植毛の費用の相場は?値段を安くする方法とクリニック10院の価格比較

植毛の費用の相場は?値段を安くする方法とおすすめのクリニック

「植毛の費用はどれくらい?」「安くする方法はないの?」など、植毛の費用が気になっていませんか?

植毛の費用は、植毛する本数や植毛方法、クリニックによって変わりますが、35~150万円ほどかかります。

そして、植毛はAGA治療の中でも最も費用が高い治療法で、クリニックの選び方に失敗すると同じ治療を受けても倍くらい料金に差が出る恐れがあります。

このページでは、過去に育毛アドバイザーとして1000人を超える方々の育毛をお手伝いをしてきた経験を持つ筆者が、全国の植毛ができる20のクリニックを調べ上げ、その結果わかった植毛の費用について詳しく解説していきます。

  1. 植毛に必要な費用の目安
  2. クリニック別!植毛に必要な費用の目安
  3. 植毛ができるクリニックの割引サービス徹底比較!
  4. 3つの植毛法とその特徴
  5. 植毛で失敗しないために選ぶべきクリニック2選
  6. 費用が高くても植毛をおすすめできる3つの理由
  7. 植毛をする前に把握しておきたい重要な3つのリスク
  8. 植毛の6つのデメリット
  9. 植毛と他の治療法の費用比較
  10. 植毛の治療費を安くする医療ツーリズムとは
  11. 植毛についてのよくある8つの質問

このページを読んでいただければ、植毛にかかる費用や値段の把握ができ、費用を安く抑える方法やあなたにベストなクリニックがわかるでしょう。

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カミノクリニック」では、期間限定で、植毛費用が相場の半額近くまで安くなるキャンペーンを実施しています。

安いものの、施術をするのは大手で20年以上植毛手術を行なってきたベテラン医師で、技術面も申し分ありません。

施術は東京の銀座院で行いますが、全国にカウンセリングできる提携院があり、オンラインカウンセリングも受け付けています。

遠方の方には、東京への交通費や宿泊費の補助もあるので、全国の方におすすめです。

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1. 植毛に必要な費用の目安

植毛は行くクリニックや移植する髪の本数によって、費用は大きく異なりますが、35~150万円程度と考えておきましょう。

ここでは、植毛をする部分や薄毛の程度によってどの程度、費用が変わるのかについて紹介します。

薄毛のタイプ前頭部頭頂部前頭部と頭頂部前頭部と頭頂部の全域
薄毛のタイプ薄毛のタイプ「前頭部初期」薄毛のタイプ「前頭部と頭頂部」薄毛のタイプ「前頭部と頭頂部の全域」
必要なグラフト数目安200〜500500〜15001000〜20002000〜3000
金額目安35万〜80万35万〜200万60万〜250万120万〜400万

※グラフトとは、1つの束のことです。実はヒトの髪は1本だけ生えている訳ではなく、2本〜4本が同じ毛穴から生えており、植毛では1束を1グラフトとされています。

前頭部などの生え際は植毛がしやすく、頭頂部の植毛に比べ本数も少なくて済むため比較的安価です。

つむじなどは頭のてっぺんに位置する箇所であり、髪が重なりあうことが少なく、生え際などに比べ密度を高く植毛をする必要があります。

また、範囲が広ければ広いほど多くの髪を移植する必要があるため、高額になっていきます。

2. クリニック別!植毛に必要な費用の目安

植毛は移植する本数によって費用はかわりますし、クリニックによっても価格は違います。

そこで、この章では本数毎の費用をクリニックで比較しながら紹介します。

2-1. 植毛する本数によって変わる費用の目安

日本には植毛ができるクリニックがたくさんあります。

しかし、植毛はおこなっていても、クリニックによってはあまり力を入れていないところもあります。

そこでこの章では、全国にあるクリニックを比較し、拠点数が多く、技術力にも信頼できるクリニックを10院選び費用を比較しました。

1グラフト
あたり
総額
500
グラフト
1,000
グラフト
カミノクリニック880円
期間限定で440円
66万円
期間限定で44万円
110万円
期間限定で66万円
アイランドタワークリニック990円71.5万円121万円
親和クリニック990円71.5万円121万円
紀尾井町クリニック990円71.5万円121万円
AGAスキンクリニック1,067円75.3万円128.7万円
東京植毛クリニック900円67万円112万円
ニューエースクリニック990円71.5万円121万円
More & More Clinic990円71.5万円121万円
アーツ銀座クリニック990円71.5万円121万円
大塚美容形成外科非公開71.5万円非公開
  • 総額は基本料金・消費税込みの値段
  • 全て、現在主流のメスを使わない手法(FUE法)の場合

植えるグラフト数が少なければ30万円〜100万円程度ですが、植える本数が多くなれば100万円以上の費用がかかります。

満足のいく結果を出すためには、それなりの本数を移植する必要があるので、資金には余裕をもっておくことをおすすめします。

500グラフトでどれくらい植毛できるの?

