実績数は非公開
植毛に関する学会豊富
★★★★★
植毛専門院
i-safe(FUE)
★★★☆☆
標準的
紀尾井町クリニック
(東京千代田区/大阪)
★★★★☆
2万件以上
実績は25年
★★★★★
植毛専門院
FUE/FUT
★★★☆☆
標準的
AGAスキンクリニック
(東京品川院)
★★★★☆
薄毛治療No.1
植毛治療の実績は非公開
★★★★☆
薄毛特化
HairStrong(FUE)

★★★☆☆
標準的
ヘアー&スキンクリニック
(東京新宿)
★★★★★
4000件以上
実績は25年
★★★★★
植毛専門院
長井式(FUE/FUT)
★★★☆☆
標準的
東京メモリアルクリニック
(東京代々木)
★★★☆☆
植毛の症例実績数
非公開
★★★★☆
薄毛特化
FUE/FUT
★★★☆☆
標準的

以上を総合的に比較して、下記3つのクリニックが特におすすめです。

アイランドタワークリニックは遠方から行く場合、カウンセリングや施術時の交通費やホテル代を出してくれるので、遠方から行く方もおすすめです。

3. 自毛植毛の費用を爆発的に安くする方法【独自情報】

安いクリニックを選んでも「まだ少しお金に余裕がないな」と感じた方に朗報です。

安いクリニックでも、比較的高めのクリニックでも、今からお伝えする方法を使えば、半額近くまで費用を安くできる可能性があります。

その方法は「モニター割引」です。この章では、爆発的に費用を抑えられる「モニター割引」について紹介します。

3-1. モニター割引とは?

モニター割引とは、あなたの症例部位の写真や体験談をクリニック側が自由に使っていいことを認めると、植毛の費用が割引されるシステムです。

クリニックによっても異なりますし、顔出しをするのか?HPへの掲載を許可するのかなど、の条件によっても割引率は異なってきます。

次に、どれくらい割引があるのか、先ほど紹介したクリニックを例にあげて紹介していきます。

3-2. 植毛の費用が安くなる割引やサービスまとめ【独自調査】

モニター割引の割引率やその他の割引サービスについては下記の表の通りです。

モニター割実施状況その他割引サービス
アイランドタワークリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
ヨコ美クリニック
湘南AGAクリニックモニター割りで最大20%引き
TOMクリニック
親和クリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
アスク井上クリニック
紀尾井町クリニック宿泊費サポート
AGAスキンクリニックモニター割りで最大50%引き
ヘアー&スキンクリニック交通費サポート
東京メモリアルクリニック

主にモニターとして割引を受けた場合には、HPに症例部位や顔、体験談が掲載されることになります。

顔出しをしたり、HPだけではなくテレビなどのメディアでも使われることを許可するなどの条件によって割引率は変わってきます。

中でも、最高峰の実績を持つ「アイランドタワークリニック」が半額になり、他のクリニックと価格差がなくなるので、積極的に使うべきです。

モニター割引は一定数モニターが集まれば募集を終了されてしまうので、興味がある方はなるべく早くこのシステムを利用することをおすすめします。

モニター割引は適応の条件があるので、詳しいことは症状を見てもらわなければ始まりません。電話で問い合わせても、「詳細はカウンセリングで」となることも多く時間の無駄なので、ネットからサクッと無料カウンセリングを申し込み、詳しい話しを聞いてみましょう。

4. 3つの植毛法と特徴

先ほどの比較表の中で手術の方法の項目がありましたが、実は植毛にはいくつも方法があります。

現在、主に行われている植毛は下記の表にある3つです。

推奨度痛み・傷デメリット概要やデメリット
FUE法・パンチで細かく毛根をくり抜き移植する
FUT法より傷が残りにくく、痛みも少ない傾向
・ARTASやiDirectなどもこの方法の1つ
FUT法・帯状にドナーを切り取る
FUE法より傷が残りやすく、目立ちやすい
・比較的定着しやすい
人工植毛××・人工の髪を植える
異物なので定着せず、メンテナンスが必要
拒絶反応を起こすこともある