500グラフトのイメージおよそ、1㎠あたり50~60グラフトと言われており、およそ100〜120本程度です。
すなわち500グラフトでおよそ10㎠なので、およそA11サイズの切手2枚分程度です。

2-2. 植毛ができるクリニックを選ぶ3つのポイントと10院の全比較

植毛ができるクリニックを選ぶポイントは3つです。

  • 実績
  • 技法・設備
  • 価格

植毛をより自然に仕上げ、高い定着率で成功させるには、高い技術力が必要です。

植毛治療を専門で行い、数千〜数万の治療実績があり、植毛方法も優れているクリニックがおすすめです。

ここまで紹介した、10のクリニックは高度な植毛をする技術を持っていますが、中でも植毛に特化したクリニックである「カミノクリニック」「アイランドタワークリニック」が優れています。

実績技法・設備価格
カミノクリニック
安く、技術力も高い
(東京)
★★★★☆
3,000件以上
★★★★★
植毛専門
★★★★★
かなり安い
アイランドタワークリニック
実績No.1の最大手
(東京・大阪・名古屋・福岡)
★★★★★
国内シェア50%
症例3.9万以上
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
親和クリニック
(東京・大阪・名古屋・福岡)
★★★★☆
年間2,400件以上
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
紀尾井町クリニック
(東京・大阪)
★★★★☆
2万件以上
★★★★★
植毛専門院
★★★☆☆
標準的
AGAスキンクリニック
(東京・大阪)
★★★★☆
薄毛治療No.1
植毛治療の実績は非公開
★★★★☆
薄毛特化
★★★☆☆
標準的
東京植毛クリニック
(東京)
★★★★☆
国内の実績は非公開
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
ニューエースクリニック
(東京・福岡)
★★★☆☆
症例実績数は非公開
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
More & More Clinic
(東京)
★★★★☆
1,000件以上
★★★☆☆
薄毛専門ではない
★★★☆☆
標準的
アーツ銀座クリニック
(東京)
★★★☆☆
症例実績数は非公開
★★★★★
植毛専門
★★★☆☆
標準的
大塚美容形成外科
(東京・北海道・石川・京都)
★★★☆☆
症例実績数は非公開
★★★☆☆
薄毛専門ではない
★★★☆☆
標準的

以上を総合的に比較して、下記2つのクリニックが特におすすめです。

いずれも都市部にありますが、カウンセリングはオンラインでできて、施術時の交通費やホテル代も出してもらえるので、全国の方におすすめです。

2-3. 植毛が高いと思った人はどうすれば良い?

植毛は今回ご紹介したように、30万円以上のお金が必要です。

もし、「植毛が高い」「もう少し安くならないかな?」と思った人は、下記の2つの方法があります。

  • 割引サービスがあるクリニックを利用する
  • 医療ローンを利用する

割引サービスがあるクリニックを利用する

クリニックでは下記のような形で、割引や費用を負担してくれるサービスがあります。

  • モニター割引
  • 交通費の負担サービス
  • 宿泊費補助サービス
  • 友達・家族紹介割引サービス

少しでも費用を抑えたい人はクリニックをよく比較した上で、これらのサービスがあるクリニックに行きましょう。

医療ローンを利用する

植毛はまとまったお金が必要ですが、ほとんどのクリニックでは医療ローンを取り扱っています。

分割で支払いをすることで、月々2万円程度の費用で済ませることもできます。

3. 植毛ができるクリニックの割引サービス徹底比較!

植毛に必要な費用はクリニックの選び方で大幅に変わります。

植毛はクリニックによっては、様々な形で割引を受けたりサービスもあります。

安いクリニックでも比較的高めのクリニックでも、今からお伝えする方法を使えば、半額近くまで費用を安くできる可能性もあります。

そこでこの章では、クリニックでおこなっている割引やサービスについて詳しく紹介します。

3-1. 半額になる可能性もあり!モニター割引とは?

「モニター割引」が使えるクリニックであれば、半額になる可能性もあります。

モニター割引とは、あなたの症例部位の写真や体験談をクリニック側が自由に使っていいことを認めると、植毛の費用が割引されるシステムです。

主にモニターとして割引を受けた場合には、HPに症例部位や顔、体験談が掲載されることになります。

顔出しをしたり、HPだけではなくテレビなどのメディアでも使われることを許可する、などの条件によって割引率は変わってきます。つまり、モニターがいい広告になればなるほど、割引率が高くなります。

モニター割引は一定数モニターが集まれば募集を終了されてしまうので、興味がある方はなるべく早くこのシステムを利用することをおすすめします。

モニター割引は適応の条件があるので、詳しいことは症状を見てもらわなければ始まりませんので、カウンセリングの際に確認してみましょう。

3-2. 植毛の費用が安くなる割引やサービスまとめ【独自調査】

モニター割引の割引率やその他の割引サービスについては下記の表の通りです。

モニター割実施状況その他割引サービス
カミノクリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
アイランドタワークリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
親和クリニックモニター割りで最大50%引き宿泊費・交通費サポート
紀尾井町クリニック宿泊費サポート
AGAスキンクリニックモニター割りで最大50%引き
東京植毛クリニックモニターは募集中だが、詳細非公開宿泊費・交通費サポート
ニューエースクリニックモニター割りで20~50%引き宿泊費・交通費サポート
More & More Clinic
アーツ銀座クリニック1本の価格が40%引(基本料金はそのまま)
大塚美容形成外科

主にモニターとして割引を受けた場合には、HPに症例部位や顔、体験談が掲載されることになります。

顔出しをしたり、HPだけではなくテレビなどのメディアでも使われることを許可するなどの条件によって割引率は変わってきます。

通常利用時も安い「カミノクリニック」が最大半額とさらに安くなるのは大変魅力的です。

4. 3つの植毛法とその特徴

植毛の方法にはメスを使って頭皮を切り取るものや、パンチという機械を使って髪を毛根からくり抜く方法など色々な方法があります。

現在、主に行われている植毛は下記の表にある3つです。

おすすめ度概要やデメリット
自毛植毛FUE法・パンチで細かく毛根をくり抜き移植する
・傷が残りにくく、痛みも少ない傾向
・2025年現在、最もスタンダードな手法
FUT法・帯状に後頭部の皮膚を切り取る
・安いこともあるが、FUE法より傷が残りやすく、目立ちやすい
人工植毛×・人工の髪を植える
・異物なので定着せず、メンテナンスが必要
・拒絶反応を起こすこともある

それぞれの方法について解説します。

4-1. FUE法

最もおすすめなのが、このFUE法で、欠点も少ないのでこのFUE法を実施しているクリニックを選びましょう。

FUE法(ダイレクト法) のイメージ

FUE法では、後頭部や側頭部から髪をパンチという機械を使って毛根ごとくり抜き、あらかじめ空けておいた箇所に髪を植えていくメスを使わない方法です。

そのため、患部を縫い合わせる必要もなく、大きな傷が残りにくいのがメリットで、回復も早いです。

あやまって毛根を切断してしまう可能性もあり、一般的に定着率は低かったものの、FUE法はどんどん技術が発展していき、クリニックによっては95%近くまで定着率が上がってきています。

さまざまな名前でFUE法が行われている

クリニックによって、下記のようにFUE法に独自の名前をつけたり、専用の機材を使っています。

クリニック独自の名前・方法
カミノクリニックカミクリ式自毛植毛
アイランドタワークリニックiDirect
親和クリニックMIRAI

4-2. FUT法(ストリップ法)

FUT法(ストリップ法)のイメージ

FUT法ではメスで頭皮を帯状に切り取り、植える株の採取から、株をわけ、植毛をするところまで全て手作業で行う方法です。

そのために、毛根の切断率が低く、定着率は85%〜95%とも言われています。

ただ、皮膚を切り取った部分を縫合する必要があるため、傷跡が残りやすいです。

1回に切り取る毛髪の量が多いので、広い面積に移植出来るのが特徴です。

4-3.  人工植毛

人工植毛とは、人工的に作った髪を植毛する方法で、髪が全くなくても無限に髪を植えることができます。一度に大量の髪を植えることができるので、見た目上フサフサになり、一回あたりの費用でいうと比較的安価なのが特徴です。