それぞれの方法について解説します。

4-1. FUE法

最もおすすめなのが、このFUE法で、欠点も少ないのでこのFUE法を実施しているクリニックを選びましょう。

FUE法(ダイレクト法) のイメージ

FUE法では、後頭部や側頭部から髪をパンチという機械を使って毛根ごとくり抜き、あらかじめ空けておいた箇所に髪を植えていくメスを使わない方法です。

そのため、患部を縫い合わせる必要もなく、大きな傷が残りにくいのがメリットで、回復も早いです。

あやまって毛根を切断してしまう可能性もあり、一般的に定着率は低かったものの、FUE法はどんどん技術が発展していき、クリニックによっては95%近くまで定着率が上がってきています。

さまざまな名前でFUE法が行われている

クリニックによって、下記のようにFUE法に独自の名前をつけたり、専用の機材を使っています。

クリニック独自の名前・方法
アイランドタワークリニックiDirect
TOMクリニックARTAS
親和クリニックMIRAI

4-2. FUT法(ストリップ法)

FUT法(ストリップ法)のイメージ

FUT法ではメスで頭皮を帯状に切り取り、植える株の採取から、株をわけ、植毛をするところまで全て手作業で行う方法です。

そのために、毛根の切断率が低く、定着率は85%〜95%とも言われています。

ただ、皮膚を切り取った部分を縫合する必要があるため、傷跡が残りやすいです。

1回に切り取る毛髪の量が多いので、広い面積に移植出来るのが特徴です。

4-3.  人工植毛

人工植毛とは、人工的に作った髪を植毛する方法で、髪が全くなくても無限に髪を植えることができます。一度に大量の髪を植えることができるので、見た目上フサフサになり、一回あたりの費用でいうと比較的安価なのが特徴です。

しかし、人体に異物を埋め込むわけなので、必ず抜けてしまいます。定期的なメンテナンスも必要なため、最終的に高額な費用がかかります。

拒絶反応によるリスクや、メンテナンスの点によりほとんど行われなくなりました。

5. 植毛の3つのメリット

高額であるということはお伝えしてきましたが、それだけ高額にもかかわらず手術をする理由があるからなのです。

下記の表は、日本皮膚科学会が出している男性脱毛症診療ガイドラインです。

日本皮膚科学会が出している男性脱毛症診療ガイドライン

「ミノキシジル」や「フィナステリド」等の臨床試験などを行ったAGA治療薬はAランクとして推奨されており、自毛植毛はその次に推奨できる方法として、唯一推奨度をBランクに指定されており、下記のようにあります。

『B 行うよう勧められる(少なくとも1つ以上の有効性を示す質の劣るレベルⅡか良質のレベルⅢあるいは非常に良質のⅣのエビデンスがあること)』

出典:日本皮膚科学会男性脱毛症診療ガイドライン

このように、皮膚科の学会でも高い評価があり、AGAの治療として推奨できるとされている方法です。

植毛は高額な治療法ですので、やりたくても資金がなくてはできません。しかし、もしお金に余裕があるなら植毛はおすすめできる方法です。

植毛は他の方法に比べどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

  • 男性ホルモンの影響を受けにくい
  • 半永久的に生え続ける
  • 頭皮の細胞が死滅している場合にも改善が可能

5-1. 男性ホルモンの影響を受けにくい

植毛に使うドナーは主に、自身の側頭部や後頭部の髪を使います。

実は、側頭部や後頭部の髪はAGAの影響を受けにくい部分で、完全に髪がなくなる方でも最後まで粘るのが側頭部と後頭部です。

そんな側頭部や後頭部の髪を移植するために、移植をした後もしっかりと定着してくれます。

5-2. 半永久的に生え続ける

移植した髪が定着さえ成功すれば、しっかりと髪が成長し太く、長く伸びてきます。

そして、植毛した髪はAGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の髪なので、半永久的に生え、抜けても生え変わることができます。