しかし、人体に異物を埋め込むわけなので、必ず抜けてしまいます。定期的なメンテナンスも必要なため、最終的に高額な費用がかかります。

拒絶反応によるリスクや、メンテナンスの点によりほとんど行われなくなりました。

5. 植毛で失敗しないために選ぶべきクリニック2選

植毛はクリニックによって技術や価格に大きく違いがあるので、あなたの価値観に合わせてクリニックを選ぶことをおすすめします。

それぞれのクリニックについて紹介していきます。

5-1. カミノクリニック|技術力のある医師の施術が安く受けられる

caminoclinic

カミノクリニック』は、精度の高い植毛を、他社より安い価格でできる、2025年現在最もおすすめの植毛専門クリニックです。

独自に開発した国産の植毛機器を使うことで、手術効率を1.5倍に引き上げ、他社に負けない安さを実現しています。

安いものの、施術をするのは大手で20年以上植毛手術を行なってきたベテラン医師で、技術面も申し分ありません。

植毛はしたいけれど、少しでも費用は抑えたい方は、まずこちらに相談しましょう。

全国の提携院で対面カウンセリングを行なっていて、遠方から東京に来る方には交通費・宿泊費の補助があるので、全国の方におすすめです。

カミノクリニックの公式ページ

https://camino-clinic.jp

(2025年9月末までの施術で50%割引キャンペーン実施中!)

5-2. アイランドタワークリニック|実績No.1の最大手

アイランドタワークリニック』は39,000以上の圧倒的な症例数を誇り、植毛のシェア50%をとっている、最大手の植毛クリニックです。

実績に裏付けられた技術力があり、デザイン性、定着率、サービスなどあらゆる点でトップクラスのクリニックです。

少し高いのがデメリットですが、せっかくだから実績豊富な大手で安心して治療したいという人にはこちらがおすすめです。

アイランドタワークリニックの公式ページ

https://www.ilandtower-cl.com/

似た名前のクリニックがたくさんあるので間違えないように注意しましょう。

6. 費用が高くても植毛をおすすめできる3つの理由

植毛はまとまった費用が必要であることはお伝えしてきましたが、それだけ高額にもかかわらず手術をする理由があるからなのです。

日本皮膚科学会という団体がありますが、専門の医師が集まる学会でも、根拠がありおすすめできると評価されています。

下記の表は、日本皮膚科学会が出している男性脱毛症診療ガイドラインです。

日本皮膚科学会のガイドライン

出典:日本皮膚科学会男性脱毛症診療ガイドライン

「プロペシア(フィナステリド )」「ミノキシジル」等の臨床試験などを行ったAGA治療薬はAランクとして推奨されており、自毛植毛はその次に推奨できる方法として、唯一推奨度をBランクに指定されており、下記のように推奨されています。

男性型脱毛症には自毛植毛術を行うよう勧める。女性型脱毛症には自毛植毛術を行ってもよい。

学会などでも推奨されている植毛ですが、下記のような理由から薄毛にはとても効果的なのです。

  • 男性ホルモンの影響を受けにくい
  • 半永久的に生え続ける
  • 頭皮の細胞が死滅している場合にも改善できる

理由① 男性ホルモンの影響を受けにくい

植毛に使うドナーは主に、自身の側頭部や後頭部の髪を使います。

実は、側頭部や後頭部の髪はAGAの影響を受けにくい部分で、完全に髪がなくなる方でも最後まで粘るのが側頭部と後頭部です。

そんな側頭部や後頭部の髪を移植するために、移植をした後もしっかりと定着してくれます。

理由② 半永久的に生え続ける

移植した髪が定着さえ成功すれば、しっかりと髪が成長し太く、長く伸びてきます。

そして、植毛した髪はAGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の髪なので、半永久的に生え、抜けても生え変わることができます。

理由③ 頭皮の細胞が死滅している場合にも改善ができる

治療薬を使った治療や育毛剤での治療は、生え際や頭頂部がツルツルになっている場合などは、頭皮の細胞が死滅しているため改善がほぼ不可能です。

しかし、植毛であれば後頭部や側頭部のAGAの影響を受けにくい生きた髪の細胞を移植することができるので、他の治療で改善が見られなかった人も、薄毛を改善できる方法です。

7. 植毛をする前に把握しておきたい重要な3つのリスク

植毛はツルツルの状態の人でも、フサフサの髪に復活できるチャンスがある治療法でとても魅力的ですよね。

しかし外科手術であるため、リスクもあります。

この章では、自毛植毛で起こりうる3つのリスクについて紹介していきます。

  1. 傷跡が残るリスク
  2. 仕上がりが不自然になるリスク
  3. 定着しないリスク

① 傷跡が残るリスク

植毛は外科手術であるため、頭皮に傷跡や凹みの後が残ってしまう可能性があります。

植毛では、皮膚を切り取ったり毛根ごとくり抜いて髪を取り出すなど、大小あれど頭皮に傷がつくことは避けられません。

傷跡といっても、近年では非常に技術が高まっており、ほとんど傷は残りません。

② 仕上がりが不自然になるリスク

髪を移植する以上仕方ないことではありますが、仕上がりが不自然になってしまうことがあります。

頭皮の毛穴は色々な方向に向いており、必ずしも均一ではありません。頭の部位によっても髪の流れや髪質は異なります。

質感が違う髪を移植することで見た目が自然にならなかったり、生え際やつむじの髪の流れが自然にならずに、仕上がりに違和感があることがあります。

「とにかく髪を増やしたい」という方や、「髪が生えただけで不自然な仕上がりでは無意味だ」など、その方の価値観によって評価は大きく変わりますので、髪の量を増やすだけではなく仕上がりにもこだわりたい人は、それなりのクリニックを選ぶ必要があります。

③ 定着しないリスク

生きた細胞を取り出して別の個所に植えるという処置は、細胞にダメージが加わるリスクを常に抱えています。

髪を移植し定着させるためには、ドナー(移植する髪)を取り出し、植えるまでの間に細胞にダメージを与えないように注意を払わなければなりません。

例えば、移植時に密度を無理に高くしたり技術が低いと、ドナーに物理的なダメージが加わりやすくなり、植えた際の定着率が低下してしまう恐れがあります。定着率があまりに低いと、髪が生えて成長した際に変にスカスカした仕上がりになってしまうことがあります。

髪が抜けても失敗ではない?”ショックロス”

ショックロスとは、植毛をした際の刺激や麻酔などの影響によって、植毛した箇所や麻酔を打った周辺の既存の髪が一時的に抜ける現象のことです。

自毛植毛した人のおよそ20%程度の人にこの症状が起こると言われていますが、抜ける髪は10〜20%程度と言われており、およそ1年程度で生え変わって伸びてくるので気にしすぎなくても問題ありません。

植毛した髪は、定着しても一度抜け落ちてまた生えてきます。半年〜1年は様子をみましょう。

8. 植毛の6つのデメリット

先ほどは植毛のリスクについて紹介してきました。

この章では、リスクというほど大げさではありませんが、人によっては植毛を検討する上で懸念点となるであろうデメリットがありますので紹介していきます。

  • まぶたや、顔全体が腫れる
  • 痛み
  • 後頭部のつっぱり感
  • 刈り上げるので、術後に目立つ
  • 移植できる本数に限りがある
  • 効果が実感できるまで時間がかかる

デメリット① まぶたや、顔全体が腫れる

手術翌日から約1週間ほどは、まぶたや顔全体が腫れる可能性があります。

最も起こり得る可能性が高い症状で、手術には麻酔薬を使うため、麻酔薬がまぶた付近に付着することが原因です。

また、頭全体が腫れているように感じる可能性があります。一週間程度で自然に治ることが多いので安心してください。

デメリット② 痛み

手術により頭皮は傷がある状態なので、麻酔が切れると頭皮の痛みや頭痛を生じることがあります。

よほど痛みが強い場合は鎮痛剤を処方してもらうことができますので、飲めば一時的に痛みは治まります。

ドナーを取り出した箇所と移植した箇所には傷がある状態なので、就寝時に枕に頭を付けられないという制約が1週間ほど続きます。数日間の就寝時はしばらく辛いかもしれません。

痛みの程度は手術の方法にもよりますので、痛みがなるべくないような方法を選ぶこともできます。

デメリット③ 後頭部のつっぱり感

皮膚を切り取って移植をする方法もありますが、皮膚を切除した部分を縫合するため、ドナーとして切り取った箇所の付近の皮膚が突っ張ったように感じる人がいます。(FUT法と呼ばれています)