5-3. 頭皮の細胞が死滅している場合にも改善ができる

植毛の効果

出典:アイランドタワークリニック

治療薬を使った治療や育毛剤での治療は、生え際や頭頂部がツルツルになっている場合などは、頭皮の細胞が死滅しているため改善がほぼ不可能です。

しかし、植毛であれば後頭部や側頭部のAGAの影響を受けにくい生きた髪の細胞を移植することができるので、他の治療で改善が見られなかった人も髪がフサフサの状態に復活できる可能があります。

6. 植毛の4つのリスク

植毛はツルツルの状態の人でも、フサフサに戻れるチャンスがある治療法でとても魅力的ですが、外科手術であるためリスクもあります。

この章では、自毛植毛で起こりうる4つのリスクについて紹介していきます。

  • 傷跡が残るリスク
  • 仕上がりが不自然になるリスク
  • 植毛後のショックロス
  • 定着しないリスク

6-1. 傷跡が残るリスク

植毛は外科手術であるため、頭皮に傷跡や凹みの後が残ってしまう可能性があります。

植毛では、皮膚を切り取ったり、毛根ごとくり抜いて髪を取り出すなど、大小あれど頭皮に傷がつくことは避けられません。

傷跡といっても、近年では非常に技術が高まっており、ほとんど傷がつかない方法もあります。

自毛植毛をする方法にはいくつか種類がありますので、後ほど紹介します。

6-2. 仕上がりが不自然になるリスク

髪を移植する以上、仕方ないことではありますが、仕上がりが不自然になってしまうことがあります。

頭皮の毛穴は色々な方向に向いており、必ずしも均一ではありません。頭の部位によっても髪の流れや髪質は異なります。

質感が違う髪を移植することで、見た目が自然にならなかったり、生え際やつむじの髪の流れが自然にならずに、仕上がりに違和感があることがあります。

「とにかく髪を増やしたい」という方や、「髪が生えただけで不自然な仕上がりでは無意味だ」など、その方の価値観によって評価は大きく変わりますので、髪の量を増やすだけではなく、仕上がりにもこだわりたい人は、それなりのクリニックを選ぶ必要があります。

6-3. 植毛後のショックロス

植毛をした際の刺激や麻酔などの影響によって、植毛した箇所の周辺の既存の髪が一時的に抜ける現象をショックロスといいます。

自毛植毛した人のおよそ20%にこの症状が起こると言われています。

ショックレスの影響を受ける髪の数にも個人差があるので、一概には言えませんが、植毛が終わってから数週間〜数ヶ月後に抜け毛が増えることがありますが、抜けてもまた生えてくるので安心してください。

※ただし、AGAの症状が強い方は生えてきたとしても、またすぐに抜ける可能性があるので、治療薬などでしっかりと対策をしましょう。

6-4. 定着しないリスク

生きた細胞を取り出して別の個所に植えるという処置は、細胞にダメージが加わるリスクを常に抱えています。

髪を移植し、定着させるためには、ドナー(移植する髪)を取り出し、植えるまでの間に細胞にダメージを与えないように注意を払わなければなりません。

例えば、移植時に密度を無理に高くしてしまうと、ドナーに物理的なダメージが加わりやすくなり、植えた際の定着率が低下してしまう恐れがあります。

側頭部や後頭部の植えた髪は、比較的AGAの影響を受けにくい髪と言われていますが、あまりに髪が抜ける場合は、AGAによる脱毛である可能性があります。

移植した髪は正常な髪のサイクルに入っていたとしても、移植した箇所以外の部分の髪がAGAによって症状が悪化していった場合は、せっかく植毛をしても意味をなさない可能性があります。

治療薬などを使ってAGAの症状を止めておくことで、このようなリスクを減らすことができるでしょう。

 7. 植毛の6つのデメリット

先ほどは植毛のリスクについて紹介してきました。

この章では、リスクというほど大げさではありませんが、人によっては植毛を検討する上で懸念点となるであろうデメリットがありますので紹介していきます。

  • まぶたや顔全体が腫れる
  • 痛み
  • 後頭部のつっぱり感
  • 刈り上げるので、術後に目立つ
  • 移植できる本数に限りがある
  • 効果が実感できるまで時間がかかる