中には、1ヶ月以上もツッパリ感を感じる人もいますが、皮膚は自然と伸びていくため、ツッパリ感は治っていくでしょう。

デメリット④ 刈り上げるので、術後に目立つ

ドナーを正確に採取するために、ドナーとなる箇所の髪を1〜3mmほどの長さに刈り上げます。

そのため、何も対処をしなければ刈り上げた部分が目立ちます。しかし、刈り上げた部分はウィッグで簡単に隠すことができるのでそこまで心配する必要はありません。

また、「カミノクリニック」は刈り上げずに植毛ができるので、刈り上げたくない方におすすめです。

デメリット⑤ 移植できる本数に限りがある

自毛植毛では側頭部や後頭部の髪を移植するので、頭全体の髪の本数が増えるわけではありません。

髪の根元にある毛包ごと採取することになるので、ドナーとなる後頭部や側頭部は髪が生えてきません。

側頭部や後頭部を薄くしないためにも、最大でおおよそ12,000本〜15,000本程度が限界になります。

ちなみに日本人の髪の本数は平均で10万本と言われており、髪が多い人で13〜14万本、髪が少ない人で6〜7万本と言われています。

デメリット⑥ 効果が実感できるまで時間がかかる

基本的には髪を剃ってから植毛をします。また、髪が定着しても、植毛をしてしばらく(数週間〜数ヶ月)すると一度髪が抜けると言われています。

その後、髪はすぐ生えてきますが、髪が増えたと実感できるのは早くても6ヶ月程度はかかるでしょう。

頭髪は下記の図のような「髪が生え、成長し、抜ける」という一定の成長サイクルを繰り返していますが、一度抜けてしまった髪は、下記の図の休止期に入っています。

休止期を過ぎ成長期に入るまでには3ヶ月前後の時が必要です。

薄毛の人のヘアサイクルの仕組み

産毛が生えてきたとしても、髪が太く、長く成長するには時間がかかるため、髪が増えたと実感しはじめるのは6ヶ月〜1年くらいは時間が必要です。

9. 植毛と他の治療法の費用比較

もし費用面やリスクの面で「予算的に難しいかな」「他の対策をしてからにしよう」と思った方のために、自毛植毛以外の方法についても紹介しておきます。

費用の面で見た時に植毛はやはり桁が違います。

下記の表をご覧ください。

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治療方法①民間療法②医薬部外品③医薬品④高度な治療植毛
外用薬内服薬HARG治療AGAメソセラピー
価格¥0~
¥11,000
¥1,650~
¥11,000
¥6,600〜 11,000/月¥4,600〜 16,500/月¥88,000〜165,000/1回¥14,800〜154,000/1回¥330,000〜4,400,000
効果
即効性×
治療場所自宅自宅自宅・病院病院・(自宅)病院病院病院

費用やリスクの観点から、①から④に向けて順番に試していくことをおすすめしています。

  • ①民間療法・・・なるべくお金をかけたくない人におすすめ
  • ②医薬部外品(育毛剤)・・・医薬品の副作用が気になる人におすすめ
  • ③医薬品・・・とにかく速く治したい人におすすめ
  • ④高度な治療・・・医薬品で改善しなかった人におすすめ

それぞれの方法について概要だけ解説しておきますので、さらに詳しく知りたい人は、それぞれで紹介している「記事」を参考にして知識を深めてみてください。

それでは順番に紹介していきます。

① 民間療法

AGAは遺伝が原因である点は否定できませんが、日々の生活習慣や食生活なども影響を与えていると言われています。

民間療法には主に以下の3つの治療法があります。

  • 食事療法
  • 生活習慣の改善
  • 頭皮ケア

それぞれの対策について詳しく知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。「広告にだまされるな!自宅で0円から始められるAGA対策10選」ほとんどお金もかからず、簡単にできる対策ばかりなので、じっくりと対策や予防をしたい人におすすめの方法がまとまっています。

② 医薬部外品(育毛剤)

医薬部外品(育毛剤)とは厚生労働省が認可した有効成分を含むものです。

効果もある程度期待でき、医薬品ほど副作用のリスクは高くないもので、医薬品の副作用が気になる人におすすすめの方法です。

医薬品のように即効性があるものではないので、効果が出るまで最低でも3か月ほど継続する必要があります。

また、他の医薬品にくらべ、安価で入手しやすいことがメリットです。

医薬部外品(育毛剤)について詳しく知りたい方は、「プロ直伝!若ハゲ対策のための育毛剤の選び方とおすすめ3選」の記事を参照してください。

③ 医薬品

医薬品は厚生労働省が認可を出した、AGAに確かに効果があると証明された薬のことを指します。

医薬品には塗り薬である「外用薬」と、飲み薬である「内服薬」の2種類が存在します。

外用薬に関してはドラッグストアで購入できるものもありますが、副作用のリスクも大きいので、基本的にまずは病院に行き、医師と相談した上で服用することをおすすめします。

あなたのAGAの進行度などによっては薬以外の高度な治療を提案される可能性があります。

ちなみに、病院に関しては近くのAGAクリニックなどに行くことになりますが、クリニックの選び方を間違えると、「思った治療が受けられない」「遠すぎて通えない」など後から後悔してしまいます。

そこで病院に行こうと思った方は必ず「ハゲ・AGA治療で失敗しない病院の選び方《地域別おすすめのクリニック》」をチェックしてからクリニックを選ぶことをおすすめします。

④ 高度な治療

主に医薬品で治療をすることが多いですが、「プロペシア」や「ミノキシジル」などの治療薬で治療が追いつかない場合もあります。

そのような場合は、医薬品以外の方法も提案される可能性があります。

具体的には以下2つのような治療法があり、あなたの予算や症状に応じてプロの目で判断をしてくれます。

  • HARG治療
  • AGAメソセラピー

費用も医薬品と比較すると高いですが、最先端の育毛治療なので、医師からの申し出があれば試してみるのもよいでしょう。

AGAの治療法についてはこちらの記事「AGA治療の全知識|失敗しないクリニックの選び方と費用の相場」で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。治療費はクリニックによって大きく異なるので、十分に比較してから行くことをおすすめします。

10. 植毛の治療費を安くする医療ツーリズムとは

植毛を考えている人の中で、どうしても一歩が出ない理由の1つがやはり高額な植毛の費用にあるでしょう。

これまで、植毛の費用が安いクリニックや安くする方法も紹介してきましたが、それよりも安くできる方法があったら嬉しいですよね。

実は「医療ツーリズム」という方法を使えば格安で植毛を行うことが可能ですがデメリットも大きいのでおすすめしません。

この章ではとっておきの医療ツーリズムで行う植毛について詳しく解説していきます。

① 医療ツーリズムとは?

医療ツーリズムとは、医療や診断を目的にした海外旅行のことです。

例えば、韓国などでは美容整形、タイでは性転換などが盛んに行われており、技術力や費用の面でメリットを感じ多くの外国人が利用しています。

国家事業として、あるいは旅行会社がツアーを組んでいます。それらと同じく、植毛もトルコなどで医療ツーリズムが行われています。

② 医療ツーリズムで植毛をする3つのメリット

トルコは日本よりも物価が安く、植毛がとても盛んな国で市場規模は世界トップとも言われています。

そのため、植毛の費用も安く、技術力も高いということで、世界中から植毛をしにやってくる外国人が多いといいます。※ちなみにFUE法です。

自毛植毛の広告

出典:エステセンタージャパン

医療ツーリズムのメリットは3つです。

  • 植え放題
  • 旅行費込み
  • 格安(55万円)

日本では植える髪の本数が多ければ多いほど、価格は上がってしまいますが、トルコで植毛を行うと何本でも植え放題です。

費用は55万円と格安で、さらに旅行費もついています。

ちょっとした旅行気分で格安で植毛を行うことができます。

③ 医療ツーリズムで植毛をする3つのデメリット

費用の面でのメリットが大きいですが、海外での治療ということで日本で行う以上のリスクもあります。

  • 事前のカウンセリングが受けられない
  • 仕上がりが思ったようにならない可能性
  • 後日のケアができない

日本ではあらかじめカウンセリングでしっかりと打ち合わせをして納得をした上で始めますが、言語の壁とスケジュールにより、カウンセリングが十分ではない可能性があります。

カウンセリングの点や海外で治療であることから、仕上がりが思ったようにならない可能性があります。

また、海外での手術になるので、数日経ってから何かあった場合に対処してもらえません。そのため、帰国後何かあった場合に、対処してもらえるクリニックを探しておいた方がよいでしょう。

以上のことを考慮すると、多くの方のサポートをしてきた経験上、私は目先の費用に流されず、日本で植毛をすることが最も安全でおすすめだと考えています。

11. 植毛についてのよくある8つの質問

植毛は費用が高いことや手術であることより不安になる方も多いです。

よくある質問についての回答を用意しましたので、参考にして少しでも疑問を解消するために役立てていただければと思います。

11-1. 費用や支払いについてのよくある質問と回答

植毛の費用や支払いについてよくある質問とその回答を下記にまとめました。

  1. 指名料金はあるか?指名は可能か??
  2. 失敗した場合の料金返金はある?
  3. 安くなるシーズンはあるか?

質問1:指名料金はあるか?指名は可能か??