7-1. まぶたや顔全体が腫れる

手術翌日から約1週間ほどは、まぶたや顔全体が腫れる可能性があります。

最も起こり得る可能性が高い症状で、手術には麻酔を使うため、麻酔がまぶた付近に付着することが原因です。

また、頭全体が腫れているように感じる可能性があります。一週間程度で自然に治ることが多いので安心してください。

7-2. 痛み

手術により頭皮は傷がある状態なので、麻酔が切れると頭皮の痛みや頭痛を生じることがあります。

よほど痛みが強い場合は鎮痛剤を処方してもらうことができますので、飲めば一時的に痛みは治まります。

ドナーを取り出した箇所と移植した箇所には傷がある状態なので、就寝時に枕に頭を付けられないという制約が1週間ほど続きます。数日間の就寝時はしばらく辛いかもしれません。

痛みの程度は手術の方法にもよりますので、痛みがなるべくないような方法を選ぶこともできます。

7-3. 後頭部のつっぱり感

FUT法では皮膚を切り取って移植をしますが、皮膚を切除した部分を縫合します。

そのため、ドナーとして切り取った箇所の付近の皮膚が突っ張ったように感じる人がいます。

中には、1ヶ月以上もツッパリ感を感じる人もいますが、皮膚は自然と伸びていくため、ツッパリ感は治っていくでしょう。

7-4. 刈り上げるので、術後に目立つ

ドナーを正確に採取するために、ドナーとなる箇所の髪を1〜3mmほどの長さに刈り上げます。

そのため、何も対処をしなければ刈り上げた部分が目立ちます。しかし、刈り上げた部分はウィッグで簡単に隠すことができるのでそこまで心配する必要はありません。

また、「アイランドタワークリニック」は刈り上げずに植毛ができるので、刈り上げたくない方におすすめです。

7-5. 移植できる本数に限りがある

自毛植毛では側頭部や後頭部の髪を移植するので、頭全体の髪の本数が増えるわけではありません。

髪の根元にある毛包ごと採取することになるので、ドナーとなる後頭部や側頭部は髪が生えてきません。

側頭部や後頭部を薄くしないためにも、最大でおおよそ12,000本〜15,000本程度が限界になります。

ちなみに日本人の髪の本数は平均で10万本と言われており、髪が多い人で13〜14万本、髪が少ない人で6〜7万本と言われています。

7-6. 効果が実感できるまで時間がかかる

基本的には髪を剃ってから植毛をします。また、髪が定着しても、植毛をしてしばらく(数週間〜数ヶ月)すると一度髪が抜けると言われています。

その後、髪はすぐ生えてきますが、髪が増えたと実感できるのは早くても6ヶ月程度はかかるでしょう。

頭髪は下記の図のような「髪が生え、成長し、抜ける」という一定の成長サイクルを繰り返していますが、一度抜けてしまった髪は、下記の図の休止期に入っています。

休止期を過ぎ成長期に入るまでには3ヶ月前後の時が必要です。

産毛が生えてきたとしても、髪が太く、長く成長するには時間がかかるため、髪が増えたと実感しはじめるのは6ヶ月〜1年くらいは時間が必要です。

8. 他の治療法との値段比較

もし費用面やリスクの面で「予算的に難しいかな」「他の対策をしてからにしよう」と思った方のために、自毛植毛以外の方法についても紹介しておきます。

値段の面で見た時に植毛はやはり桁が違います。

下記の表をご覧ください。

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治療方法民間療法医薬部外品③医薬品④高度な治療
外用薬内服薬HARG治療AGAメソセラピー植毛
価格¥0~
¥11,000
¥1,650~
¥11,000
¥6,600〜 11,000/月¥3,700〜 16,500/月¥88,000〜165,000/1回¥14,800〜154,000/1回¥330,000〜4,400,000
効果
即効性×
治療場所自宅自宅自宅・病院病院・(自宅)病院病院病院