植毛ができるクリニックでは、医師が1人のところもあれば、複数人で行っているところもあります。

指名ができるかどうかはクリニックによって違いますが、可能なクリニックもあります。そして、指名料金などを追加で払う必要はありません。

しかし、その時の予約状況などによっても違いますので、無料カウンセリングの際に聞いてみましょう。

質問2:失敗した場合の料金返金はある?

近年では技術も高まっており、大きな失敗に繋がることは滅多にありません。

しかし、万一クリニック側のミスなどによって失敗したことが明らかな場合には、費用の返金や再度の治療などの保証があるクリニックもあります。

状況によって違いますので、こちらも無料カウンセリングの際に確認してみましょう。

質問3:安くなるシーズンはあるか?

安くなるシーズンはありません。

植毛直後は傷なども目立つため、人目が気になる人も多いです。

そのため、お盆やお正月などの長期休暇の前などは休みが取りやすい時期などは、繁忙期に当たるため予約は取りにくい可能性があります。

また、それ以外のシーズンはキャンペーンなどによって少し安くなることもありますので、2〜3月、6月、10〜11月に該当する場合はキャンペーンなどがないかチェックしてみましょう。

11-2. 植毛に関するよくある質問と回答

その他、植毛についてはまだまだ疑問もあることと思います。

そこで、費用以外の点でよくある質問や回答を下記にまとめました。

  1. 痛くないの?
  2. 傷はどれくらいで治るの?
  3. 何回も通う必要があるの?
  4. もともと広いおでこは治るの?
  5. 生え際の定着率は低いというのは本当?

質問1:痛くないの?

「植毛は痛そう」というイメージがありますよね。

麻酔が痛いという方もおられますが、植毛の手術そのものは麻酔が効いていますので、全く何も感じません。

眠っている間に終わっていたという人もいます。

終わってからは頭に傷がある状態なので多少は痛むかもしれませんが、我慢できないほど痛いということはほとんどないでしょう。

ただし、あくまでも植毛の作業は痛くないだけで、麻酔は激痛なので覚悟しておいてください。

質問2:傷はどれくらいで治るの?

傷については、植毛の方法にもよります。

まず、FUE法については、ドナーを取り出す際にできる傷も移植した生え際も、1つ1つの傷の範囲が非常に狭いので、すぐに治ります。

およそ2〜3日はかさぶたが気になるかもしれませんが、1週間もすれば傷は治ってしまうでしょう(傷が残っている2日間はシャンプーは禁止ですので、すこしかゆみが出るかもしれません)

FUT法は後頭部や側頭部はメスで切られて縫合されている状態なので、10日〜2週間ほどで抜糸をされます。抜糸の後がまだしばらく残りますが1ヶ月経つ頃にはほとんどわからない程度に回復しているでしょう。

質問3:何回も通う必要があるの?

植毛は髪を植える密度が仕上がりに大きな影響を与えます。現在の植毛技術では薄毛になる前の密度に100%戻すことは困難、約80%程度が限界と言われています。

1度の植毛で密度が満足できない場合は、2回、3回と同じ部分に植毛を行うことで、密度と完成度を高めていくこともできます。

その場合は何回も通う必要があるかもしれません。また、抜糸やシャンプーなどで術後通院する場合もありますが、移植する髪の本数や状態、クリニックによっても対応は異なりますので、無料カウンセリングの際に確認しておきましょう。

質問4:もともと広いおでこは治るの?

生まれつき広いおでこが気になっている方は非常に多いですが、実際に植毛をされる方も大勢います。

もともと生えていない部分にも植毛することは可能なので、おでこの範囲を狭めることが可能です。

おでこの範囲が1cmでも狭まることで、顔の印象はずいぶんと変わりますよ。

質問5:生え際の定着率は低いというのは本当?

生え際の定着率は他の部分よりも定着しにくいと言われています。

生え際というよりもおでこに近く、もともと髪が生えていない部分に近いため血管なども少なく、髪を植えても髪に栄養などが行き渡りにくいことが原因だと推察できます。

定着率が低いと言っても微々たるもので、多くの方が生え際の植毛に成功していますので問題はありません。

さいごに

これまで、症状によって異なる植毛の費用の相場やクリニックの費用の比較をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

植毛は高額な費用がかかりますが、安いクリニックを選べば決して手が届かない値段ではなくなる可能性があります。

さらに、モニター割引を利用することで現実的なものになるでしょう。実際におすすめのクリニックは下記の2社です。

上記の中から選んで一度、無料カウンセリングに行ってみましょう。

あなたの悩みが軽くなることを心からお祈りしています。