費用やリスクの観点から、①から④に向けて順番に試していくことをおすすめしています。

  • ①民間療法・・・なるべくお金をかけたくない人におすすめ
  • ②医薬部外品(育毛剤)・・・医薬品の副作用が気になる人におすすめ
  • ③医薬品・・・とにかく速く治したい人におすすめ
  • ④高度な治療・・・医薬品で改善しなかった人におすすめ

それぞれの方法について概要だけ解説しておきますので、さらに詳しく知りたい人は、紹介している「記事」を参考にして知識を深めてみてください。

それでは順番に紹介していきます。

① 民間療法

AGAは遺伝が原因である点は否定できませんが、日々の生活習慣や食生活なども影響を与えていると言われています。

民間療法には主に以下の3つの治療法があります。

  • 食事療法
  • 生活習慣の改善
  • 頭皮ケア

それぞれの対策について詳しく知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。「広告にだまされるな!自宅で0円から始められるAGA対策10選」ほとんどお金もかからず、簡単にできる対策ばかりなので、じっくりと対策や予防をしたい人におすすめの方法がまとまっています。

② 医薬部外品(育毛剤)

医薬部外品(育毛剤)とは厚生労働省が認可した有効成分を含むものです。

効果もある程度期待でき、医薬品ほど副作用のリスクは高くないもので、医薬品の副作用が気になる人におすすすめの方法です。

医薬品のように即効性があるものではないので、効果が出るまで最低でも3か月ほど継続する必要があります。

また、他の医薬品にくらべ、安価で入手しやすいことがメリットです。

医薬部外品(育毛剤)について詳しく知りたい方は、「騙されるな!30種使ってわかった育毛剤おすすめランキング」の記事を参照してください。

③ 医薬品

医薬品は厚生労働省が認可を出した、AGAに確かに効果があると証明された薬のことを指します。

医薬品には塗り薬である「外用薬」と飲み薬である「内服薬」の2種類が存在します。

外用薬に関してはドラッグストアで購入できるものもありますが、副作用のリスクも大きいので、基本的にまずは病院に行き、医師と相談した上で服用することをおすすめします。

あなたのAGAの進行度などによっては薬以外の高度な治療を提案される可能性があります。

ちなみに、病院に関しては近くのAGAクリニックなどに行くことになりますが、クリニックの選び方を間違えると、「思った治療が受けられない」「遠すぎて通えない」など後から後悔してしまいます。

そこで病院に行こうと思った方は必ず「ハゲ・AGA治療で失敗しない病院の選び方《地域別おすすめのクリニック》」をチェックしてからクリニックを選ぶことをおすすめします。

④ 高度な治療

主に医薬品で治療をすることが多いですが、「プロペシア」や「ミノキシジル」などの治療薬で治療が追いつかない場合もあります。

そのような場合は、医薬品以外の方法も提案される可能性があります。

具体的には以下2つのような治療法があり、あなたの予算や症状に応じてプロの目で判断をしてくれます。

  • HARG治療
  • AGAメソセラピー

値段も医薬品と比較すると高いですが、最先端の育毛治療なので、医師からの申し出があれば試してみるのもよいでしょう。

AGAの治療法についてはこちらの記事「AGA治療の全知識|失敗しないクリニックの選び方と費用の相場」で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

治療費はクリニックによって大きく異なるので、十分に比較してから行くことをおすすめします。

9. さいごに

これまで、症状によって異なる植毛の値段の相場やクリニックの値段の比較をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

植毛は高額な費用がかかりますが、安いクリニックを選べば届かない値段ではなくなる可能性があります。

目的別におすすめなのは下記の3つのクリニックです。

植毛を行っているクリニックでは無料カウンセリングがあり、あらかじめしっかりと相談を受けてもらえますので、一度、行ってみることをおすすめします。

あなたの悩みが軽くなることを心からお祈りしています。